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車のガソリン代は年間いくら?走行距離・実燃費・単価の置き方と「平均」の読み方

年間のガソリン代は、走行距離・燃費・単価の3つをどの数字で置くかで数万円単位で変わります。出回る「平均」も、何の平均かが違います。このページは、国の統計の定義と調査条件を添えて、前提を揃えた年額の例を並べます。

最終更新日: 編集:RAXUS Link編集部

この記事で分かること

  1. 1年間のガソリン代は走行距離・燃費・単価の置き方で変わり、国交省(1台あたり)と環境省(世帯あたり)の走行距離は定義が別物
  2. 2補助後(170.1円/L)と補助なし相当(212.5円/L)の単価で、距離×燃費の年額・月額を早見表にした(編集部算出・2026-10-13時点)
  3. 3世帯あたりの支払額は車を使わない世帯を含む平均で、EVの充電代は自宅と急速充電で年額が大きく変わる(サクラ1車種の例)

年間のガソリン代の目安は?前提を揃えた例

下の年額は、公表値を使って編集部が置いた例です(編集部算出)。個々の車の値ではなく、前提の組み合わせで変わります。燃費は国交省の実績ベース(0.082L/km、約12.2km/L)、単価は2026年10月13日時点のレギュラーガソリン全国平均です。

前提年額(編集部算出)
1台あたり約6,004km・補助後170.1円/L83,748円
世帯の走行距離10,000km・補助後170.1円/L139,482円
世帯の走行距離10,000km・補助なし相当212.5円/L174,250円
EV(日産サクラ)10,000km・自宅の目安単価31円/kWh38,440円

世帯の走行距離10,000kmは、環境省の「世帯あたり(3台目までの合計)」を1台に当てはめた例で、台数が複数の世帯では1台の見積もりとしては過大になりえます。EVは車種の例で、EV全体の平均ではありません。

出典:資源エネルギー庁「ガソリン全国平均価格の推移」(2026-10-13時点)、国土交通省「自動車燃料消費量統計年報 令和7年度」、環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」、日産自動車「日産サクラ 主要諸元」、全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」。算出は編集部。取得日2026-10-16。

計算式と、この記事の前提

式は次のとおりです。

年額 = 年間走行距離 ÷ 実燃費 × 単価(= 年間走行距離 × 1kmあたりの燃料 × 単価)

1か月あたりは年額を12で割ります。この記事の前提は次のとおりです。

項目使った値出所時点
走行距離(1台あたり)約6,004km(1日1車当たり16.45km×365)国土交通省 自動車燃料消費量統計年報(自家用・目的「主にマイカー」)令和7年度
燃費0.082L/km(約12.2km/L)同上(電気自動車を除く)令和7年度
単価170.1円/L(補助後)・212.5円/L(補助なし相当)資源エネルギー庁2026-10-13時点

この前提でガソリン車の1kmあたり燃料費は約13.9円です(0.082L/km×170.1円/L=13.9482円、編集部算出)。旅行1回分のガソリン代を出したいときは、旅行1回分のガソリン代の出し方をご覧ください。

出典:国土交通省「自動車燃料消費量統計年報 令和7年度」(e-Stat公開2026-06-24)、資源エネルギー庁「ガソリン全国平均価格の推移」。取得日2026-10-16。

ガソリン単価の前提:補助で抑えられた価格と、補助なし相当

現在のガソリン価格は、国の緊急的激変緩和措置(令和8年3月19日開始)で抑えられています。資源エネルギー庁は毎週、ガソリンなどの価格を調査・公表しており、補助額は週ごとに見直されます。暫定税率(当分の間税率)は2025年12月31日に廃止されました。

区分レギュラーガソリンの全国平均(2026-10-13時点)
補助後の店頭価格170.1円/L
補助なし相当(編集部算出。170.1円+同じ週の補助額42.4円)212.5円/L

2026年10月15日〜10月21日の補助額は43.0円/Lです。補助なし相当の価格は、10月13日時点で補助がなかった場合に当たる価格で、将来の価格の予測ではありません。節1の例のとおり、10,000kmでは補助後が139,482円、補助なし相当が174,250円です。補助がいつまで続くかは、この記事では予測しません。

