この記事の前提を最初に書きます。筆者はJA11を所有しておらず、デフのオーバーホールもしていません。 本記事は、JA11のデフオーバーホール費用について、ジムニー専門店などが公開している工賃表を集めて整理した公表値の集計記事です(2026年10月時点で確認できた3店分。デフOHの行があるのは1店のみ)。
この記事の要点
- 専門店スズキテクニカルサービス(STS)の工賃表では、デフオーバーホールは1か所31,500円(税込・工賃のみ・部品代の記載なし)
- 前後2か所を「同額」と仮定した編集部算出は63,000円。前後で価格が違う可能性があり、公表値ではない
- 部品代・オイル代は公表されていないため、見積りは別行で聞く。表のサーバー上の最終更新日は2015年6月3日で、現行額は電話で確認する前提
- OHか交換(中古・リビルト)かは、壊れている箇所で決まる。両方の見積りを取って比べる
JA11のデフOH工賃は、専門店STSの工賃表で1か所31,500円(税込・部品代別)です
JA11のデフオーバーホールとは、デフを分解してベアリングとオイルシールを替え、バックラッシュを調整し直す作業のことです。対象部品は、ピニオンベアリング・サイドベアリング・オイルシールが代表的で、リアではリアシャフト側のベアリングとシールも対象になります(どこまで替えるかは分解して決まります)。STSの工賃表では「デフオーバーホール ※1ヶ所」が31,500円で、前後の区別は書かれていません。
- 金額は工賃のみ・税込。部品代の記載はありません
- 表には「部品持込の場合は別料金」とあり、持込時の額は載っていません
- 表の注記は「ジムニーの標準工賃であり、車両や作業内容等により異なる場合がある」です
- 時点: このページのサーバー上の最終更新日は2015年6月3日(ページ内に更新日の記載はありません)。31,500円は税率5%で割ると30,000円ちょうどになるため、5%税込時代の価格表と整合しますが、これは編集部の推定です
自分の車の型式は車検証の型式欄が「JA11」であれば、ジムニー(JA11C)としてこの表を当てはめられます。
前後2か所なら工賃だけで63,000円と見込めるが、前後で同額という前提つきの試算です
STSの表は「1か所」単価だけを載せているため、前後2か所の額は公表されていません。1か所単価を前後同額と仮定して2倍にしたのが下表の63,000円です。
| 作業箇所 | 工賃(税込・工賃のみ) | 区分 |
|---|---|---|
| デフOH 1か所 | 31,500円 | STS公表値 |
| デフOH 前後2か所 | 63,000円 | 編集部算出(31,500円×2・前後同額と仮定) |
部品代・オイル代・加算は、どちらにも含まれません。自分の見積書の「か所」欄が1か所なら上の行、前後なら下の行と見比べます。
前後同額と仮定した算出値63,000円は、同じSTS表のミッションOH52,500円より10,500円高い額です
同時に頼みやすい駆動系の作業を、同じSTSの表(税込・工賃のみ)で並べます。順位づけはできません。「円〜」は下限額で、ナックルOHは別の店・税表記が不明の値だからです。
| 作業 | 工賃 | 出典・条件 |
|---|---|---|
| デフOH 1か所 | 31,500円 | STS |
| デフOH 前後2か所 | 63,000円 | 編集部算出(同額仮定) |
| ミッションOH | 52,500円 | STS |
| トランスファーOH | 36,750円〜 | STS・下限額 |
| クラッチOH | 31,500円〜 | STS・下限額 |
| ナックルOH | 30,000円 | グローブタイヤ。税込・税抜の明示なし |
- 前後63,000円はミッションOH 52,500円より10,500円高い(編集部算出・どちらもSTS表・税込)
- トランスファー・クラッチは下限額なので、同時に頼む合計は見積りで確かめます
- ナックルOHはSTSと店が違い、税表記も不明なので、直接の比較には使いません
関連する作業の費用は、JA11 クラッチ 交換 費用、JA11 エンジンオーバーホール 費用(実例6件の集計)、JA11 キングピン 交換 費用(フロントの隣接作業)で見られます。リアで同時にやりやすい作業は JA11 ハブベアリング 交換 費用 にあります。
部品代は公表されていないので、見積りは「部品・オイル・脱着加算・持込」に分けて聞くのが安全です
今回確認した3店の表には、デフ部品代の記載がありません。部品代の金額は書けないので、見積書の行を分けて確認します。
| 見積書の行 | 意味 | 聞くこと |
