この記事の要点
- N-BOX JF2 で「故障が多い」と言える件数や故障率は、公的な資料では確認できていません。示せる数字は、ホンダ公式の届出・製造期間・対象台数だけです
- 無償で直せる措置は、年式ではなく製造期間と車台番号の範囲で決まります。まず車検証の車台番号で、ホンダの検索で照会してください
- 燃料ポンプ(届出5423)のJF2の対象は、N-BOX/Custom/+/+ Customの3範囲で566台(編集部算出)です。N-BOX SLASHは別の行です
- 届出4677はJF3・JF4専用で、JF2は対象外です。症状から疑う措置と、次に読む記事は後半の表で引けます
令和8年(2026年)10月13日時点のホンダ公式の記載をもとにしています。筆者は実車を所有・整備していません。修理費は書かず、費用は各部位の記事に任せます。
JF2の「故障が多い」は、部位の順位より先に無償措置の対象かを車台番号で確かめます
N-BOX JF2とは、2011年に発売された初代N BOXの4WD車の型式(DBA-JF2)で、FF車はJF1です。ホンダの2011年11月版ファクトブックの主要諸元では、FFがDBA-JF1、4WDがDBA-JF2と対応しています。JF1の方は姉妹記事のJF1 持病 症状まとめとJF1 故障 多い 部位が、部位と費用の順位で扱っています。この記事は費用の順位ではなく、JF2に限った措置の対象確認と、症状別・部位別の入口です。
車台番号は自動車検査証(車検証)に記載があります。ホンダの「リコール等情報」ページに車台番号で照会する検索の案内があります。国土交通省の「リコール情報検索」は車名・型式・届出日で調べる仕組みで、個別の車台番号からの検索には対応していません。
- 車検証で車台番号を確認し、先頭が
JF2-かを見ます(JF1なら姉妹記事へ) - ホンダのリコール等情報ページの検索で、車台番号を入力して照会します
- 国土交通省の検索は、型式単位で措置の一覧を見たいときに使います
「多い」の根拠について。この記事は、上位の記事にある「◯台に1台」のような統計を使いません。出典を確認できないためです。数字として書くのは、ホンダ公式が公表した届出日・製造期間・対象台数と、そこから編集部が計算した値(その旨を明記します)だけです。
JF2が対象の措置は届出番号と製造期間で決まり、JF3/JF4専用の4677は対象外です
令和8年(2026年)10月13日時点のホンダ公式の記載です。台数は、表のとおり型式を合算した公表値で、JF2だけの台数ではありません。
| 届出番号・措置 | 届出日 | 製造期間(全対象型式) | 何が起きるおそれか | JF2への該当 |
|---|---|---|---|---|
| 3173 | 平成25年(2013年)6月13日 | 平成23年12月2日〜平成25年5月9日 | 油圧制御プログラムが不適切で、ドライブプーリーシャフトが折損し走行不能になるおそれ(変速レバー操作後のすばやいアクセル操作時) | JF2を含む(JF1・JF2・N ONEのJG1・JG2の合計384,614台) |
| 3442 | 平成26年(2014年)10月2日 | 平成25年12月23日〜平成26年8月18日 | ECUプログラム不適切でエンジンが再始動しないおそれ(アイドリングストップ装着車の再始動不良を含む)。ドライブプーリーシャフト折損のおそれも | JF2を含む(JF1・JF2・JG1・JG2の合計138,377台) |
| 3671 | 平成27年(2015年)11月12日 | 平成23年12月12日〜平成26年4月25日 | パドルシフト搭載車が対象 | JF2を含む(全対象型式の計105,351台) |
| CVT保証期間延長 | (保証延長のため届出日なし) | 下の表のとおり、車台番号の範囲で決まる | CVTドリブンプーリーベアリングの異音 | JF2に7範囲あり |
| 5423(低圧燃料ポンプ) | 令和5年(2023年)12月8日 | 平成29年6月20日〜令和2年9月21日(25車種・1,138,046台の全体) | インペラが燃料で膨潤・変形してポンプが作動不良になり、最悪の場合は走行中エンスト | JF2の対象は限られた範囲(次の章) |