出典:資源エネルギー庁(燃料油価格激変緩和措置サイト)「ガソリン全国平均価格の推移」「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」。取得日2026-10-16。

年間走行距離はどれを使う?国交省(1台)と環境省(世帯)の違い

公的な走行距離は、定義の違う2系統があります。

系統定義年間走行距離n・調査条件
国土交通省(1台あたり)自家用・目的「主にマイカー」の1日1車当たり走行キロ(16.45km)×365(編集部算出)。使わなかった日も含む約6,004km令和7年度。月約9,600台に調査票を配布(回収数は年報に無い)
環境省(世帯あたり)世帯の自動車の年間走行距離(3台目までの合計)の全体平均10,000km令和5年度。集計世帯9,291

国交省の調査は、自動車の使用者への郵送による自計報告で、令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の値です。回収数は年報に載っていません。環境省の調査は、調査対象13,000世帯のうち有効回答率71.5%の9,291世帯を集計しています。住民基本台帳からの無作為抽出による調査員調査と、インターネットモニター調査(有意抽出)を統合した集計で、走行距離は回答者の申告です。

自分の走行距離が分からないときは、見積もる対象で選びます。

  • 1台の車の燃料代を見積もる: 国交省の1台あたり(約6,004km)
  • 世帯の車全部の燃料代を見積もる: 環境省の自分の世帯類型の値(3台目までの合計)

環境省の世帯類型別の値は台数の影響を受けるため、1台の見積もりにそのまま入れると複数台の世帯では過大になりえます。どちらも平均で、自分の距離がこの値に近いとは限りません。

世帯類型(環境省・令和5年度)年間走行距離(3台目までの合計)
単身・高齢5,900km
単身・若中年7,300km
夫婦・高齢8,000km
夫婦・若中年11,300km
夫婦と子・高齢11,600km
夫婦と子・若中年12,400km
三世代16,700km
その他10,300km

類型別の世帯数は公表資料に無く、類型別のnは確認できません。類型の差を断定せず、目安として読んでください。世帯あたりの自動車の使用台数は全国平均1.01台で、都市階級では0.75台(都道府県庁所在市・政令指定都市)から1.50台(人口5万人未満の市及び町村)まで幅があります(0台の世帯を含む平均)。

出典:国土交通省「自動車燃料消費量統計年報 令和7年度」(更新2026-06-24)、環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編・調査について」(更新2025-06-25)。取得日2026-10-16。

燃費はカタログ値ではなく実燃費で:国の実績ベースの平均と幅

国交省の統計から見た、自家用・目的「主にマイカー」の実績ベースの平均燃費は、0.082L/km(約12.2km/L)です(令和7年度、電気自動車を除く、燃料の種類は区別なし、編集部が逆数を算出)。個別の車の燃費ではなく、車種・年式・ハイブリッドの有無・走り方で幅があります。「ガソリン車の平均」ではない点にも注意してください。

カタログの燃費は、定められた試験条件での値で、使用環境や運転方法で異なります。国土交通省は2017年に、カタログ等の燃費に比べて実際の燃費が最大4割下回るとの指摘があると発表しました(WLTC導入前を含む背景の説明で、典型値でも現行の乖離の大きさでもありません)。

世帯の申告による1台目の実燃費の分布は、次のとおりです。

1Lあたりの実燃費(世帯の申告)構成比
8km未満6%
8〜12km25%
12〜16km27%
16〜20km17%
20km以上10%
ガソリン車・ディーゼル車以外2%
不明15%

環境省・令和5年度・集計世帯9,291の「全体」の構成比です。原文に母数の注記が無く、車を持たない世帯を含むかは確認できません。区分の比較としてのみ読んでください。「不明」を含み、合計は四捨五入で102%になります。

車の種類(軽自動車・普通車・ハイブリッド車など)による違いは、車種ごとの数字を載せません。次の早見表の燃費の列を、自分の車の燃費に近いところに置き換えて読んでください。

出典:国土交通省「自動車燃料消費量統計年報 令和7年度」、国土交通省 報道発表(平成29年7月4日)、経済産業省・国土交通省・日本自動車工業会「燃費の表示内容が変わります!」、環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」。取得日2026-10-16。

