現行ヴォクシー(90系・2022年1月〜)の車検費用は、法定費用(自賠責・重量税・印紙代)と点検整備費(業者の基本料+追加整備)の2層構造です。法定費用は型式(HV系かガソリン系か)・始期・申請区分の3つで決まり、HV系39,390〜41,260円(2028年4月30日までの継続検査)、ガソリン系52,190〜54,060円(13年未満・編集部算出)の幅に収まります。点検整備費は業者と車の状態で変わるため、見積もりで確認します。
このページの要点
- 車検費用の総額=法定費用(自賠責保険料+自動車重量税+印紙代)+点検整備費(業者の基本料+追加整備・部品代)。この記事で金額を確定できるのは法定費用まで。点検整備費は業者と車の状態で決まるため見積もりで確認する
- 法定費用(2年・自家用・持込/指定整備工場の申請区分込み・編集部算出)は、HV系(ZWR90W/92W/95W)39,390〜41,260円(2028年4月30日までの継続検査)、ガソリン系(MZRA90W/95W・車齢13年未満)52,190〜54,060円。差はすべて重量税で12,800円(HV系20,000円/ガソリン系32,800円・編集部算出)
- 新しい自賠責の保険期間の始期が2026年11月1日以降なら、自賠責が17,540円から18,660円に上がる(損害保険料率算出機構2026年4月30日届出)
- 自分の行を引くのに必要なのは3つ: 車検証の「型式」欄(ZWR90W/92W/95WかMZRA90W/95Wか)・始期・申請区分(持込か指定整備工場か)
ヴォクシーの車検費用は「法定費用+点検整備費」・法定費用は型式と始期で決まる
ヴォクシーの車検費用とは、法定費用(自賠責保険料・自動車重量税・印紙代)と、業者に払う点検整備費を合わせた金額のことです。法定費用は型式・始期・申請区分の3つで決まり、点検整備費は業者の見積もりで決まります。
この記事の数字の定義(何を含み、何を含まないか)
| 項目 | 中身 | 金額の決まり方 | この記事の扱い |
|---|---|---|---|
| 自賠責保険料 | 24か月・自家用普通乗用自動車・検査対象車(離島以外・沖縄除く) | 始期で決まる(全業者同額) | ✔ 金額を掲載(公表値) |
| 自動車重量税 | 2年・自家用・車両重量1.5t超〜2t以下 | 型式(エコカー区分)と車齢で決まる(全業者同額) | ✔ 金額を掲載(公表値) |
| 印紙代(検査登録手数料) | 継続検査の手数料 | 申請区分(持込/指定整備工場の窓口/OSS)で決まる | ✔ 金額を掲載(公表値) |
| 法定費用合計 | 上の3項目の合計 | 型式×始期×申請区分 | ✔ 掲載(編集部算出) |
| 点検整備費 | 業者の基本料(24か月点検・代行料など)+追加整備・部品代 | 業者の料金体系と車の状態で決まる | ✖ 金額は掲載しない(見積もりで確認) |
※含まないもの: 点検整備費のほか、代車費用・任意保険など車検と別に払う費用。法定費用は税・保険料・手数料なので、業者に支払う場合も同じ額が見積書の「法定費用」欄に入ります。
法定費用の早見表(90系・2022年1月〜のみ。自分の行を引く)
| 型式(車検証の「型式」欄) | 始期 2026年10月31日以前 | 始期 2026年11月1日以降 |
|---|---|---|
| HV系 6AA-ZWR90W/92W/95W | 39,390〜40,140円 | 40,510〜41,260円 |
| ガソリン系 6BA-MZRA90W/95W(13年未満) | 52,190〜52,940円 | 53,310〜54,060円 |
※各セルの幅は申請区分の違い(下限=指定整備工場が保安基準適合証でOSS申請する場合の印紙代1,850円、上限=それ以外の持込検査の印紙代2,600円)。OSS申請は国の自動車保有関係手続のワンストップサービス(オンライン申請)のことです。始期(新しい自賠責の保険期間の始期)は見積書の自賠責欄で確認してください。いずれも編集部算出(自賠責+重量税+印紙代)。HV系の重量税は2026年5月1日〜2028年4月30日に受ける継続検査(初回・2回目以降とも)の本則税率20,000円、ガソリン系はエコカー対象外・13年未満の32,800円で計算。
