タイヤとバッテリーの交換時期チェック|溝・年数・症状で「今替えるか」を決める
車検前や冬前に、駐車場でタイヤとバッテリーを実際に見ながら、上から順に確かめてください。最後の判定表で、2つの部品それぞれを3つの判定に分けます。
最終更新日: 編集:RAXUS Link編集部
この記事で分かること
- 1タイヤは溝・製造年週・ひび割れ・偏摩耗の順に見る
- 2バッテリーは年数・症状・車の種類で判断する
- 3「今すぐ点検・交換を検討・経過観察」の3つに分けて決める
確認の流れと、3つの判定
見る順番は、タイヤ(溝、年数と走行距離、外観)、判定表、バッテリー(年数と車の種類、症状と外観)、判定表です。判定は部品ごとに、次の3つのどれかにします。
- 今すぐ点検(専門店へ)
- 交換を検討
- 経過観察
タイヤの年数の目安について JAF は、使用年数・走行距離・溝の深さの3つを総合して判断するとしています。1つだけで決めず、判定表で当たる行を探してください。迷う箇所は、最後の分岐として専門店での点検に回します。
出典:JAF「タイヤ交換の目安はいつ?交換が必要なサインや寿命を長持ちさせる方法を解説」(2026年08月現在)
タイヤ(1)溝:法定の1.6mmと、4mmで検討
溝の基準は2段あります。
- 法定の限度:溝の深さが1.6mm。保安基準の告示では、滑り止めの溝は接地部の全幅のどの部分でも1.6mm以上が必要で、溝の深さはウエア・インジケータ(スリップサイン)で判定してよいとされています(2025.1.10版)。
- JAF の推奨:乗用車の夏タイヤは残り溝が4mm以下になった時点で交換を検討するのがおすすめ、とされています。これは法定ではなく推奨です。スタッドレスの交換の目安は約5mm(新品時の約10mmから50%摩耗)です。
出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第89条(走行装置)」(2025.1.10版)/ JAF「タイヤ交換の目安はいつ?交換が必要なサインや寿命を長持ちさせる方法を解説」(2026年08月現在)
日本自動車タイヤ協会(JATMA)も、タイヤの使用限度は残り溝1.6mmで、それ以前に新品へ交換するよう案内しています。
出典:日本自動車タイヤ協会(JATMA)「安全に乗るために」
- タイヤの溝の中にあるスリップサインが、1カ所でも表に出ていないか(溝の深さが1.6mm以下になると現れます)
- 溝の深さが4mm以下(夏タイヤ)、またはおよそ5mm(スタッドレス)になっていないか
- 日常点検の項目である空気圧・亀裂・損傷・溝の深さを、一通り見たか
出典:国土交通省「日常点検 - 安全な自動車に乗ろう!」
出典:JAF「タイヤ交換の目安はいつ?交換が必要なサインや寿命を長持ちさせる方法を解説」(2026年08月現在)/ 国土交通省「日常点検」
タイヤ(2)年数と走行距離:点検の年数と、交換の年数を分けて見る
溝が残っていても、ゴムは年数とともに劣化します。年数の目安は出典によって割れているため、「点検を受ける年数」と「交換を考える年数」に分けて見ます。
| 出典 | 年数の目安 |
|---|---|
| JAF | 夏タイヤは使用開始から4〜5年、スタッドレスは3〜4年程度が一般的な交換の目安。走行距離は約30,000kmも目安の一つ |
| JATMA | 使用開始後5年以上は、継続使用に適しているかをタイヤ販売店等で点検。製造後10年経過したタイヤ(スペアタイヤを含む)は新品への交換を推奨 |
| ブリヂストン | 使用開始後5年が経過したら、継続使用の可否をタイヤ専門店で見てもらう。製造から10年が経過したタイヤは交換が望ましい |
出典:JAF「タイヤ交換の目安はいつ?…」(2026年08月現在)/ JAF「タイヤの製造年月日(製造年週)の見方は?…」(2026年07月現在)/ JATMA「安全に乗るために」/ ブリヂストン「タイヤのひび割れは交換時期を知らせるサイン?放置する危険性とは」
JATMA の「10年」は目安で、使用期限や品質保証期間ではないと注記されています。ただし JATMA は、外観上使用可能に見えても10年経過したら交換を勧めています。JAF も、製造から10年が経過したタイヤは外観に異常がなくても、多くのタイヤメーカーが交換を推奨するとしています。スペアタイヤにも同じ年数の基準があるので、見落とさないでください。