走行距離×燃費の年額早見表

走行距離と燃費は公表値ではなく、例示の入力値です。5,000〜15,000kmのうち6,000kmは国交省の1台あたり(約6,004km)に近い値、10,000kmは環境省の世帯あたり(10,000km)と同じ値ですが、表の行は「平均の人」を表しません。12.2km/Lは国交省の実績ベースの平均燃費(丸め後)です。

前提は、式「距離÷燃費×単価」、単価は2026年10月13日時点の全国平均、円単位に四捨五入した編集部算出です。月額は丸め後の年額を12で割っています。燃費の列は、自分の車の値に近いところに置き換えて読んでください。

補助後(170.1円/L)の年額と月額:

年間走行距離\燃費10km/L12.2km/L15km/L20km/L25km/L
5,000km85,050円(月 7,088円)69,713円(月 5,809円)56,700円(月 4,725円)42,525円(月 3,544円)34,020円(月 2,835円)
6,000km102,060円(月 8,505円)83,656円(月 6,971円)68,040円(月 5,670円)51,030円(月 4,253円)40,824円(月 3,402円)
8,000km136,080円(月 11,340円)111,541円(月 9,295円)90,720円(月 7,560円)68,040円(月 5,670円)54,432円(月 4,536円)
10,000km170,100円(月 14,175円)139,426円(月 11,619円)113,400円(月 9,450円)85,050円(月 7,088円)68,040円(月 5,670円)
12,000km204,120円(月 17,010円)167,311円(月 13,943円)136,080円(月 11,340円)102,060円(月 8,505円)81,648円(月 6,804円)
15,000km255,150円(月 21,263円)209,139円(月 17,428円)170,100円(月 14,175円)127,575円(月 10,631円)102,060円(月 8,505円)

補助なし相当(212.5円/L)の年額と月額:

年間走行距離\燃費10km/L12.2km/L15km/L20km/L25km/L
5,000km106,250円(月 8,854円)87,090円(月 7,258円)70,833円(月 5,903円)53,125円(月 4,427円)42,500円(月 3,542円)
6,000km127,500円(月 10,625円)104,508円(月 8,709円)85,000円(月 7,083円)63,750円(月 5,313円)51,000円(月 4,250円)
8,000km170,000円(月 14,167円)139,344円(月 11,612円)113,333円(月 9,444円)85,000円(月 7,083円)68,000円(月 5,667円)
10,000km212,500円(月 17,708円)174,180円(月 14,515円)141,667円(月 11,806円)106,250円(月 8,854円)85,000円(月 7,083円)
12,000km255,000円(月 21,250円)209,016円(月 17,418円)170,000円(月 14,167円)127,500円(月 10,625円)102,000円(月 8,500円)
15,000km318,750円(月 26,563円)261,270円(月 21,773円)212,500円(月 17,708円)159,375円(月 13,281円)127,500円(月 10,625円)

10,000km・補助後の値は、冒頭の表の139,482円とこの表の139,426円で少しずれます。節1は丸め前の0.082L/kmで、この表は丸め後の12.2km/Lで計算しているためです。

出典:資源エネルギー庁「ガソリン全国平均価格の推移」(2026-10-13時点)の単価を使った編集部算出。取得日2026-10-16。

「平均」と比べると?世帯あたりの支払額の読み方

環境省の調査では、世帯あたりの年間ガソリン支払額(全国)は7.1万円です(令和5年度、図の数値ラベルの読み取り)。この平均は、自動車を使用していない世帯を含めて算出されています。「車を使う人の年額」ではありません。

何の平均か含む・含まないもの値
世帯あたり年間ガソリン支払額(全国)自動車を使用していない世帯を含む7.1万円
同・関東甲信同上5.1万円
同・北陸同上11.3万円

地方で大きく違います。冒頭の表の1台あたりの例(83,748円)は定義が別なので、この世帯平均と直接比べません。自分が多いか少ないかは、(a)走行距離、(b)燃費、(c)単価のどれが違うのかに分けて見ます。

