前提: 筆者はJB23を所有せず、フレームの錆修理もしていません。 本記事は、事業者が自社ページで公開した実例と、メーカー・官公庁の一次情報を並べる公表値の整理記事です(取得日: 2026年10月5日)。業者の実例は2件(各1事業者・n=1)で、費用の相場や平均は出せません。
この記事の要点
- 実例は2件。68,000円は税込(JB23W 平成19年初年度登録・認証工場・フレームの穴の溶接)、約340,000円は税別(JB23S・年式不明・車体取付部まで腐食した個体)。別事業者・条件違いの1件ずつで、相場ではない
- 錆の範囲で費用の桁が変わる。約340,000円の事例の事業者は「実際作業したら70万円くらい」(約700,000円)という自社の見立ても書いているが、これは請求額ではない
- 自分で溶接するなら、機械は36,800〜55,000円(税込・2026年10月時点)で板厚0.8〜4.0mmまで。車検では「車体は車枠に確実に取付け」が見られるため、車体取付部に及ぶ錆は業者に見積もりを取る
- 修理か乗り換えかは、見積もり2社と自分の車両価値を並べてから決める
業者の実例ではフレームの穴の溶接が68,000円(税込)、車体取付部まで錆びると約340,000円(税別)と、錆の範囲で桁が変わる
JB23のフレーム錆の修理費は、公開された業者実例でフレームの穴の溶接が68,000円(税込)、車体取付部まで及ぶと約340,000円(税別)と、錆の範囲で桁が変わります。ただし各1件で、年式・地域・時期の条件も違います。
| 錆の範囲 | 金額 | 税の別 | 件数 | 条件・含む作業 |
|---|---|---|---|---|
| フレームの穴(外側中央部・リーフスプリング前部ほか複数箇所) | 68,000円(本体61,819円+消費税6,181円) | 税込 | n=1 | JB23W(ABA-JB23W)・平成19年初年度登録・認証工場(アスカオート)・2023年4月10日掲載。フレーム溶接修理一式 |
| 車体取付部まで腐食 | 約340,000円 | 税別 | n=1 | JB23S・年式・地域・時期は不明・キタセイビ(自社HP)・遠方からの依頼。車体取付部の修理・前後フロア・リヤクロスメンバー補修を含む。事前見積に部品代の追加分を足した請負額 |
| 事業者の自己申告の幅 | 100,000円から1,500,000円まで | 記載なし | 実例ではない | キタセイビの自社表示。「簡単な錆修理10万円から過腐蝕修理150万円まで」。ランクル(プラド除く)・マイクロバス・1ナンバー車・大型SUV・トラックフレームは受付外 |
| 新車のような仕上がり(レストア) | 3,000,000円以上 | 記載なし | 実例ではない | キタセイビの自社表示。レストア工場に依頼する場合の予算 |
- 上の2件の実例は、別の事業者・別の個体です。1件ずつの金額を「フレームの穴は68,000円、取付部まで及ぶと約340,000円」という相場に読み替えないでください
- 約340,000円の事例について、同じ事業者は「実際作業したら70万円くらい」(約700,000円)という見立ても書いています。請求額ではなく自社の見立てで、表の金額とは分けています
- 事業者の自己申告の幅は、税込・税別の記載がなく、除外車種もあるため、JB23の相場としては使えません
錆はフレーム外側・リーフ前部・クロスメンバー接続部・車体取付部に出やすく、外観がきれいでもリフトで上げないと範囲は分からない
JB23の錆の実例は、フレームの外側・内側・下側、リーフスプリング前部、クロスメンバー接続部、車体取付部に出ています。事業者は、外観がきれいでもリフトで上げて初めて腐食の度合いが分かる、という見解です。
| 位置 | 実例で見られた症状 | 実例 |
|---|---|---|
| 左フレーム外側の中央部・リーフスプリング前部 | 穴 | 68,000円(税込)の事例 |
| 左フレームの内側・下側、右フレームの外側・内側・下側 | 腐食 | 同上 |
| クロスメンバーの接続部 | 腐食 | 同上 |
| サイドブレーキワイヤーのブラケット | 脱落(同時に修理) | 同上 |
| 車体取付部(前後) | 朽ちて、前後の4箇所だけで車体と連結していた状態 | 約340,000円(税別)の事例 |