※90系以外の型式はこの表の対象外です。重量税は国土交通省の案内で確認してください。申請区分ごとの内訳は後述の法定費用章にあります。
総額の出し方と、この記事の限界
総額の目安は「早見表の法定費用」+「業者見積もりの点検整備費」で出します。点検整備費は業者ごとの基本料と、車の状態で決まる追加整備で変わるため、編集部では一般的な相場額を出していません(公表された一次情報で裏付けられる相場値が無いため)。見積書を受け取ったら、「法定費用」欄が早見表の自分の行と一致するかを確かめ、残りを点検整備費として業者間で比べてください。
- 時点: 自賠責は2026年10月31日以前始期の現行料率と、11月1日以降始期の新料率の両方、印紙代は2026年4月1日改定後、重量税は2026年5月1日からの税額表に基づく
- 前提: 自家用・2年車検・離島以外(沖縄除く)。現行ヴォクシー(90系・2022年1月13日発売)は、車齢13年の重量税加算(初度登録から12年10か月以後の車検)がまだ来ないため、ガソリン系は32,800円で計算。HV系は2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査の税額(2026年5月1日からの税額表)
軽自動車の車検費用との違いも確認すると、軽自動車と普通乗用車の費用差が把握できます。
業者で変わるのは点検整備費と印紙代・法定費用以外は見積もりで比べる
業者の選択で変わるのは「点検整備費」と、申請区分による「印紙代」(持込検査2,600円、指定整備工場が保安基準適合証で申請する場合1,850〜2,100円)です。自賠責と重量税は全業者同額のため、比較すべきは見積書の点検整備費の欄です。
各業者には費用面以外にも違いがあります。以下は一般的な傾向で、店舗によって異なります。
| 業者種別 | 主なメリット | 主なデメリット |
|---|---|---|
| ディーラー(トヨタ正規販売店) | トヨタ車の整備に慣れている・純正部品を使う | 料金は店舗ごとに異なるため見積もりで比較が必要 |
| 車検専門店・カー用品店 | 定額プランで費用が読みやすい・予約が取りやすい | 追加整備の対応速度が業者によって異なる |
| ガソリンスタンド系 | 日常的に利用しており入庫しやすい | 複雑な整備は提携工場に外出しの場合がある |
| ユーザー車検 | 業者の点検整備費がかからない(法定費用+自分で手配する部品代) | 点検整備は自己責任・不合格時の再手配が必要 |
ディーラー vs 車検専門店: 使い分けの考え方
ディーラーはトヨタ車の整備に慣れており、純正部品を使います。新車保証期間中の車・過去の整備をディーラーで一本化してきた車・不具合が疑われる状態の車では、ディーラーで車検を受けることで整備履歴の一貫性を保ちやすいという面があります。
車検専門店・カー用品店は定額パックプランを設けている業者が多く、基本点検の費用が事前に把握しやすいという特徴があります。費用重視で複数の見積もりを比較したい場合に向いています。
| 比較ポイント | ディーラー | 車検専門店 |
|---|---|---|
| 整備の対象範囲 | その車種に精通した担当者が多い | 幅広いメーカー・車種に対応 |
| 記録簿の連続性 | ディーラー整備履歴として管理しやすい | 店舗の整備記録簿で管理 |
| 見積もりの透明性 | 項目が細かく出やすい傾向 | 定額パックは明確。追加は要確認 |
| 予約の取りやすさ | 混んでいる場合がある | チェーン展開で予約枠が多い傾向 |
整備履歴をディーラーでそろえたい場合はディーラー、基本料を事前に把握して比べたい場合は車検専門店、という選び方があります。いずれも金額は見積もりで比べてください。
法定費用はHV系39,390〜41,260円・ガソリン系52,190〜54,060円・始期と申請区分で変わる
