この記事の要点
- リビルトCVT(スズキ純正品番 21000-81MB0)の部品代は、販売2店の表示で182,000円〜190,000円(部品代のみ・工賃と諸費用は含まない・令和8年(2026年)10月19日時点)。
- 見積の「CVT交換」は、CVTフルード(ATF)交換とは別物。ディーラー1店の作業料金表では、軽乗用のATF交換は8,800円と載っている(CVT本体の費用ではない)。
- CVT脱着の工賃は公表された一次情報が見つからなかったため金額は載せない。「見積総額 − 部品代の表示価格」で工賃・諸費用の合計の目安を逆算できる(編集部算出の式)。
- 確認できたCVTのリコール・保証延長の対象表にMH34Sは載っていない。最後は車台番号で照会する。
ワゴンR MH34S(R06Aエンジン)とワゴンRスティングレーが対象です。工場から「CVT交換」と言われた見積の中身を確かめたい人に向けて、公開されている部品代と、見積を分解する式をまとめました。筆者が実車を整備した記録ではなく、販売ページ・スズキ公式情報の集計です。
MH34SのCVT本体交換は、リビルト部品代が販売2店の表示で182,000〜190,000円、工賃と諸費用は別に見積で足す
ワゴンR MH34S の CVT 本体交換費用は、リビルト部品代(販売2店の表示 182,000〜190,000円)に工賃と諸費用を足した額で、工賃は見積で確かめます。
| 販売店 | 部品代の表示 | 純正品番 | 保証 | 送料 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| MCLオートパーツ(Yahoo!ショッピング) | 190,000円 | 21000-81MB0 | 1年または2万km | 東京都は無料(北海道・沖縄・離島は別途) | 税込/税抜の表記なし。購入時に備考欄へ車体情報の記入が必須 |
| adoparts proshop(Yahoo!ショッピング) | 182,000円 | (品番の記載は本記事では確認していない) | 1年又は2万km | 全国一律無料(北海道・沖縄・離島を除く) | トルクコンバータ付・国内生産の記載あり。税込/税抜は本記事では確認していない |
令和8年(2026年)10月19日時点の販売ページの表示価格で、いずれも部品代のみです。2店の差は8,000円(編集部算出)ですが、トルクコンバータ付の記載がある店とない店で条件が異なるため、単純に安い高いとは言えません。
これは「相場」ではなく、2店の表示価格です。 事業者が限られたデータで、販売価格は変動します。全グレードに適合するかは販売ページからは分かりません。自分の地域で同じ比較をするには、見積に「部品の仕入区分(新品・リビルト・中古)」と「品番」を書いてもらってください。
このページに載せられなかったものも先に書きます。新品の純正部品の価格、CVT脱着の工賃、バルブボディ交換・リプロ(制御プログラム更新)の費用、MH44Sのリビルト価格は、公表された一次情報が見つからず、金額を載せていません。
同じ形式で別車種を見たいときは、アルト HA36S CVT 交換 費用も参考になります。
見積の「CVT交換」は、CVTフルード交換(ディーラー料金表 ATF交換 8,800円)とは別物で、品名と部品代の行で見分ける
見積書の品名が「CVT(本体・ユニット)」か「CVTフルード/ATF」かで、中身がまったく違います。
| 比べる点 | CVTフルード(ATF)交換 | CVT本体交換 |
|---|---|---|
| 内容 | 変速機内のオイルを替える作業 | 変速機ユニットを載せ替える作業 |
| 公表されている金額 | 8,800円(スズキアリーナ友部・軽乗用・ATF交換・作業料金表の記載) | 部品代のみ 182,000〜190,000円(リビルト・販売2店の表示) |
| 見積での見分け方 | 品名が「CVTF」「ATF」、部品が油脂類 | 品名が「CVT」「ミッション」、部品代の行にユニットの品番(21000-81MB0 相当) |
8,800円は1店(軽乗用)の作業料金表にある記載です。CVTフルードがその表で「ATF交換」として載っているか、オイル代込みかは原文から断定できません。8,800円と部品代を足したり引いたりしないでください。 別の作業の金額です。
