車の売り時と走行距離|年式別に「今売る・車検前に売る・乗り続ける」を引く判定表

最終更新: 2026-10-08 ・ 約18分で読めます ・ クルマ生活 編集部

この記事の要点

  • 売り時 走行距離の判定表(2026年10月時点)。次の車検が初度登録から何年目か(3・5・7・9・11・13年)と、次の車検時の見込みメーターで、今売る・次の車検前に売る・乗り続けるのどれかを引けます(判定表は編集部の目安で、査定額の保証ではありません)
  • 距離の列の境目は、JAMA調査の月345kmから出した年4,140kmと、国土交通省2004年調査の年10,575kmを、年数に掛けた編集部算出の値です
  • 満了日までの残りが3か月以下だと、JAAI(日本自動車査定協会)の車検残加点は付きません。売るなら満了日の2か月前から受けられる車検の前に動くのが目安です
  • 13年経過の重量税増は、令和2年度燃費基準を達成していない車だけです。13年目の行は先に車検証で確認してください

次の車検の年数と走行距離を当てはめると、今売る・次の車検前に売る・乗り続けるのどれかが引ける

結論は下の判定表のとおりです。売り時の走行距離とは、年式別の走行距離の目安と車検満了日までの残りを重ねて、今売る・次の車検前に売る・乗り続けるを決める基準のことです(編集部の判断基準)。

3つの選択肢は、次のように使い分けます。

  • 今売る: 満了日までの残りが長い今のうちに査定に出して売ります。車検残が長いほど加点が多い(クラスⅠの国産乗用車系で、残36か月90点・24か月66点・12か月19点・3か月以下0点。JAAI 2026年10月版)ので、売ると決めたなら早いほど車検残の加点が多く残ります
  • 次の車検前に売る: 満了日まで今の車を使い、車検を通さずに満了日の2か月前までを目安に売ります。待つ間に走行距離と年式が進む代わりに、使い続けられて、次の車検費用を払わずに済みます
  • 乗り続ける: 次の車検を通して使い続けます。その後の判断は、次の車検の行で引き直します

満了日までの残りが3か月以下のときは車検残の加点が付かないので、「今売る」と「次の車検前に売る」に差がなく、どちらの列でも「いま査定を取る」になります(H2「車検残が3か月以下なら…」で説明します)。

判定表(行=次の車検が何年目か/列=次の車検時の見込みメーターの位置)

次の車検少ない側幅の中多い側
3年(初回)乗り続ける乗り続ける次の車検前に売る
5年乗り続ける乗り続ける次の車検前に売る
7年乗り続ける次の車検前に売る今売る
9年乗り続ける次の車検前に売る今売る
11年次の車検前に売る次の車検前に売る今売る
13年次の車検前に売る(重量税を先に確認)今売る(重量税を先に確認)今売る(重量税を先に確認)

列の境目の距離(編集部算出)は、次のとおりです。「少ない側」はJAMA換算の累計以下、「多い側」は国土交通省換算の累計以上、その間が「幅の中」です。

次の車検少ない側(以下)幅の中多い側(以上)
3年12,420km12,420〜31,725km31,725km
5年20,700km20,700〜52,875km52,875km
7年28,980km28,980〜74,025km74,025km
9年37,260km37,260〜95,175km95,175km
11年45,540km45,540〜116,325km116,325km
13年53,820km53,820〜137,475km137,475km

表の注記

  • 列の境目は、JAMA調査と国土交通省調査の統計平均を年式の年数に掛けた編集部の算出値(少ない側=JAMA換算以下/多い側=国交省換算以上)です。JAAI(日本自動車査定協会)の「標準走行キロ」ではありません(標準走行キロの数値表は確認できていません)
  • 「この列なら加点」「この列なら減点」という意味ではありません。列は統計平均との位置関係を示すだけで、査定の加減点の列分けではありません
  • セルの割当は編集部の判断基準で、一次情報に判定値はありません。査定額(%・円)は示しません。個別の額は査定でしか出ません
  • 13年の行は、令和2年度燃費基準を達成していない車の判定です。達成している車は重量税が増えないので、11年の行で引いてください(H2「13年経過の重量税増は燃費基準未達の車だけで、乗り続ける場合は先に確認する」)。