法定費用は3つの項目(自賠責保険料・重量税・印紙代)の合計です。自賠責と重量税は全業者共通、印紙代は申請区分で3段階に分かれます。2026年は新しい自賠責の保険期間の始期によって自賠責が2パターンになります。
自賠責保険料の区分は「自家用普通乗用自動車(三輪以上・軽除く)・検査対象車」です。ヴォクシーは車体サイズから軽自動車に該当しないため、普通乗用自動車の料率が適用されます(損害保険料率算出機構届出値)。
2026年の法定費用は始期で2パターン
| 費用項目 | 2026年10月31日以前始期 | 2026年11月1日以降始期 |
|---|---|---|
| 自賠責保険料(24か月・自家用普通乗用自動車・検査対象車・離島以外・沖縄除く) | 17,540円 | 18,660円(値上がり) |
| 自動車重量税(2年分・自家用・エコカー外・13年未満)※ガソリン系MZRA90W/95W | 32,800円 | 32,800円(変更なし) |
| 印紙代(持込検査・普通自動車) | 2,600円 | 2,600円(変更なし) |
| 法定費用合計 | 52,940円 | 54,060円 |
※合計値は編集部算出(自賠責+重量税+印紙代)。ガソリン系(MZRA90W/95W)・エコカー外・13年未満・持込検査の場合。HV系(ZWR90W/92W/95W)の重量税は2028年4月30日までの継続検査で20,000円のため法定費用合計が異なります(詳細は次章)。
車検で加入する新しい自賠責の保険期間の始期が2026年10月31日以前なら17,540円、2026年11月1日以降なら18,660円です(損害保険料率算出機構2026年4月30日届出)。どちらになるかは見積書の自賠責の保険期間の始期で確認してください。
印紙代は申請区分で3パターン
令和8年(2026年)4月1日改定後の印紙代は、申請方法によって異なります。
| 申請区分 | 印紙代 | 対象 |
|---|---|---|
| 持込検査(保安基準適合証で申請しない場合) | 2,600円 | 普通自動車・継続検査・持込 |
| 指定整備工場経由・窓口申請 | 2,100円 | 普通・小型(二輪以外)・保安基準適合証・窓口 |
| 指定整備工場経由・OSS申請 | 1,850円 | 普通・小型(二輪以外)・保安基準適合証・OSS |
指定整備工場が保安基準適合証で申請する場合は2,100円(窓口)または1,850円(OSS)、それ以外(持込検査)は2,600円です。どちらで申請するかは見積もり時に確認してください。
申請区分ごとの法定費用合計(ガソリン系MZRA90W/95W・エコカー外・13年未満・編集部算出)は以下のとおりです。
| 申請区分 | 2026年10月31日以前始期 | 2026年11月1日以降始期 |
|---|---|---|
| 持込検査(2,600円) | 52,940円 | 54,060円 |
| 指定整備工場・窓口申請(2,100円) | 52,440円 | 53,560円 |
| 指定整備工場・OSS申請(1,850円) | 52,190円 | 53,310円 |
※各値は編集部算出(自賠責+重量税+各印紙代)。ガソリン系(MZRA90W/95W)・エコカー外・13年未満。
HV系(ZWR90W/92W/95W)の重量税20,000円(2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査・本則税率)が適用される場合の法定費用合計(編集部算出)は以下のとおりです。
| 申請区分 | 2026年10月31日以前始期 | 2026年11月1日以降始期 |
|---|---|---|
| 持込検査(2,600円) | 40,140円 | 41,260円 |
| 指定整備工場・窓口申請(2,100円) | 39,640円 | 40,760円 |
| 指定整備工場・OSS申請(1,850円) | 39,390円 | 40,510円 |
※HV系(ZWR90W/92W/95W)・エコカー本則税率(2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査。初回・2回目以降とも)の場合。各値は編集部算出。自分の型式・グレードが対象かは次章で確認してください。