外観ではわからない: 事業者(キタセイビ)は、外観はきれいでもリフトで上げて初めて腐食度合いが分かるのが実態、と書いています(事業者の観察)。範囲を自分で判断できなければ、業者にリフトで上げてもらう点検が先です。
車検の観点では、審査事務規程に「車枠及び車体は著しく損傷していないこと」(継続検査・平成21年以降製作車に適用される通常の規定)があります。平成20年12月31日以前に製作された車では、「著しく損傷した車枠及び車体は『堅ろう』とされない」(従前規定)が適用されます。JB23は1998年10月に登場した車で、製作年によって適用される規定が分かれます。さらに「車体は車枠に確実に取付けられ、振動、衝撃等によりゆるみを生じないようになっていること」も見られます。この最後の項目が、車体取付部(ボディマウント。原文に無い語で、編集部の言い換え)の錆に関わる車検の根拠です。
確認の手順は型式が違うため別記事に分けてあります。JA11の記事ですが、見る箇所の考え方はJA11 フレーム サビ 確認方法で確かめられます(JB23の数値や位置はこの記事の実例で確認してください)。
業者の修理は削去→鉄板溶接→厚膜防錆塗装が基本で、車体取付部まで及んだ事例は丸3週間・1.5人の作業で、費用の桁も別の事例と違っていた
業者の修理は、腐食部を削り、鉄板を溶接し、厚膜の防錆塗料を重ね塗りする流れです。車体取付部まで及んだ事例は丸3週間・1.5人かかり、費用も約340,000円(税別)で、フレームの穴の事例(68,000円・税込)とは別事業者・別条件の1件どうしの比較ですが、桁が違います。
- 削去: 腐食部を削り、溶接部の塗装を研磨する
- 鉄板溶接: 鉄板を溶接する
- 防錆塗装: 塗膜が厚い防錆塗料を重ね塗りする
約340,000円(税別)の事例の作業は、次のとおりです(いずれも事業者の自社表示)。
- 車体とフレームの接続ナットを全て外し(8箇所)、車体を約10cm分離して作業(2柱リフトとリジッドラックを使用)
- 後部の車体取付部(左右2箇所)の修理は左右で4日間
- 前側フロア左右(運転席・助手席下のフレーム結合部)の修理は丸3日
- 車体側のボルトを固定するベースは、0.8mmのボンデ鋼板1枚では強度が足りず、2〜3枚を溶接
- 作業全体は丸3週間・1.5人
材料の内訳は、自社表示で次のとおりです。
| 項目(約340,000円の事例) | 金額 | 区分 |
|---|---|---|
| 部品代 | 約50,000円 | 公表値(約) |
| 錆変換剤などの関連材料 | 約40,000円 | 公表値(約) |
| ベルトサンダー約50本・切断や研磨砥石約20枚の消耗品 | 約20,000円 | 公表値(約) |
| 上の3行の合計 | 約110,000円 | 編集部算出(概算の合計) |
約340,000円との差額は、作業費にあたると推定せず、内訳の記載なしとして扱います。溶接の工程や材料の詳しい説明は、型式が違うJA11の記事ですがJA11 フレーム 錆 溶接にあります。JB23の金額は、この記事の実例で確かめてください。
JB23のフレーム錆を自分で溶接するなら機械は36,800〜55,000円で板厚0.8〜4.0mmまで対応するが、車枠が著しく損傷せず車体が確実に取付けられていなければ車検は通らない
JB23のフレーム錆を自分で溶接するときの機械代は、SUZUKID公式ストアの表示で36,800〜55,000円(税込・2026年10月時点)です。ただし、溶接ができることと、車検に通ることは別で、「通る・通らない」は検査側の判断です。
| 項目 | スズキッド Buddy80 SBD-80 |
|---|---|
| 通常価格(税込・2026年10月時点) | 55,000円 |
| キャンペーン価格(税込・2026年10月時点。変動あり) | 36,800円 |
| 溶接可能板厚(鉄) | 0.8〜4.0mm(ノンガスワイヤー溶接) |
| 定格出力電流 | 80A(出力調整範囲30〜80A) |
| 電源 | 単相100V専用(定格入力電流24.4A) |
- 板厚の0.8〜4.0mmは機械側の仕様です。JB23のフレームの板厚との適合は、一次情報で確認できなかったため、業者に確認してください