自分の行と列を引く手順

  1. 車検証で、初度登録年月と有効期間満了日を見る
  2. 次の車検が何年目かを数え、行を選ぶ(いま初度登録から4年目なら、次の車検は5年目なので5年の行)。初回は3年、以降は2年ごとです。次の車検が15年目以降なら13年の行で引き、列の境目は年数×4,140km(少ない側)と年数×10,575km(多い側)で出してください(編集部算出)
  3. 次の車検時の見込みメーターを作る。今のメーター+(自分の月間走行距離×満了日までの月数)です。分からなければJAMA調査の平均(月345km)を使えます
  4. 上の距離表で見込みメーターが「少ない側・幅の中・多い側」のどれかを決め、判定表の行×列を引く
  5. 満了日までの残りが3か月以下か、満了日の2か月前を過ぎたかを、H2「車検残が3か月以下なら…」で確認する

迷ったら「幅の中」の列を引いてください。判定は編集部の目安で、査定額を保証するものではありません。距離の少なさが加点になること自体は、JAAIの説明にあります(同じ年数なら標準より走行キロが少ない車は加点)。

切り替わりの理由は、次の4点です(いずれも編集部の判断基準です)。

切り替わり位置理由
乗り続ける→次の車検前に売る3・5年は「多い側」、7・9年は「幅の中」、11年は「少ない側」から走行キロは使用経過月数との組で評価され、同じ年数で標準より少なければ加点されます。距離が少ない側は売り急ぐ理由が小さく、距離が増える・年式が進むほど売る側へ寄せます
次の車検前に売る→今売る7・9・11年は「多い側」、13年は「幅の中」から売ると決めたなら残が長いほど車検残の加点が多くなります。距離が多い側は待つ間にさらに距離が進むため、残が長い今のうちに動きます
行方向(年式が進むほど売り寄り)7年から「幅の中」、11年から「少ない側」も売る側年式が進むほど累計の目安が大きくなり、次の車検を通して乗る間に「多い側」へ移りやすくなります
13年の行「少ない側」は次の車検前に売る、ほかは今売る13年経過で重量税が増えるのは燃費基準未達車だけです。未達車は次の車検を通す費用が増えるため、売り寄りに寄せます

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「自分の走行距離は多い?普通?」を公的データで確認する——年式別の目安の「幅」で見る

目安は年4,140km(JAMA換算)から年10,575km(国交省2004年調査)の幅で、どちらが正しいとは言えません。

年4,140kmは2025年度JAMA調査の月間走行距離の平均345km(自家用乗用車世帯、n=6,332)×12の編集部算出値、年10,575kmは平成16年度(2004年)国土交通省調査の自家用乗用車の年間平均です。調査の年も方法も違うので、並べて幅として見てください。

次の車検の年式JAMA換算(年4,140km)国交省換算(年10,575km)
3年(初回)12,420km31,725km
5年20,700km52,875km
7年28,980km74,025km
9年37,260km95,175km
11年45,540km116,325km
13年53,820km137,475km

(いずれも編集部算出。JAMA換算=4,140km×年数、国交省換算=10,575km×年数)

次の車検の年式別の累計走行距離の目安。国交省換算はどの年式でもJAMA換算を上回り、13年では国交省換算137,475kmがJAMA換算53,820kmを大きく上回る
次の車検の年式別・累計走行距離の目安(編集部算出)。出典: JAMA 2025年度調査・国土交通省 平成16年度調査

国土交通省の同じ調査(平成16年度)では、自家用乗用車が初回(3年)車検までに走る距離は3.2万kmでした。3年の国交省換算31,725kmとほぼ同じ水準です。

前提として、前に乗っていた車の平均保有期間は7.2年です(2025年度JAMA調査、買い替えで現車を購入した世帯、n=4,977)。この7.2年乗った場合の累計は、JAMA換算で29,808km、国交省換算で76,140kmです(いずれも編集部算出)。月間300km以下の世帯は61%、月間1,201km以上は3%(同調査)で、多くの世帯は国交省の年10,575kmより少なく走っています。

5万km・10万kmは業界の目安で、平均的な使い方ではまだ先にある

5万km・10万kmの「節目」は、業界で目安とされているものです。JAMA・国土交通省・JAAIの資料には、節目を定義した記述を確認できていません。

その5万km・10万kmに着くまでの年数を、2つのペースで並べます(編集部算出)。

走り方5万kmに着くまで10万kmに着くまで
年10,575km(国交省2004年調査の平均)4.7年9.5年
年4,140km(JAMA2025年度調査の月345km換算)12.1年24.2年

前に乗っていた車の平均保有期間は7.2年(2025年度JAMA調査)で、10年超の保有は3割弱(29%)です。年4,140kmのペースなら、10万kmに着く前に手放す人が多いと読めます(編集部の読みで、調査にそう書かれているわけではありません)。「5年以内に買い替え予定」の世帯も25%(乗用車保有世帯)あります。