|---|---|---|
| デフオーバーホール工賃 | 作業代。STS表の31,500円(1か所・税込)にあたる | 前後なのか1か所なのか、税込か |
| 部品代 | ピニオンベアリング・サイドベアリング・オイルシールなど(リアはリアシャフト側のベアリング・シールも) | 品名と個数、新品か否か |
| デフオイル代 | STSの表はオイル代の記載なし、RV4ワイルドグースの表はオイル代別 | オイルの種類と量 |
| ガード脱着 | RV4ワイルドグースの表では、ガード類の脱着を伴う場合は別途工賃 | リフトアップ車・プロテクター装着車は加算の有無 |
| 部品持込 | STSの表では別料金 | 持込時の工賃 |
避けたい判断: 工賃31,500円だけを見て「総額」と思い込み、部品代・オイル代の行を確認しない。 こうすればOK: 見積書の各行を上の表に振り分け、工賃のみの行と部品代の行を分けて、他店の見積りと並べる。
参考までに、デフオイル交換の工賃は、STSの表で1か所1,890円(税込)、RV4ワイルドグースの表で1,650円(税込・2023年2月現在)です。差の240円(編集部算出)は店も時点も違うので、安い高いの結論にはしません。見積書の見方は JA11 修理 見積もり 高い 対処 も参考になります。
ガード類の脱着や部品持込は別料金になる表があります。見積りを取るときに必ず聞いてください。
OHか交換(中古・リビルト)かは、壊れている箇所で決まり、価格比較は見積りを2通り取って行います
OHか交換かは、壊れている箇所次第です。交換側の公表価格は確認できていないため、金額は書けません。判断の道筋だけを示します。
- ガラガラという音などベアリングの傷みが疑われる場合: OHで足りるか、デフごとの交換かは、分解しないと決まらないことがあります
- オイル漏れだけで異音がない場合: シール類の交換で済む可能性があります(定性的な話で、断定はできません)
- どちらでも、「OH」と「交換(中古・リビルト)」の見積りを2通り取り、部品代込みの総額で比べる
異音の原因は分解点検で確定するので、見積り時に点検の範囲と、点検だけで終わる場合の費用を聞いてください。オイル漏れの原因箇所は JA11 オイル漏れ 定番 箇所 にまとめています。修理費が車の価値に近いときは、JA11 買取 相場 も見たうえで判断してください。
この工賃表は2015年更新の1店舗分なので、現行額は電話で確認する前提で使います
この記事の根拠はデフOHの行がある専門店1店(STS)と、比較用の2店(グローブタイヤ・RV4ワイルドグース)です。相場とは呼べません。
- n: デフOHの公表工賃は1店のみ。前後別の記載なし
- 時点: STS表のサーバー上の最終更新日は2015年6月3日。税率5%時代の表記と整合するという推定で、断定ではない
- 部品代: 一次情報が見つからず、金額を載せていません
- 不明な点: ナックルOHの税表記、トランスファー・クラッチの上限額
電話で聞く3点
- 現行の工賃(税込)はいくらか。前後2か所だといくらか
- 部品代・オイル代・ガード脱着・持込の扱い
- OHと交換(中古・リビルト)で、それぞれ総額はいくらか
維持費全体の中での位置づけは JA11 維持費 年間 で確認できます。
よくある質問
Q1. デフオーバーホールでは何を交換しますか?
ピニオンベアリング・サイドベアリング・オイルシールの交換と、バックラッシュの調整が作業の中心です。リアではリアシャフト側のベアリングとシールも対象になります。どの部品を替えるかは、分解して状態を見てから決まります。見積書で部品の品名と個数を確認してください。
Q2. バックラッシュ調整とは何ですか?
デフ内のギアのかみ合わせのすき間を調整し直す作業です。数値の基準は公式の情報を確認できていないので、この記事では書きません。作業は専門店に任せ、見積書に調整が含まれるかを確認してください。
Q3. 前後2か所で工賃はいくらになりますか?
STSの1か所31,500円(税込・工賃のみ)を前後同額と仮定すると63,000円です。これは編集部算出で、公表値ではありません。前後で価格が違う可能性があります。
Q4. 部品持込だと安くなりますか?
安くなるとは言えません。STSの表には「部品持込の場合は別料金」とあり、持込時の額は載っていません。持ち込む前に工賃を確認してください。
Q5. デフオイル交換だけならいくらですか?
工賃のみ・税込で、STSは1か所1,890円、RV4ワイルドグースは1,650円(2023年2月現在)です。内訳は上の見積り確認表を参照し、現行額は電話で確認してください。