CVTF交換そのものの是非や規格はHCF-2 HMMF 違いで扱っています。症状から「本体交換なのか」を聞きたいときは、ワゴンR MH34S CVT 修理か買い替えかの2番目の章へ進んでください。
自分のMH34Sの行を引くには、車検証の型式(MH34SかMH44S)と変速機が先で、MH44Sの部品代は表に無い
最初に車検証の「型式」を見てください。MH34S ならH2-1の2店の表を引けます。
- スズキの解体事業者向けマニュアルの対象車種表では、ワゴンRは MH34S がエネチャージ車の列、MH44S がS-エネチャージ車の列です。MH44S の部品代は本記事の表にありません。販売店に車検証の情報で確認してください。
- スティングレーT(ターボ)は「エネチャージ」で、S-エネチャージ搭載はFZ・スティングレーXです(2014年8月25日の一部改良時点の機種表)。
- 5代目ワゴンR(R06Aエンジン搭載)の発売日は、ワゴンRが2012年9月6日、ワゴンRスティングレーが2012年9月19日です。
- 2012年9月発売時の新型には「副変速機構付CVT(改良)」の記述があります。2014年8月以降の資料には副変速機の有無の記載がないため、「副変速機付」と言えるのは発売時の記述に限ります。
- 型式とグレードの対応や製造年の範囲を公式に一覧化した表は見つかっていないため、断定しません。
販売店側も、購入前に車検証の情報(車台番号・型式等)で適合を確認する条件を付けています。旧型式 MH23S の場合はワゴンR MH23S CVT 交換 費用を見てください(部品代・品番は書き写していません)。
工賃と諸費用は公表された数字が無いので、見積総額から部品代を引いて内訳を確かめる
費用の式は「部品代 + 工賃 + 諸費用」です。工賃(脱着・載せ替えなど)は、ディーラー・整備工場とも公表された一次情報が見つからず、金額を載せません。
| 見積の項目 | 引き算の考え方 |
|---|---|
| 見積総額 | 手元の見積書の合計 |
| 部品代の表示価格 | 182,000円または190,000円(H2-1の2店の表示・部品代のみ) |
| 工賃・諸費用の合計の目安 | 見積総額 − 部品代の表示価格(編集部算出の式) |
逆算の条件。 部品が新品や他社のリビルト、中古の場合は、この引き算になりません。店の部品代が販売ページの表示と違うこともあります。目安であり、見積の妥当性を断定する式ではありません。
見積を分けて確かめる手順です。
- 品名を見て、本体交換かCVTF交換かを決める(H2-2)。
- 部品が新品・リビルト・中古のどれかを書いてもらう。
- 部品代と工賃を別の行にしてもらい、品番を確認する。
- 見積総額から部品代を引き、工賃・諸費用の合計を出す。
見積で聞く項目は次のとおりです。
| 聞く項目 | 理由 |
|---|---|
| 品名と品番 | 本体かCVTFか。21000-81MB0 相当かを見分ける |
| 新品/リビルト/中古の別 | 部品代の比較条件が変わる |
| 部品代と工賃が別行か | 逆算ができる |
| コアの扱い | 返却条件を過ぎるとコア代が掛かる(H2-5) |
| 保証の内容 | 1年または2万kmは販売店の保証。工場の保証とは別かを確認する |
| 再発時の扱い | 同じ症状が出たときの費用の持ち方 |
リビルトでも保証は1年または2万kmで、コアの返却期限を過ぎるとコア代が掛かる
コア返却の期限を見落とさないでください。
- MCLオートパーツ: 到着から10日間以内にコア返却。返却しない場合はコア代が掛かります(額はページに記載なし)。
- adoparts proshop: 商品到着後2週間以内に返却。返却がない場合は別途コア代が掛かります。個人宅への配送は不可の記載があります。
- どちらも保証は1年または2万kmです(MCL は「1年または2万km」、adoparts は「1年又は2万km」の表記)。
2店で返却期限が異なります(10日と2週間)。見積の総額にコア代が含まれているか、返却を誰が行うかを工場に聞いてください。購入前に車検証の情報で適合を確認する条件もあります。保証が使える範囲と、再発時の工賃の扱いは、見積の段階で聞いておくと安心です。
MH34Sは確認できたリコール・保証延長の対象表に載らず、最後は車台番号で照会する