節目に着く前に動くかどうかは、上の判定表の列(自分の距離の位置)と行(年式)で引き直してください。

査定は走行キロを「使用経過月数×走行キロ」で加減点し、車検残は別枠で加点される

JAAIの査定基準では、走行キロ・車検残・走行キロ不明が、それぞれ別に評価されます。

評価項目内容
走行キロ使用経過月数×走行キロの「適用表」に基づき、基本価格に加減率を掛けて加減点(2024年3月版の査定基準)。同じ年数で標準より走行キロが少なければ加点
車検残走行キロとは別枠で加点(2026年10月版)。残が3か月以下は加点なし
走行キロ不明推定走行キロ数が特定できない場合、基本価格の30%以内を減点(2024年3月版)

走行キロは「その年式として多いか少ないか」で見られます。同じ走行距離でも、年式が違えば評価が変わるのはこのためです。

国産車の走行キロ加減率(%)は、JAAI公開資料の該当ページが画像で、確認できていません。「5万kmで何%下がる」「10万kmでいくら下がる」は書けません。個別の査定額は、査定を受けないと出ません。上の「30%以内」も、走行キロが不明なときの減点の上限であって、査定額の目安ではありません。

なお、JAAI査定基準の走行キロの頁は2024年3月版を確認しています。2026年10月版の公開PDFには該当頁が入っていませんが、2026年4月・10月の変更箇所一覧に走行キロの評価の変更はありません。

車検残が3か月以下なら加点はなく、満了日の2か月前までが「車検前に売る」の目安になる

車検残が長いほど加点は増え、3か月以下は加点が付きません。売るなら、満了日の2か月前から受けられる車検を通す前に動くのが目安です。

車検残加点(国産車・乗用車系、クラスⅠ、JAAI 2026年10月版)は、次のとおりです。点は査定の加点で、円には換算しません。

車検残クラスⅠ同じ月数のクラス別の幅
3か月以下0点全クラス0点
12か月19点軽7点〜特20点
24か月66点軽30点〜特70点
36か月90点軽42点〜特106点

(クラスは車種別。特/Ⅰ/Ⅱ・Ⅲ/Ⅳ/軽の区分で、12か月はⅡ・Ⅲ16点、Ⅳ15点、24か月はⅡ・Ⅲ51点、Ⅳ44点、36か月はⅡ・Ⅲ75点、Ⅳ56点です。残が長いほど増える方向であって、比例ではありません)

車検残加点(クラスⅠ)は、残3か月以下の0点から12か月19点、24か月66点、36か月90点へ、残が長いほど増える
車検残月数別の車検残加点(国産車・乗用車系、クラスⅠ)。出典: JAAI 中古自動車査定基準 2026年10月版

車検の有効期間は、新規登録後に初めて交付される自家用乗用車で3年、2回目以降は2年です(道路運送車両法第61条)。令和7年(2025年)4月1日から、有効期間満了日の2か月前から車検を受けられます。この期間に受けても、残りの有効期間は失われません。車検 早く受けると損で、受検日と満了日の関係を詳しく書いています。

避けたい判断 / こうすればOK

避けたい判断こうすればOK
満了日が近い(3か月以下)のに、車検残の加点を期待して待つ3か月以下は加点が付かないので、「いま査定を取る」。今売るか次の車検前に売るかで差は出ません
売る予定なのに、満了日の2か月前を過ぎて車検を通す満了日の2か月前になる前に、通す場合と通さない場合の2通りで見積もりを取る
車検費用の一例だけで「通すと損」と決める費用は店ごとに違うので、実額の相場は車検費用込み込み相場で見る

車検費用の実額の一例として、Honda Cars 埼玉北(小型車1,500cc以下、追加整備を含まない、2026年4月1日現在)の車検費用合計は99,100円からです。ディーラー1店舗の実額で、相場ではありません。

13年経過の重量税増は燃費基準未達の車だけで、乗り続ける場合は先に確認する

13年経過で重量税が増えるのは、令和2年度燃費基準を達成していない車だけです。達成している車は、13年・18年経過の税率に移りません。

自動車重量税(乗用車、自家用、車両重量1t超〜1.5t以下、エコカー外、継続検査2年分、2026年5月1日以降)は、次のとおりです。

区分税額(2年分)
13年未満24,600円
13年経過(燃費基準未達の車)34,200円
差+9,600円(編集部算出)

「13年超で必ず増税」ではありません。令和2年度燃費基準を達成している乗用車(ガソリン・ハイブリッド含む)は、2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査で13年・18年経過の税率に移りません。自分の車が当たるかは、車検証の記載で確認してください。