- 約340,000円の事例では、0.8mmのボンデ鋼板1枚では強度が足りず、2〜3枚を溶接していました。薄い板を1枚当てれば足りる、とは言えません
- 家庭用コンセントの容量との関係は、この記事では扱っていません(一次情報なし)
車検の条件: 保安基準第18条は、車枠及び車体が「堅ろうで運行に十分耐える」ものであることを求めます。審査では「著しく損傷していないこと」(年式で適用される規定が分かれる)と「車体は車枠に確実に取付けられ、振動、衝撃等によりゆるみを生じないようになっていること」が見られます。穴の補修と、車体の取付けは、別々に見られます。
JB23のフレームの穴が車体取付部に及ばず見える範囲に収まるならDIYの余地、取付部や見えない内側に及ぶなら業者に見積もりを取る
JB23のフレームの穴が車体取付部に及ばず、自分で見える範囲に収まるなら、DIYの余地があります。取付部や見えない内側に及ぶ場合は、業者の見積もりが先です。いずれも「できる」と決めるのは検査側で、この表は判断の目安です。
| 穴の位置 | DIYの考え方 | 業者に見せる情報 | 見積書で見る行 |
|---|---|---|---|
| フレーム外側のみ・見える範囲 | 機械(板厚0.8〜4.0mm)と車検の条件を確かめたうえで、余地はある | 穴の位置・数 | 溶接の範囲・塗装の有無 |
| 車体取付部(ボディマウント) | 車体は車枠に確実に取付けが必要。0.8mm鋼板1枚では足りなかった実例あり。業者領域 | 取付部の位置・車体を分離する作業の要否 | 前後フロア・クロスメンバーの補修を含むか、日数 |
| 見えない内側・クロスメンバー接続部 | リフトで上げないと範囲が分からないため、先に点検 | 点検結果(リフトで上げた状態) | 点検後の追加費用が出る条件(見積に部品代の追加が出た実例あり) |
避けたい判断: 外から見える小さな穴だけを見て、DIYで足りると決める こうすればOK: 3つのことを順に確かめる。(1)穴が車体取付部に及んでいないか、(2)見えない内側までリフトで確かめたか、(3)業者の見積もりが出ているか。(1)か(2)が曖昧なら、業者の見積もりを先に取る
両方が正解になる条件はあります。外側の穴だけで範囲が確かめられている場合はDIYの余地があり、取付部や内側に及ぶ場合は業者の見積もりです。見積もりが高いと感じたときの対処は、修理 見積もり 高い 対処に書いています(JA11の記事)。
車体取付部まで朽ちた事例は1事業者の実例1件で約340,000円(税別)、同社の見立てでは約700,000円相当で、車両価値と見積もり2社を並べてから修理か乗り換えかを決める
車体取付部まで朽ちた実例は、1事業者の1件で約340,000円(税別)です。同社の見立てでは実作業で約700,000円相当(請求額ではない)で、修理か乗り換えかは、見積もり2社と自分の車両価値を並べてから決めます。
- 入庫時の状態: 車体取付部が朽ちて、前後の4箇所だけで車体と連結していた(同じ事業者の自己申告は、過腐蝕修理で150万円までで、JB23に限った値ではない)
- 作業: H2-3のとおり(車体を約10cm分離・丸3週間・1.5人)
- 金額: 約340,000円(税別・部品代の追加分を含む請負額)。同社の見立ては約700,000円で、請求額ではない
- 別枠: 新車のような仕上がりのレストアは、同社の自社表示で3,000,000円以上
手順: (1)業者の見積もりを2社から取る → (2)自分のJB23の車両価値を確かめる → (3)見積もり額と車両価値を並べて、修理か乗り換えかを決める
車両価値は、JB23 中古 相場の相場の幅で自分の年式・走行距離の位置を確かめられます。ほかの維持費との位置づけはJB23 維持費で確認できます。原因の切り分けは済んでいる場面なので、ここでは売却を勧めません。見積もり額が車両価値を上回るかは、読者自身の2つの数字で決まります。
道路に塩化物が撒かれているところまでが公式に確認でき、融雪剤と錆の関係は事業者の見解にとどまるため、まずリフトで下回りと前回車検の応急処置跡を確認する
道路管理者が塩化物を散布していることは公式資料で確認できます。融雪剤と車の錆の関係を直接述べた官公庁・メーカーの一次資料は確認できず、関係はキタセイビの見解です。まず確認することは、リフトでの下回り点検と前回車検の応急処置跡です。