軽自動車の車検費用との違いでは、軽自動車(自賠責・重量税の区分が異なる)との費用比較が確認できます。
印紙代の改定経緯について詳しくは車検手数料の値上げ2026年を参照してください。
HV系(ZWR90W/92W/95W)の継続検査時重量税は20,000円・ガソリン系(MZRA90W/95W)は32,800円と異なる
重量税はエコカー減税の適用区分によって金額が変わります。現行ヴォクシー(90系・2022年1月13日発売)はパワートレイン(HV/ガソリン)によってエコカー対象と対象外が異なるため、自分の車がどちらに該当するかを確認することが重要です。
ヴォクシー型式別エコカー区分と継続検査時重量税
現行ヴォクシーの型式別エコカー区分と継続検査時重量税は以下のとおりです(JAMAリスト令和8年度税制改正版・2026年5月〜2027年4月適用版および国土交通省公表値をもとに編集部整理)。
| グレード | 型式 | 駆動 | エコカー区分 | 新車時重量税(3年・自家用。2026年5月1日〜2027年4月30日に新車新規登録する場合) | 継続検査時重量税(2年・自家用) |
|---|---|---|---|---|---|
| S-Z HV(2WD) | 6AA-ZWR90W | 2WD | ●(75%軽減または免税) | 7,500円または0円 | 20,000円(本則税率) |
| S-G HV(2WD) | 6AA-ZWR90W | 2WD | ●(75%軽減または免税) | 7,500円または0円 | 20,000円(本則税率) |
| −(JAMAリスト掲載・諸元表未掲載) | 6AA-ZWR92W | 2WD | ● | JAMAリストで確認 | 20,000円(本則税率) |
| S-Z HV(4WD) | 6AA-ZWR95W | E-Four | ●(75%軽減または50%軽減) | 7,500円または15,000円 | 20,000円(本則税率) |
| S-G HV(4WD) | 6AA-ZWR95W | E-Four | ●(75%軽減または50%軽減) | 7,500円または15,000円 | 20,000円(本則税率) |
| S-Z ガソリン(2WD) | 6BA-MZRA90W | 2WD | エコカー対象外(JAMAリスト未掲載) | − | 32,800円(13年未満) |
| S-G ガソリン(2WD) | 6BA-MZRA90W | 2WD | エコカー対象外(JAMAリスト未掲載) | − | 32,800円(13年未満) |
| S-Z ガソリン(4WD) | 6BA-MZRA95W | 4WD | エコカー対象外(JAMAリスト未掲載) | − | 32,800円(13年未満) |
| S-G ガソリン(4WD) | 6BA-MZRA95W | 4WD | エコカー対象外(JAMAリスト未掲載) | − | 32,800円(13年未満) |
※HV系(ZWR90W/92W/95W)はJAMAリスト(令和8年度税制改正版・2026年5月〜2027年4月適用)の掲載型式(指定番号20352)で区分「●」を確認(日本自動車工業会公式リスト)。ZWR90W・75%軽減グレードの新車欄7,500円、免税グレードの新車欄0円、ZWR95W・75%軽減グレードの新車欄7,500円、50%軽減グレードの新車欄15,000円で確認(ZWR95Wに免税グレードはありません)。HV系は令和2年度燃費基準を達成し令和12年度燃費基準80%以上(国土交通省 自動車燃費一覧・令和8年3月)のため、2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査では初回・2回目以降とも本則税率20,000円(乗用車・1.5t超〜2t以下・2年・自家用、国土交通省フローチャート)で、全型式全駆動で20,000円。2022年発売当初の類別で燃費一覧に載っていないものは、重量税を国土交通省の案内で確認してください。ガソリン系(MZRA90W/95W)はJAMAリストのVOXY欄を全走査し掲載行なし(0件)で対象外確認(日本自動車工業会公式リスト)。なお、ZWR92Wはトヨタ諸元表(トヨタ公式PDF)に未掲載ですが、JAMAリスト(日本自動車工業会公式リスト)でZWR92Wとして記載されており、●区分・初回継続検査等2年欄20,000円で全行一致。ヴォクシー全グレードの車両重量は1,610kg〜1,710kg(トヨタ公式諸元表)であり全て「1.5t超〜2t以下」の重量税区分に該当します。