「13年経過」の判定は、初度登録年月から12年10ヶ月以後に検査証の交付等を受ける場合です。次の車検がこの時期に当たる車は、判定表の13年の行で引いてください。自動車税の13年超の重課は別の制度で、自動車税 13年超にまとめています。13年超で買い替えるかどうかは自動車税 13年超 買い替えで比べられます。

走行距離が多い・メーターに不安があるときは、記録をそろえて複数社に査定を取る

走行キロが不明だと減点が大きくなりうるため、メーター値を裏づける記録をそろえてから査定に出します。

JAAIの細則では、推定走行キロ数が特定できない場合、基本価格の30%以内が減点されます。記録簿などから推定するときの式は、「定期点検時の走行キロ数+(1,000km×定期点検後の使用経過月数)」です。月1,000km(年12,000km)は推定の置き方であって、標準走行キロではありません。

メーターを交換した、または距離が分からないときは、点検記録簿・整備記録・車検証の控えなど、走行キロを裏づけるものを先にそろえます。メーターの改ざんや交換は、申告せずに進めないでください。

売り先の選び方は下取り vs 買取にまとめています。買う側のメーターの確かめ方は中古車 走行距離 偽装 見分け方です。

よくある質問

Q1. 5万kmを超えたら売り時ですか?

5万kmは業界で目安とされる節目で、公的資料に定義はありません。国交省2004年調査の年10,575kmなら4.7年、JAMA換算の年4,140kmなら12.1年で5万kmに着きます。5万kmそのものより、次の車検が何年目で、見込みメーターがどの列にいるかで判定表を引いてください。

Q2. 10万kmを超えた車は査定がつきませんか?

一次情報で確認できるのは仕組みまでです。JAAIの査定基準は、走行キロを使用経過月数との組で加減点します。「10万km超は査定ゼロ」といった扱いは確認できていません。国産車の加減率(%)は確認できていないので、額は査定で確かめてください。

Q3. 年式が古くて走行距離が少ない車は、査定で有利になりますか?

JAAIは、同じ年数で標準より走行キロ数が少なければ加点されると説明しています。標準は年式ごとに決まり、数値表は確認できていません。判定表では、年式が古い行でも距離が少ない側は「乗り続ける」または「次の車検前に売る」に寄せています(編集部の目安)。

Q4. 車検を通してから売るのと、通す前に売るのはどちらが得ですか?

円で比べた一次の数値はありません。車検残が3か月以下だと加点が付かず、残が長いほど加点は増えます。満了日の2か月前から車検を受けられるので、その前に「通す場合」「通さない場合」の2通りで見積もりを取って比べてください。

Q5. 軽自動車でも同じ判定表で引けますか?

判定表の距離の列は、乗用車全体の統計平均から出した編集部の値で、軽自動車の距離の目安は確認できていません。軽の距離は断定しません。車検残加点は軽が別枠で、12か月は7点、24か月は30点、36か月は42点です(国産車・乗用車系、JAAI 2026年10月版)。

Q6. メーターを交換した・走行距離が分からないときは?

JAAIの細則では、推定走行キロ数が特定できないと基本価格の30%以内が減点されます。点検記録簿などから「定期点検時の走行キロ数+(1,000km×定期点検後の使用経過月数)」で推定する方法があります。記録をそろえて複数社に査定を取ってください。

出典

  1. 一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)「2025年度 乗用車市場動向調査」(2026年3月) (取得日: 2026-10-08)
  2. 国土交通省「自動車の使用実態」平成16年度 自動車の検査・点検整備に関する基礎調査検討結果報告書 (取得日: 2026-09-05)
  3. 国土交通省「有効期間に係る調査結果のまとめ」(自動車の検査・点検整備に関する基礎調査検討会 資料9・平成16年度調査) (取得日: 2026-10-08)
  4. 一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)「査定とは?」 (取得日: 2026-10-08)
  5. 一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)「中古自動車査定基準及び細則」加減点基準(2024年3月版・kijun-1.pdf) (取得日: 2026-10-08)
  6. 一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)「中古自動車査定基準及び細則」2026年10月版 加減点基準 基準Ⅰ ―64―「11.車検残加点」(国産車・乗用車系) (取得日: 2026-10-08)
  7. e-Gov法令検索「道路運送車両法」(昭和26年法律第185号)第61条 (取得日: 2026-10-08)
  8. 国土交通省 報道発表資料「来年4月より、車検を受けられる期間が延びます」(令和6年6月) (取得日: 2026-10-08)
  9. 国土交通省「令和8年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート)その3」(2026年5月1日からの税額表を含む) (取得日: 2026-10-05)
  10. Honda Cars 埼玉北「車検」(車検料金表・2026年4月1日現在) (取得日: 2026-10-05)

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