出典:JATMA「安全に乗るために」/ JAF「タイヤの製造年月日(製造年週)の見方は?…」(2026年07月現在)
製造年週は、サイドウォールに刻印された4桁の数字で確かめます(2000年以降の製造)。前半の2桁が製造週(その年の何週目か)、後半の2桁が製造年(西暦の下2桁)です。
出典:JAF「タイヤの製造年月日(製造年週)の見方は?…」(2026年07月現在)/ JATMA「安全に乗るために」
タイヤ(3)外観:ひび割れと偏摩耗
サイドウォールなどのひび割れは、見た目だけでは危険度が分かりにくい項目です。
- 細かいひび割れであれば、ただちに交換が必要とは限りません。深く大きくつながるひびは、バースト(タイヤの破裂)のリスクが高まります(JAF、2026年07月現在)。
- ブリヂストンは、ひび割れがタイヤ内部のコード(骨格)に達している場合は交換が必要で、達していなければ安全上の問題はないとしています。ただし JAF は、コードに達しているかどうかは外観だけでは判断できないと案内しています。
- 保安基準では、亀裂やコード層の露出など著しい破損がないことが求められます。
偏摩耗は、接地面の内側や外側だけが極端にすり減り、グリップ力が低下する状態です。主な原因は空気圧不足や過充填、ホイールアライメントのずれです。見つけたら、タイヤ交換と合わせてアライメント調整も依頼します。空気圧は自然に低下するため、月に1回の点検が推奨されています。
出典:JAF「タイヤの製造年月日(製造年週)の見方は?…」(2026年07月現在)/ ブリヂストン「タイヤのひび割れは交換時期を知らせるサイン?放置する危険性とは」/ JAF「タイヤ交換の目安はいつ?…」(2026年08月現在)/ 国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第89条」(2025.1.10版)
- サイドウォールに深く大きくつながるひびがないか
- ひびがコード(骨格)に達していないか。判断できなければ専門店で見てもらう
- 接地面の内側や外側だけが極端にすり減っていないか
- 空気圧を月に1回は点検しているか
タイヤの判定表
上の行から順に当てはめ、最初に当たった行で判定します。上の行に当たったら、下の行は見ません。
| 条件 | 判定 |
|---|---|
| スリップサインが1カ所でも出ている、または溝1.6mm以下 | 今すぐ点検(専門店へ)。交換が必要・そのまま公道を走らない |
| コード層が露出している、亀裂が著しい | 今すぐ点検(専門店へ)。交換が必要・そのまま公道を走らない |
| 深く大きくつながるひび、またはコードに達しているか分からないひび(外観だけでは判断できない) | 今すぐ点検(専門店へ) |
| 残り溝が4mm以下(夏タイヤ)、または約5mm(スタッドレス) | 交換を検討 |
| 使用開始から4〜5年(夏タイヤ)、3〜4年(スタッドレス)、または走行距離が約30,000km | 交換を検討(年数・距離・溝を総合して判断) |
| 使用開始から5年以上 | 交換を検討(販売店・専門店で継続使用の可否を見てもらう。スペアタイヤも) |
| 製造から10年が経過(外観が良くても。スペアタイヤを含む) | 交換を検討(交換が望ましい) |
| 偏摩耗がある | 交換を検討(アライメント調整も依頼) |
| 上のどれにも当たらない、または細かいひびのみ | 経過観察(空気圧は月1回点検) |
出典:国土交通省 告示第89条(2025.1.10版)・日常点検/ JAF(2026年07月・08月現在)/ JATMA/ ブリヂストン。条件ごとの出典は各節の記載のとおり
バッテリー(1)年数と車の種類
バッテリーの寿命は、車の種類と使い方で変わります。JAF のバッテリー交換時期のページ(2026年06月現在)では、次のとおりです。
| 車の種類 | 交換の目安 |
|---|---|
| 一般的なガソリン車 | 2〜5年(使い方で大きく変わる) |