自分のヴォクシーの型式は車検証の「型式」欄で確認できます。型式が ZWR90W/92W/95W なら90系HVで、2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査の重量税は20,000円(本則税率)。MZRA90W/95W なら90系ガソリンでエコカー対象外となり、車齢13年未満なら32,800円です。90系以外の型式はこの記事の対象外のため、重量税は国土交通省の案内で確認してください。
エコカー減税の軽減・免税は新車時だけ(継続検査は本則税率)
ヴォクシーHV系は、2026年5月1日〜2027年4月30日に新車新規登録する場合(JAMAリスト現行版)、新車時の重量税(3年・自家用)にエコカー減税を受けられます(ZWR90Wは75%軽減〔7,500円〕または免税〔0円〕、ZWR95Wは75%軽減〔7,500円〕または50%軽減〔15,000円〕)が、これは新車新規登録時の1回限りです。初回継続検査(新車から3年後に最初に受ける車検)以降は、2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査なら本則税率20,000円になります(国土交通省税額フローチャート・JAMAリストの初回継続検査等2年欄で確認)。
新車時に軽減や免税を受けていても、継続検査の重量税は20,000円です。新車時に納めた額(登録時期の制度で異なります)をもとに見込むと読み違えやすいところです。
重量税の車齢別変動(エコカー外の場合)
乗用車(登録自動車)の重量税は車齢(初度登録年月からの経過年数)が13年・18年を超えると段階的に増加します(エコカー〔本則税率〕の欄には車齢区分がなく、13年・18年経過の加算はエコカー外のみ。2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査等・国土交通省税額表)。
| 車齢区分 | エコカー対象外(ガソリン系MZRA90W/95W) |
|---|---|
| 13年未満 | 32,800円 |
| 13年以上〜18年未満 | 45,600円 |
| 18年以上 | 50,400円 |
※乗用車(登録自動車)の「13年経過」は初度登録年月から12年10か月以後に自動車検査証の交付等を受ける場合に適用されます(国土交通省公表値)。ガソリン系(MZRA90W/95W・エコカー外)で最も早い2022年1月初度登録の車でも、13年加算の対象になるのは2034年11月以降の車検です(編集部算出: 2022年1月+12年10か月。現行制度が続く前提で、初度登録月が遅ければその分後ろにずれます)。HV系(ZWR90W/92W/95W)は本則税率の欄に車齢区分がなく、13年・18年経過の加算はありません(国土交通省税額表・2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査等)。
点検整備費は車の状態と業者で変わる・金額は見積書の項目で確かめる
点検整備費は法定費用と異なり、車の状態・走行距離・必要な部品交換の有無によって変動するため、この記事では金額を示さず見積もりで確認する扱いにしています。整備費がゼロになるのはユーザー車検で整備を自己実施する場合のみです。
整備費が変動する主な要因
点検整備費の内訳には、以下のような項目が含まれます(必須ではなく、状態に応じて発生)。
- エンジンオイル・オイルフィルター交換
- ブレーキパッド・ブレーキフルード: 残量が基準を下回ると交換必須