| 5823(低圧燃料ポンプの交換作業不備) | 令和8年(2026年)5月28日 | 平成29年5月19日〜令和2年6月17日(23車種・3,364台の全体) | ロックナットの再利用・指定工具の不使用でガソリン漏れのおそれ | 初代のうちJF2は1台(次の章) |
| 4677 | 令和2年(2020年)2月27日 | 平成29年8月4日〜12月23日 | JF3・JF4のみが対象(計44,974台) | JF2は対象外 |
3173のうち、JF2の行で最大のものは、車台番号JF2-1000006〜JF2-1028233・28,220台(N BOX/Custom/+/+ Custom・製作期間は平成23年12月7日〜平成24年12月28日)です。ただし、これはJF2の12行の1つで、JF2全体の台数ではありません。
3173の改善措置は診断記録を確認したうえでのプログラム書換えで、負荷が基準外ならCVT新品交換とあわせて書換えです。3671は、3173で新たな原因が判明したため対象範囲を見直して再度届出された、パドルシフト車の措置です。
シャフトについて補足します。3173・3671の不具合部位はCVT内部の「ドライブプーリーシャフト」で、3442はエンジン制御コンピューターの不具合に伴いシャフト折損のおそれがある措置です。いずれも車輪へ動力を伝えるドライブシャフト(等速ジョイント部)とは別の部品です。確認できた範囲では、JF2のドライブシャフト(車軸)単独のリコールは見つかっていません。ただし「無い」と言い切れるものではないので、気になる症状は車台番号の照会と販売店で確かめてください。
届出4677を「N-BOXのリコール」として、JF2にも当てはめている記事があります。ホンダ公式では、4677の対象型式はDBA-JF3とDBA-JF4だけです。JF2の方は、この措置を気にしなくて構いません。
CVT保証期間延長のJF2の車台番号範囲
CVTドリブンプーリーベアリング異音の保証期間延長で、DBA-JF2の車台番号の範囲です。ホンダ公式には「対象範囲の一部には、ご案内対象ではない車両も含まれています」との注記があります。範囲に入っていても、実際に対象かは照会で確かめてください。
| 通称名 | 車台番号の範囲 | 製作期間 |
|---|---|---|
| N BOX/N BOX Custom/N-BOX/N-BOX Custom | JF2-1000006〜JF2-1516710 | 平成23年12月7日〜平成28年12月7日 |
| 同上 | JF2-2000004〜JF2-2505642 | 平成24年1月11日〜平成28年11月2日 |
| N BOX +/N BOX + Custom(N-BOX +系) | JF2-3000002〜JF2-3500246 | 平成24年6月26日〜平成28年10月31日 |
| 同上 | JF2-4000002〜JF2-4500368 | 平成24年6月27日〜平成28年11月1日 |
| 同上 | JF2-8000001〜JF2-8900957 | 平成24年8月23日〜平成28年11月1日 |
| N-BOX SLASH | JF2-7000006〜JF2-7200119 | 平成26年12月9日〜平成28年11月10日 |
| N-BOX SLASH | JF2-9000013〜JF2-9200067 | 平成26年12月12日〜平成28年11月4日 |
対象かどうかは、製造期間と車台番号で決まります。初度登録の年式で「うちは対象」「対象外」と判断しないでください。保証期間の条件は、よくある質問で説明します。CVTのリコールと保証延長の全体はN-BOX CVT リコール 保証延長 対象でも確認できます。
燃料ポンプ(5423)のJF2対象は限られた範囲で、N-BOX系は3範囲566台、SLASHは別に照会します
