タント L375S(DBA-L375S)ウォーターポンプ交換費用の実例5件まとめ|工場・ディーラー・DIY別

最終更新: 2026-10-03 ・ 約14分で読めます ・ 修理費 編集部

この記事の要点

本記事は、タント L375S のウォーターポンプ交換費用を知りたい人向けに、整備工場の公開実例3件・ディーラー見積1件・DIY1件を集計したものです。筆者が実車を修理した記録ではありません。

DBA-L375S(2007年12月〜2013年10月、KF-VEまたはKF-DETエンジン搭載)を対象としています。型式が異なる場合は費用が変わります。


アイドリング中のガラガラ音はウォーターポンプのベアリング摩耗が最多原因です

エンジン始動後のガラガラ音・キュルキュル音・冷却水漏れを確認したら、ウォーターポンプの状態を整備工場で診断してもらうことを優先してください。

ウォーターポンプとは、エンジン冷却水を循環させるポンプで、DBA-L375S(KF-VEエンジン)では補機ベルト(Vベルト)で駆動します。

KFエンジンはタイミングチェーン式を採用しています(ダイハツ公式・hiroshibike.com確認)。タイミングベルトはないため、「タイミングベルトと同時交換」という作業は発生しません。一方、補機ベルト(ファンベルト・クーラーベルト)はVベルトで駆動しており、ウォーターポンプも同じベルトに依存しています。

L375S で確認されている主な症状は次の3種類です。

ガラガラ音が出た状態で走行を続けると、ベアリングが焼き付いて部品が固着し、同時交換部品が増えて修理費が大きく上がる可能性があります。音に気づいたら早めの入庫を検討してください。

L375Sの故障部位の全体像はタント L375S 壊れやすい 故障 多い 部位でまとめています。


L375S のウォーターポンプ交換費用は民間工場で22,404円が実例相場です

以下の費用比較表は、L375S型式の公開実例5件を依頼先別に整理したものです。同時交換部品の有無で総額が変わるため、WP+LLCのみの金額(WP単独相当)と実際の請求総額を分けて記載しています。

編集部算出の値は元の公開データの数値を合算したもので、割引・値引きは反映していません。

依頼先車両年式・走行距離WP部品代工賃LLC等WP分の合計総額(税込)同時交換の主な内容
民間工場(木村自動車)平成25年(2013年)9,500円9,000円2,000円22,404円※25,704円エアコンフィルター(3,300円)
民間工場(油喜)平成22年(2010年)・87,000km8,300円6,700円2,000円18,200円※62,315円パワステポンプ+ベルト3本
民間工場(マスターピース)平成20年(2008年)9,500円13,500円−WP部品+工賃で23,000円98,373円ラジエーター+ホース・クーラント
ディーラー−−(純正)11,000円−約23,000円−プーリー(2,750円)含む
DIY−6,800円※20円1,100円約7,900円※−部品・工具のみ(工賃なし)

※ 編集部算出: 民間工場(木村)は25,704−3,300=22,404円(エアコンフィルター除く)。民間工場(油喜)はWP工賃6,700+WP部品8,300+クーラント2,000+ラジエーターキャップ1,200=18,200円(パワステポンプ・ベルト除く)。DIYは6,800+1,100=7,900円。
※2 アイシン製社外品WPD-050(みんカラ記録)。

民間工場2実例でWP交換分のみ抜き出した金額は18,200〜22,404円(編集部算出)でした。ラジエーター同時交換が加わった実例では98,373円まで上昇しています。WP単独の費用を知りたい場合は、見積もり依頼時に「ウォーターポンプのみ交換した場合の内訳を教えてください」と確認すると比較しやすくなります。


ディーラー・民間工場・DIYのどれを選ぶかで費用は大きく変わります

ディーラー実例の約23,000円は民間工場の18,200円(WP分のみ、編集部算出)に近い金額です。ディーラーと民間工場は「必ずディーラーが高い」とは限らず、同時交換部品の範囲や工賃体系によって逆転することがあります。

ディーラーは純正部品保証を重視するときに適しています。費用を抑えたい場合は民間整備工場で部品と工賃の内訳を比較する方法が現実的です。DIYはベルト張り調整の精度管理が必要で、調整ミスが異音再発の主因になります。

依頼先費用の目安(WP分)メリット注意点
民間整備工場18,200〜22,404円(実例・編集部算出)見積もりを複数取りやすい。部品種類を相談できる工場によって工賃差がある
ディーラー約23,000円(見積もり実例)純正部品・保証が明確同時推奨部品が増えると総額が上がりやすい
DIY約7,900円(部品代のみ、編集部算出)工賃ゼロベルト張り調整ミスが再発の主因。工具・技術が必要