- タイヤ交換: 溝が基準値以下になると車検不合格
- バッテリー: 電圧不足や劣化が進んでいると交換を推奨される場合がある(HV系は12V補機バッテリー含む)
- ワイパーゴム・ランプ類: 軽微だが交換時に費用が加算される
「高すぎる」と感じたら確認すること
「追加整備」の中には、車検の合否に直接関係しない任意の項目(下回り洗浄・エアコンフィルター交換等)も含まれることがあります。 内容を確認し、必要性を判断してから承諾するようにしてください。
| 状況 | 避けたい判断 | こうすればOK |
|---|---|---|
| 追加整備を勧められた | 断らずにそのまま全て承諾 | 内容を確認し、車検の合否に関係するか確認してから判断 |
| 見積もり額が想定より高い | 「もうお願いしてしまったから」と諦める | 相見積もりを取り、断り方を事前に確認しておく |
| 追加費用の明細が不明確 | 「業者に任せれば大丈夫」と確認しない | 見積書の各項目の意味を確認し、不明点を質問する |
車検前に自分でタイヤの溝・ランプ類の点灯・ウォッシャー液を確認しておくと、軽微な追加費用を減らせます。整備履歴を確認しておくと見積もりの内容が把握しやすくなります。
相見積もり・車検チェーン・ユーザー車検で削れるのは点検整備費の部分
自賠責と重量税は削れず、印紙代も申請区分で決まります。削減の余地があるのは点検整備費の部分で、どれだけ下がるかは業者の見積もりを並べて初めて分かります。
方法1: 相見積もりで整備費を比較する
見積書の「法定費用」欄は、自賠責・重量税が全業者同額で、印紙代だけが申請区分で変わります(早見表の自分の行と一致するかを確認)。比較すべきは「点検・整備費」の欄です。最低2〜3社から見積もりを取り、整備内容が同じかどうかを確認したうえで比較します。
見積もりを取ったうえで断りにくいと感じる場合は車検の見積もりが高いときの断り方で断り方のポイントを確認できます。
方法2: 車検チェーン・定額パックを活用する
車検専門店やカー用品店チェーンでは、基本料金が定額に設定されているパックプランが多く、総額が事前に把握しやすいというメリットがあります。追加整備が必要な場合は別途費用が発生しますが、基本点検の費用が抑えられる傾向があります。
方法3: ユーザー車検で法定費用だけにする
整備知識がある方であれば、ユーザー車検(自分で陸運局に持ち込む)を選択することで、費用を法定費用のみに抑えることができます。ただし、点検整備は自己責任となります。不合格になった場合の再検査費用や、整備不良による事故のリスクも考慮が必要です。
ユーザー車検(持込検査)の最低費用は、2026年11月1日以降始期・ガソリン系(MZRA90W/95W)・エコカー外・13年未満の場合で54,060円(自賠責18,660円+重量税32,800円+印紙代2,600円、編集部算出)です。HV系(ZWR90W/92W/95W)の場合は2028年4月30日までの継続検査で41,260円(編集部算出)が最低ラインです。
詳しい手順についてはユーザー車検の費用と流れを参照してください。
車検費用を安くする方法では、上記3手段を含む節約方法をさらに詳しく解説しています。
2026年11月以降始期のヴォクシーオーナー向けチェックリスト:
- 型式を確認: 車検証の「型式」欄が ZWR90W/92W/95W(90系HV)→重量税20,000円(2028年4月30日までの継続検査・本則税率)、MZRA90W/95W(90系ガソリン)→32,800円(エコカー外・13年未満)。90系以外の型式はこの記事の対象外のため、重量税は国土交通省の案内で確認してください。
- 始期を確認: 2026年11月1日以降始期なら自賠責は17,540円から18,660円に値上がり済みで見込むこと
- ユーザー車検の最低費用(2026年11月1日以降始期・持込): ガソリン系54,060円・HV系41,260円(HV系は2028年4月30日までの継続検査。いずれも編集部算出)
よくある質問
Q1. 2026年11月以降に車検を受けるとヴォクシーの自賠責はいくらになりますか?