令和8年(2026年)10月13日時点のホンダ公式の記載です。5423は25車種・1,138,046台の大きなリコールですが、そのうちDBA-JF2の行は、ホンダ公式の表で7行です(N-BOX/Custom/+/+ Customの3行と、N-BOX SLASHの4行)。下の表はN-BOX系の3行だけで、SLASHの車台番号範囲は載せていません。SLASHの方はホンダの検索で照会してください。
| 通称名 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
|---|---|---|---|
| N-BOX/N-BOX Custom | JF2-1528611〜JF2-1528951 | 平成29年7月10日〜7月17日 | 341台 |
| N-BOX/N-BOX Custom | JF2-2509813〜JF2-2509906 | 平成29年7月10日〜7月17日 | 94台 |
| N-BOX +/N-BOX + Custom | JF2-8901722〜JF2-8901852 | 平成29年7月10日〜8月31日 | 131台 |
| 3行の合計(編集部算出) | − | − | 566台 |
N-BOX SLASHの4行は別の通称名で、上の566台には含みません。SLASHの行は1台・187台・2台・83台です。SLASHをお持ちの方は、N-BOX系の566台だけをJF2の全体と読まないでください。
5423は、平成29年6月20日〜令和2年9月21日に製造された25車種・1,138,046台が全体の数字です。566台はそのうちのJF2・N-BOX系だけの合計で、全体と取り違えないようにしてください。
5823はロックナットの再利用など、交換作業の不備によるガソリン漏れのおそれです。初代のうち、DBA-JF2の対象はN-BOX SLASHの車台番号JF2-7300056(平成30年2月14日)の1台だけです。初代のN-BOX/N-BOX CustomはDBA-JF1だけが対象です。ただし、JF3・JF4のN-BOX/Customは原文で対象に含まれます。この記事の「JF2は1台」は、初代のうちの話です。
ここまでを「JF2は対象になりにくい」とまとめることはできません。車台番号が表の範囲にない場合も「対象外」とは書かず、ホンダの検索で最終確認してください。詳しい対象と対策はN-BOX 低圧燃料ポンプ リコール エンスト 対策にあります。
症状から引くと、まず疑う措置と次に読む記事が分かります
走行中にエンストするおそれや、エンジンがかからなくなるおそれが疑われるときは、運転を続けず販売店に連絡してください。5423はインペラの作動不良で最悪の場合に走行中エンスト、3173は走行不能になるおそれがあります。
表は「疑う措置」の入口で、原因の断定ではありません。症状があっても対象車とは限りません。
| 症状 | まず疑う措置 | 次の行動・読む記事 |
|---|---|---|
| エンジンがかからない・アイドリングストップ後に再始動しない | 3442(再始動不良。アイドリングストップ装着車を含む) | 車台番号を照会し、販売店に相談。電装はN-BOX JF2 オルタネーター 交換 費用 |
| 走行中にエンストした・しそうになる | 5423(JF2はN-BOX系566台とSLASH) | 車台番号を照会。運転は控えて販売店へ |
| 走行不能(シャフト折損のおそれ) | 3173(変速レバー操作後に運転者がすばやくアクセルを踏んだときの不具合) | 車台番号を照会。CVTの費用はN-BOX JF2 CVT 交換 費用 |
| CVTまわりの異音 | CVT保証期間延長(ドリブンプーリーベアリング異音) | 範囲表で車台番号を確認。症状の切り分けはN-BOX CVT 異音 ゴトゴト 原因 |
| パドルシフト付きでCVTの不調 | 3671 | 車台番号を照会。寿命の目安はN-BOX CVT 寿命 何キロ |
| ガソリンのにおい・漏れ | 5823(初代のうちJF2はN-BOX SLASHの1台) | すぐ販売店へ。給油や交換作業の履歴を伝える |
3173の不具合は、変速レバー操作後に運転者がすばやくアクセルを踏んだときに起きるおそれがあるものです。変速レバーを操作するだけで急加速する不具合ではありません。