ベルト類と同時交換すると費用は上がるが、単独より総コストを下げられます

ウォーターポンプを交換するときにファンベルト・クーラーベルトを同時交換すると、工賃の二重払いを避けられます。公開実例(油喜)では、ベルト3本(ファン・パワステ・クーラー)を同時交換したときの追加費用として工賃5,000円と部品3,550円が確認されています。

交換パターン概算追加部品・工賃適合条件備考
WP単独−全年式木村自動車実例22,404円(編集部算出)が参考
WP+ベルト3本工賃5,000円+部品3,550円全年式油喜実例ベース
WP+ベルト+対策プーリーセット(前期型)上記に加えプーリーセット6,260円H19.12〜H22.09(前期型)プロツールショップヤブモトのEC価格(税込・送料無料)

油喜実例でのベルト3本交換は工賃5,000円・部品合計3,550円(ファンベルト1,750円+パワステベルト870円+クーラーベルト930円)でした。

ラジエーター同時交換が加わると費用が大きく変わります。マスターピース実例ではラジエーター+WP+ホース・クーラントで税込98,373円でした。ラジエーターとの同時交換を薦められた場合は、ラジエーターだけ先に見積もりを確認すると判断しやすくなります。タント L375S のラジエーター交換費用の詳細はタント L375S ラジエーター 交換 費用を参照してください。


対策プーリーセットへの交換を見落とすと再発リスクが残ります

ウォーターポンプ交換後に再びガラガラ音が出る場合、原因の多くは「ベルト張り調整ミス」です。MHO ENGINEERINGでは、「ベルトを交換するときに張り調整をきちんと行わないと、ウォーターポンプのベアリングがだめになってしまう」と指摘されています。

L375S 前期型(H19.12〜H22.09)では、ウォーターポンプ本体の対策品として軸径が拡大されたものが存在します。「軸ベアリングが大きく対策品されて居て軸も太軸になって居る」という変更で、対策プーリーと一緒に交換することが推奨されています。

年式区分対象年式対応品番・セットEC価格(送料)
前期型(対策プーリーセットあり)H19.12〜H22.09GMB GWD-56A+D-56-39A6,260円(税込・送料無料)
後期型H22.10〜アイシン WPD-050(単体)4,498円(税込・送料別)

前期型で対策プーリーセット(GMB GWD-56A+D-56-39A)を選んだ場合のEC価格は6,260円(税込・送料無料)でした。後期型用はアイシン WPD-050の単体で4,498円(税込・送料別)が確認されています。

整備工場への依頼では、「前期型か後期型か」を年式で確認してから部品を手配してもらうよう伝えると、適合ミスを防げます。


修理費が車両価値の半分を超える場合は乗り換えの検討が合理的です

WP単独交換の実例では18,200〜22,404円(編集部算出)に収まっています。一方、ラジエーター同時交換が加わった実例では98,373円(税込)まで上昇しました。複合修理になると費用が車両価値に近づく場合があります。

修理費の目安判断の考え方
22,404円前後(WP+LLC相当)WP単独ならほとんどの場合で修理が合理的
ベルト+プーリー類を含む場合車の状態・走行距離・他の不具合と合わせて判断する
98,373円級の複合修理車両価値と比較する。修理費が車両価値の半分を超えるなら乗り換えを先に検討する
避けたい判断こうすればOK
ラジエーターも指摘されたのでまとめて修理するラジエーターだけの見積もりを別で出してもらい、修理費の総額を確認してから判断する
ガラガラ音を放置して走り続ける早めに入庫してWPのみの交換で済む段階を逃さない
ディーラーと民間工場で必ず金額が大きく違うと思う同時交換部品の内訳を揃えた状態で比較する
修理費だけで乗り換えを決める走行距離・他の故障状況・車両価値を合わせて判断する

修理費が車両価値の半分を超えるなら、修理に踏み切る前に下取り・買取査定を確認してください。WP単独の22,404円前後なら修理が合理的ですが、98,373円級の複合修理では車両価値との比較が先決です。

WP修理費が高額になった場合の「直すか売るか」の詳細な判断フローはタント L375S 修理 乗り換え 判断でまとめています。タントの他の修理と費用を比較したい場合はタント L375S オルタネーター 交換 費用・タント L375S イグニッションコイル 交換 費用も参照してください。

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よくある質問

Q1. ディーラーでウォーターポンプを交換するといくらかかりますか?

みんカラの記録では、ディーラー見積もりの金額がWP+プーリー+クーラント+工賃で約23,000円でした。このうち工賃は11,000円、純正プーリーは2,750円が内訳として確認されています。同時交換部品が増えると総額は上がります。

Q2. ガラガラ音がしているが走り続けても大丈夫ですか?