令和8年(2026年)10月19日時点で、スズキの公式情報から確認できた制度とMH34Sの関係です。
| 制度 | 対象の範囲 | MH34Sの扱い |
|---|---|---|
| CVTのリコール(届出番号5189・2022年7月21日届出) | 4AA-MH55S(ワゴンR)と4AA-MR52S(ハスラー)のみ。ワゴンRの製作期間は令和2年1月6日〜令和4年6月16日 | 表に無い |
| CVTコントロールバルブボディの保証延長(スイフト・ソリオ・スプラッシュ) | 新車登録から10年間(従来5年間・10万kmまで) | ワゴンRは対象に無い |
| 副変速機付きCVTコントロールバルブボディの保証延長 | スイフト・ソリオ・イグニス・バレーノ・SX4 S-CROSS・スプラッシュ。新車登録から10年間・走行距離無制限 | ワゴンRは対象に無い |
| 新車保証 | 一般保証3年間、特定保証は主に5年間 | MH34S(2012年〜)は期間を超えている |
| 有料の延長保証「保証がのびた」 | 新車購入時から最長7年間(乗用系)。新車で購入されたワンオーナー車に限る | 車齢が7年を超えており、いま加入する選択肢ではない |
年式や車種名だけで「対象外」とは言い切れません。**車台番号をスズキの対象車両検索に入れて確認してください。**リコールの見方の例はN-BOX CVT リコール 保証延長 対象にあります。MH34SのCVTの修理か買い替えかはワゴンR MH34S CVT 修理か買い替えかで扱っています。
部品代は現行ワゴンR ZL 2WDの新車価格の12.5〜13.0%だが、直すか手放すかの判断は別記事の式で行う
部品代の大きさを新車価格と並べます。令和8年(2026年)10月19日時点の数字で、いずれも部品代のみで工賃は含みません。
| 比べる額 | 金額・比 |
|---|---|
| 現行ワゴンR ZL 2WD・CVT/5MT車のメーカー希望小売価格(税込) | 1,457,500円〜 |
| MCLオートパーツの部品代(190,000円)の比 | 13.0%(編集部算出) |
| adoparts proshopの部品代(182,000円)の比 | 12.5%(編集部算出) |
現行ワゴンRはMH34Sの次世代で別型式です。この比は損得の結論ではありません。 工賃を含めた総額や、いまの車の査定額で結論が変わります。13年を超えた車の税の差額も、ここには書き写していません。
判断はワゴンR MH34S CVT 修理か買い替えかで、車種を問わない考え方は軽 修理 20万 直すか乗り換えかで扱っています。手放す場合はワゴンR MH34S 廃車 費用を見てください。
よくある質問
Q1. ワゴンRのCVT交換とCVTF交換は何が違いますか?
CVT交換は変速機ユニットの載せ替え、CVTF交換はオイルを替える作業で、別の作業です。見積の品名と部品代の行で見分けられます(ディーラー1店の軽乗用ATF交換の記載は8,800円)。詳しくは「CVT交換」と「CVTF交換」を比べたH2-2の表を見てください。
Q2. CVT交換の工賃はいくらですか?
工賃は公表された一次情報が見つからず、金額を載せられません。見積総額から部品代の表示価格(182,000円または190,000円・部品代のみ)を引くと、工賃と諸費用の合計の目安が出ます(編集部算出の式)。条件は H2-4 を見てください。
Q3. CVT本体の新品の部品代はいくらですか?
新品の純正部品の価格は、公表された一次情報が見つかっていません。見積の品名で新品かリビルトかを工場に確認してください。リビルトの部品代は販売2店の表示で182,000〜190,000円(部品代のみ)です。
Q4. リビルトCVTの保証とコア返却はどうなっていますか?
販売2店とも保証は1年または2万kmです。コア返却は MCLオートパーツが到着から10日間以内、adoparts proshop が到着後2週間以内で、返却しないとコア代が掛かります。H2-5 に整理しています。
Q5. リコールや保証延長で無料になりますか?
確認できたCVTのリコール(届出番号5189)はMH55S・MR52S限定で、保証延長はスイフト・ソリオなどの限定です。MH34Sは対象表に載っていませんが、最終的には車台番号で照会してください。修理か買い替えかの判断はワゴンR MH34S CVT 修理か買い替えかへ。