措置の対象外なら、部位別に費用記事へ進みます
無償措置の対象外でも、症状が続くなら部位ごとの記事で見積もりを確かめられます。この記事は費用を書かないので、金額は各記事を参照してください。
| 部位・症状 | 進む記事 |
|---|---|
| CVTの交換・修理費 | N-BOX JF2 CVT 交換 費用 |
| CVTフルードの種類と交換 | HCF-2 HMMF 違い |
| CVTの寿命・走行距離 | N-BOX CVT 寿命 何キロ |
| 電装・バッテリー上がり・発電 | N-BOX JF2 オルタネーター 交換 費用 |
| 点火系(失火・エンジン不調) | N-BOX JF2 イグニッションコイル 交換 費用 ・ N-BOX JF2 スパークプラグ 交換 費用 |
| 冷却(水温・水漏れ) | N-BOX JF2 ウォーターポンプ 交換 費用 |
| エアコンが効かない | N-BOX エアコン 効かない 費用 |
| スライドドアが開かない | N-BOX スライドドア 開かない 修理費 ・ N-BOX スライドドア リコール 修理費 |
JF1とJF2の持病を費用の高い順に見たいときは、JF1 持病 症状まとめが向いています。
直すか売るかは、見積額と査定額を取ってから判断記事で決めます
まず販売店や整備工場に伝えることを整理します。
- 症状の出方(いつ、どの操作で、どのくらい続くか)
- 車台番号の照会結果(対象の措置があるか、すでに実施済みか)
- 社外の電装品を付けているかどうか
見積もりが高額になったときは、修理額・買取査定額・リースの3択で比べるN-BOX CVT 交換 30万 乗り換えから考えられます。出口別には、N-BOX 買取相場 CVT不調、N-BOX 13年目 車検 通すか、N-BOX 10万キロ 乗り換え 時期、N-BOX 廃車 いくらがあります。
中古でJF2を買う前なら、販売店に車台番号を伝えて照会結果を出してもらってください。年式選びの考え方はN-BOX 中古 買ってはいけない年式にあります。
よくある質問
Q1. JF1 と JF2 はどう見分けますか。
初代N BOXでは、JF1がFF、JF2が4WDです。車検証の車台番号の先頭が JF2- なら、JF2です。ホンダの2011年11月版ファクトブックの主要諸元で、FFがDBA-JF1、4WDがDBA-JF2と対応しています。
Q2. 4677 のリコールは JF2 も対象ですか。
対象外です。届出4677(令和2年(2020年)2月27日届出)の対象型式はDBA-JF3とDBA-JF4で、JF1・JF2は含まれません。他の記事で「N-BOXの4677」とある場合も、JF2には当てはまりません。
Q3. 年式だけで無償措置の対象か分かりますか。
分かりません。対象は製造期間と車台番号の範囲で決まり、初度登録の年式とは一致しないことがあります。ホンダのリコール等情報ページの検索で、車台番号から照会してください。
Q4. CVT の保証延長は今も使えますか。
条件によります。ホンダ公式では、初度登録日から6年未満の車は「5年または10万km以内」から「7年または10万km以内」に延長されます。6年以上の車は「保証期間延長開始後から1年または10万km以内」です。ただし、延長開始日や終了日はページに明記がありません。今も使えるかは、車台番号の照会と販売店で確認してください。
Q5. 国土交通省のサイトで自分の車台番号を調べられますか。
調べられません。国土交通省のリコール情報検索は、車名・型式・届出日で調べるもので、個別の車台番号からの検索には対応していません。車台番号の照会は、メーカーや販売会社(ホンダの検索)で行います。
Q6. JF2 の故障は本当に多いのですか。
この記事では、多いとも少ないとも断定できません。故障の件数や故障率は、公的な資料で確認できていないためです。確認できるのは、JF2を含む措置の届出・製造期間・対象台数です。台数は型式を合算した公表値で、故障した台数ではなく、対象の範囲を示すものです。