走行を続けると、ウォーターポンプのベアリングが焼き付き、修理費が大きく増える可能性があります。音が出ている段階では早めに整備工場で診断してもらうことが、修理費を最小限に抑える近道です。

Q3. DIYでウォーターポンプを交換することはできますか? 何が必要ですか?

みんカラでDIY交換の実例が確認されています。部品代はアイシン製社外品WPD-050(6,800円)+LLC(1,100円)で約7,900円(編集部算出)でした。DIYで最も注意が必要なのはベルト張り調整で、MHO ENGINEERINGでは調整ミスがベアリング損傷の主因になると指摘しています。工具と技術的な経験がない場合は整備工場への依頼が安全です。

Q4. 対策プーリーセットとは何ですか? 必ず交換する必要がありますか?

対策プーリーセット(GMB GWD-56A+D-56-39A)はL375S前期型(H19.12〜H22.09)向けの部品で、軸径を拡大した対策品のウォーターポンプとセットで使用します。後期型(H22.10〜)には適合しません。前期型を整備工場に持ち込む場合は、対策プーリーへの交換が可能かどうかを確認すると再発リスクを下げられます。

Q5. ウォーターポンプ交換後、どれくらいで再び交換が必要になりますか?

確認した公開情報に交換寿命の具体的な数値は含まれていません。再発リスクを下げるための条件として、ベルト張り調整の精度(MHO ENGINEERING)と前期型での対策プーリーへの交換が確認されています。整備工場に「次の交換時期の目安」を合わせて確認することを推奨します。

Q6. KFエンジンにタイミングベルトはありますか?

KFエンジンはタイミングチェーン式を採用しており、タイミングベルトはありません(ダイハツ公式・hiroshibike.com確認)。「タイミングベルトと同時交換」という作業は発生しないため、ベルト交換を薦められた場合は補機ベルト(Vベルト)の話であることを確認してください。

Q7. L375Sのウォーターポンプ交換作業時間はどれくらいですか?

WP単独交換は約1.5時間の実例が確認されています。ラジエーターと同時交換する場合は約3時間かかった実例があります。パワステポンプ+WP+ベルト複合修理でも約3時間でした。代車の必要性は作業内容と工場の状況次第のため、入庫前に確認することをおすすめします。

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出典

  1. グーネットピット 有限会社木村自動車工業「L375S アイドリング異音 ウォーターポンプ交換」 (取得日: 2026-10-03)
  2. グーネットピット (株)CAR-MAN「タント L375S エンジン音異常 ウォーターポンプ交換」 (取得日: 2026-10-03)
  3. グーネットピット TKオートセレクト「ダイハツ タント(DBA-L375S) ウォーターポンプとプーリー交換作業」 (取得日: 2026-10-03)
  4. グーネットピット Dr.Drive名岐バイパスSS (株)油喜「H22年 ダイハツ タント DBA-L375S パワステポンプ交換 ウォーターポンプ交換」 (取得日: 2026-10-03)
  5. グーネットピット マスターピース「ダイハツ タント L375S ラジエーター ウォーターポンプ交換 車検」 (取得日: 2026-10-03)
  6. みんカラ整備手帳(ユーザーid:3032142)「L375タントカスタムウォーターポンプ交換」 (取得日: 2026-10-03)
  7. みんカラ整備手帳(ユーザーid:555476)「ウォーターポンプ交換(ダイハツ タントカスタム・L375/385S)」 (取得日: 2026-10-03)
  8. hiroshibike.com「【DAIHATSUタント】L375S・KFエンジン症状別:異音修理!|ウォーターポンプ・ファンベルト・クーラーベルト交換と冷却水エアー抜き方法」 (取得日: 2026-10-03)
  9. MHO ENGINEERING「注意喚起!ダイハツKFエンジンのウォーターポンプ異音は人的ミスが原因多数」 (取得日: 2026-10-03)
  10. プロツールショップヤブモト「タント カスタム L375S L385S H19.12〜H22.09 ウォーターポンプ 対策プーリーセット GMB GWD-56A D-56-39A」 (取得日: 2026-10-03)
  11. ダイハツ公式 U-CATCH「購入時のチェックポイント(タイミングベルト(タイミングチェーン))」 (取得日: 2026-10-03)
  12. GAZOO(トヨタ自動車公式)「タント(2007年12月〜2013年10月)カタログ」 (取得日: 2026-10-03)
  13. GAZOO(トヨタ自動車公式)「タント(2010年9月〜2011年6月) G」グレード諸元 (取得日: 2026-10-03)
  14. GAZOO(トヨタ自動車公式)「タント(2008年12月〜2009年12月) カスタムRS」グレード諸元 (取得日: 2026-10-03)