出典:環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編・調査について」(集計世帯9,291、更新2025-06-25)。取得日2026-10-16。

EVの充電代は?同じ走行距離でガソリン車と並べる

EVの電費は、交流電力量消費率(Wh/km)で表示されます。国土交通省の資料では、1km走行するために必要な電力量です。試験法では、充電した交流の電力量を一充電走行距離で割って求めます。つまり充電時のロスも含む交流側の値です(「損失」という語は出典に無く、算出方法からの読み取りです)。

日産サクラ(軽EV・20kWh)の交流電力量消費率は、WLTCモードで124Wh/kmです(2024年5月版の主要諸元)。10,000km走ると1,240kWh、1kmあたり約3.8円(自宅の目安単価31円/kWh)です(編集部算出)。

充電の場所単価年額(1,240kWh・編集部算出)
自宅(電力料金の目安単価)31円/kWh(税込)38,440円
自宅・夜間(東京電力EP「夜トク8」関東・午後11時〜翌午前7時)31.64円/kWh39,234円
急速充電(eMPビジター・一般道路のkWh課金)110円/kWh136,400円
急速充電(eMPビジター・高速道路のkWh課金)143円/kWh177,320円

自宅の31円/kWhは電力料金の目安単価で、実際の契約単価ではありません。夜間の単価は燃料費調整額・再エネ賦課金・基本料金を含みません。同プランの昼間(午前7時〜午後11時)の単価は42.60円/kWh、基本料金は1kWあたり255.69円(月・税込)です(関東エリア、2026-10-16時点の掲載)。急速充電は、e-Mobility Powerのビジター料金の例で、会員プランや他社は含みません。kWh課金の導入スポットは限られ、出力別の時間課金(例:50kW以下の一般道路で55円/分、1回30分まで)の充電器もあります。時間課金の年額は書きません。急速の課金kWhが交流側の値かは、出典に書かれていません。

同じ10,000kmのガソリン車(139,482円・約13.9円/km)は、急速充電を全量一般道路で使った場合(136,400円)に近づき、高速道路の単価で全量充電した場合(177,320円)は上回ります。ただし、ここで並べたガソリン車の数字は、自家用車(主にマイカー)全体の平均燃費(電気自動車を除く)に補助後の単価170.1円/Lをかけたものです。サクラは軽のEV 1車種の例にすぎないので、差の全部を「EVかガソリンか」の違いとして読まないでください。補助が変わると、この比較も変わります。補助なし相当(212.5円/L)では、同じ距離のガソリン車は174,250円です。

出典:日産自動車「日産サクラ 主要諸元」(2024-05-20)、国土交通省(自動車判断基準WG)「表示事項等について」、日本自動車研究所(JARI)「WLTPにおけるEVの一充電走行距離および交流電力量消費率試験法」、全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」、東京電力エナジーパートナー「夜トクプラン」、e-Mobility Power「ビジター利用料金のご案内」。取得日2026-10-16。

読み方と限界、自分の数字を入れるには

  • 例題の年額は、編集部が公表値で置いた例で、個々の車の値ではありません。燃費は車種・年式・ハイブリッドの有無・走り方で幅があります
  • 世帯の走行距離(10,000km)を1台に当てはめた例は、台数が複数の世帯では過大になりえます。1台あたりの国の統計ベースの例は約6,004kmです
  • 単価は週次で動き、補助額も毎週見直されます。補助なし相当の価格は2026-10-13時点の相当価格で、予測ではありません
  • カタログ燃費と実燃費の差は、2017年の国の発表に「最大4割」という指摘がありますが、典型値ではありません
  • EVの年額は、カタログ値と目安単価の組み合わせです
  • 年度が違います(環境省は令和5年度、国交省は令和7年度)

自分の走行距離・燃費を入れて、税金・保険なども足した年間総額を出すには、年間維持費をシミュレーションするが使えます。ガソリン代以外の費用は、車の年間維持費の費用項目で確認できます。

出典:資源エネルギー庁「ガソリン全国平均価格の推移」(2026-10-13時点)、国土交通省「自動車燃料消費量統計年報 令和7年度」、環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」、国土交通省 報道発表(平成29年7月4日)。取得日2026-10-16。

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