- 公式に確認できること: 凍結抑制剤は塩化物(塩化ナトリウム等)の総称(東北地方整備局)。凍結防止剤には塩化ナトリウムと塩化カルシウムの混合物があり、防錆剤を混入したものも散布されています。急勾配・急カーブ・交差点・橋梁・日陰・トンネル出入口などに散布(北海道開発局)
- 事業者の見解: キタセイビは、融雪剤の散布にも大いに関係し、降雪地区や山間部等で使用された車に多く見られる、と書いています。官公庁のデータではありません
- 事業者の見解: 外観はきれいでも、リフトで上げて初めて腐食度合いが分かる
- 事業者の見解: 前回車検でアルミテープを貼り、パテを塗り、アンダーコートを塗布したその場限りの作業をした跡が、ほとんどに見える。自分の車の履歴や、中古で買う車でその跡が無いかを確認する材料になります
ノックスドールの製品は、用途の記載として次のとおりです(効果の断定はしません)。700は車体中空部・ドア内部・ボンネット向けの浸透性防錆剤(無溶剤)、900はアンダーフロア・ホイールハウス向けのアンダーコート(低溶剤)。フレーム内部への推奨は、販売店の製品一覧には書かれていません。
中古で個体を選ぶ場面の見方は、JB23 何万キロの個体チェックの考え方と合わせて確かめてください。
この集計の限界
この記事の数字は業者の公開実例2件に基づくもので、次の点は確かめられていません。
- 業者の実例は2件(各1事業者・n=1)で、年式・地域・時期・事業者(認証工場のアスカオート/キタセイビ(自社HP))が違います。範囲や平均は作っていません
- 約340,000円の事例は、年式・地域・時期の記載がなく、事業者の自己申告です。約700,000円は自社の見立てです
- 68,000円は税込、約340,000円は税別で、税の別が揃っていません。事業者の自己申告の幅は税の別の記載がありません
- JB23のフレームの板厚、融雪剤と車の錆の関係を直接述べる官公庁・メーカーの資料は、確認できませんでした
- 車検の可否は検査側の判断です。この記事は審査基準の文言を並べたもので、通る・通らないは保証できません
よくある質問
Q1. JB23のフレームの錆はいくらで直せますか
公開実例では、フレームの穴の溶接が68,000円(税込・JB23W 平成19年・認証工場)、車体取付部まで腐食した個体が約340,000円(税別・JB23S・年式不明・キタセイビ(自社HP))です。別事業者の1件ずつなので、相場とは言えません。
Q2. JB23のフレームに穴が空いていても車検に通りますか
審査基準には「車枠及び車体は著しく損傷していないこと」と「車体は車枠に確実に取付けられ、振動、衝撃等によりゆるみを生じないようになっていること」があります。通るか通らないかは、検査員の判断で、穴の大きさや位置で変わります。
Q3. フレームの錆を自分で溶接して直せますか
溶接機のスズキッド SBD-80は、通常55,000円・キャンペーン36,800円(税込・2026年10月時点)で、板厚0.8〜4.0mmの鉄に対応します。ただし、JB23のフレームの板厚との適合は確認できず、車体取付部に及ぶ錆は、0.8mm鋼板1枚では足りなかった実例があり、業者に見積もりを取る領域です。
Q4. ボディマウントまで錆びたジムニーは直す価値がありますか
1事業者の実例1件で約340,000円(税別)、同社の見立てでは約700,000円相当です。見積もり2社と自分の車両価値を並べて決めます。車両価値の見方はJB23 中古 相場で確認してください。
Q5. 融雪剤の地域のジムニーは錆びやすいですか
キタセイビは、融雪剤の散布にも大いに関係し、降雪地区や山間部等で使用された車に多く見られる、と書いています。これは事業者の見解で、官公庁の資料では確認できませんでした。道路に塩化物が散布されていること自体は、公式資料で確認できます。
Q6. 錆の進行を遅らせる防錆処理はありますか
ノックスドール700は車体中空部・ドア内部・ボンネット向け、900はアンダーフロア・ホイールハウス向けと、用途が記載されています。効果や、フレーム内部への推奨は、確認できませんでした。まず業者にリフトで下回りの状態を見てもらってください。