新しい自賠責の保険期間の始期が2026年11月1日以降の車検では、自賠責保険料(自家用普通乗用自動車・検査対象車・24か月・離島以外・沖縄除く)が18,660円になります。現行料率(〜2026年10月31日始期)の17,540円から値上がりします(損害保険料率算出機構2026年4月30日届出に基づく)。始期は見積書の自賠責の保険期間の始期で確認してください。HV系・ガソリン系ともに自賠責の金額は同じです(重量税のみ異なります)。
Q2. ヴォクシーのハイブリッドとガソリンで重量税は違いますか?
はい、型式によって大きく異なります。HV系(ZWR90W/ZWR92W/ZWR95W)は2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査の重量税が20,000円(2年・自家用・本則税率)です。ガソリン系(MZRA90W/MZRA95W)はJAMAリスト未掲載でエコカー対象外のため、32,800円(2年・自家用・13年未満)となります。差は12,800円(編集部算出)で、法定費用合計の差はこの分だけです。型式は車検証の「型式」欄で確認できます(ZWR90W/92W/95W=90系HV、MZRA90W/95W=90系ガソリン)。90系以外の型式はこの記事の対象外のため、重量税は国土交通省の案内で確認してください。
Q3. 印紙代はなぜ業者によって金額が違うのですか?
印紙代(自動車検査登録手数料)は、車検の受け方(申請区分)によって3段階に設定されています。指定整備工場が保安基準適合証で申請する場合は窓口2,100円・OSS(オンライン申請)1,850円、それ以外の持込検査(ユーザー車検など)は2,600円です(令和8年(2026年)4月1日改定後・国土交通省公表値)。どちらで申請するかは見積もり時に確認してください。
Q4. ヴォクシーのHVはエコカー減税が継続検査でも使えますか?
いいえ、軽減・免税は新車時だけです。2026年5月1日〜2027年4月30日に新車新規登録する場合(JAMAリスト現行版)、新車時の重量税(3年・自家用)はZWR90Wが75%軽減(7,500円)または免税(0円)、ZWR95Wが75%軽減(7,500円)または50%軽減(15,000円)ですが、これは1回限りです。2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査では、初回・2回目以降とも重量税は本則税率20,000円が適用されます(JAMAリスト令和8年度税制改正版・国土交通省税額フローチャートで確認)。90系以外の型式はこの記事の対象外のため、重量税は国土交通省の案内で確認してください。
Q5. 車検の見積もりが高いと感じたら、どこを見ればいいですか?買い替えとどちらが得ですか?
まず見積書の「法定費用」欄が自分の条件の法定費用(HV系39,390〜41,260円(2028年4月30日までの継続検査)・ガソリン系52,190〜54,060円(13年未満)、型式・始期・申請区分で変動、編集部算出)と一致するかを確認し、残りを点検整備費として見ます。点検整備費が膨らむのは、タイヤ・バッテリー・ブレーキ系統などの部品交換が重なった場合です。各項目が車検の合否に関係するかを確認し、必要なら相見積もりを取ってください。買い替えとの比較は、残りの想定乗車年数・修理費の合計・新車の諸費用を総合的に検討する必要があります。「車検費用だけで判断する」のではなく、今後2年間の維持費全体で考えることをお勧めします。
Q6. ユーザー車検は素人でも受けられますか?費用はいくらになりますか?
手続き自体は陸運局に予約・持込するだけですが、点検整備は自己責任になります。整備知識がない方が整備を省いて受験した場合、不合格になるリスクや整備不良のまま乗り続けるリスクがあります。費用は法定費用のみで、2026年11月1日以降始期・ガソリン系(MZRA90W/95W)・エコカー外・13年未満の場合は54,060円(自賠責18,660円+重量税32,800円+印紙代2,600円、編集部算出)が最低ラインです。HV系(ZWR90W/92W/95W)は2028年4月30日までの継続検査なら重量税20,000円となるため合計は41,260円(編集部算出)です。手順や注意点の詳細はユーザー車検の費用と流れを参照してください。