| アイドリングストップ機能付きの車 | 2〜3年(エンジンの停止と再始動で負荷が大きいため、ガソリン車より短い) |
| ハイブリッド車・EV の補機バッテリー(12V) | 2〜5年程度(使用環境による) |
出典:JAF「クルマのバッテリー交換の時期はいつ?寿命の目安や交換が必要なサインを解説」(2026年06月現在)
同じ JAF の点検のページ(2025年07月現在)には、バッテリーの寿命は一般的に2〜3年といわれ、使われ方で大きく異なる、という書き方もあります。数値が違って見えるため、この記事では新しい交換時期のページを基準にします。ただし、交換時期のページ(2026年06月現在)には、3年以上経過したバッテリーは内部の劣化が進行している可能性が高い、とも書かれています。
点検のページ(2025年07月現在)には、近距離走行や夜間走行が多いと交換時期が早まる可能性がある、という記述もあります。
出典:JAF「バッテリー上がりの原因と症状、点検方法とは?」(2025年07月現在)/ JAF「クルマのバッテリー交換の時期はいつ?…」(2026年06月現在)
アイドリングストップ車には専用のバッテリーが必要です。車種に適合したものを使います。
出典:パナソニック「アイドリングストップ車に一般のバッテリーを使用しても良いのですか?」(更新 2026-07-15)
バッテリー(2)症状と外観の点検
寿命が近づくと、次のような症状が出ることがあります。
- エンジンのかかりが悪くなる、セルモーターの回転が弱くなる
- ライトやランプの明るさが、エンジンの回転数によって違う
- パワーウインドーの動きが遅くなる
- アイドリングストップの作動頻度が減る
出典:JAF「バッテリー上がりの原因と症状、点検方法とは?」(2025年07月現在)/ JAF「クルマのバッテリー交換の時期はいつ?…」(2026年06月現在)
外観では、次の点を見ます。
- バッテリー本体の側面や底に膨らみがないか(内部でガスが出ているサイン)
- 本体に割れやヒビがないか
- 端子の腐食や、取り付け金具の緩みがないか
- 液量が UPPER LEVEL(最高液面線)と LOWER LEVEL(最低液面線)の間にあるか
出典:JAF「バッテリー上がりの原因と症状、点検方法とは?」(2025年07月現在)/ JAF「クルマのバッテリー交換の時期はいつ?…」(2026年06月現在)/ 国土交通省「日常点検」
バッテリーの判定表
タイヤと同じく、上の行から順に当てはめ、最初に当たった行で判定します。上の行に当たったら、下の行は見ません。
| 条件 | 判定 |
|---|---|
| エンジンのかかりが悪い、セルの回転が弱い、ライトの明るさが回転数で変わる、パワーウインドーが遅い、アイドリングストップの作動頻度が減った | 今すぐ点検(始動できないときは対処の記事へ) |
| 本体の膨らみ・割れ・ヒビ、端子の腐食、液量が LOWER 未満 | 今すぐ点検 |
| 症状はないが、前回の交換から2〜3年以上 | 交換を検討 |
| アイドリングストップ車で2〜3年 | 交換を検討(専用品を選ぶ) |
| ガソリン車で3年以上 | 交換を検討(内部の劣化が進んでいる可能性) |
| 近距離走行が多い | 交換を検討(JAF 点検ページ(2025年07月現在)に交換時期が早まる可能性があるとあるため、年数の目安を短めに見る) |
| 年数が目安内、症状なし、外観と液量に異常なし(HV・EV の補機は2〜5年程度) | 経過観察 |
出典:JAF「クルマのバッテリー交換の時期はいつ?…」(2026年06月現在)/ JAF「バッテリー上がりの原因と症状、点検方法とは?」(2025年07月現在)/ パナソニック(アイドリングストップ車用)/ 国土交通省「日常点検」
点検はどこに頼むか
迷ったときの分岐です。
- 使用開始から5年以上のタイヤは、タイヤ販売店・タイヤ専門店で継続使用の可否を見てもらいます。スペアタイヤも対象です。
- 日常点検の範囲(タイヤの空気圧・亀裂・損傷・溝の深さ、バッテリーの液量)は、自分で確認できます。
- バッテリーを事前に交換する場合の主な依頼先は、新車ディーラー・整備工場・カー用品店・ガソリンスタンドの4つです。サインに気付いたら、完全に上がる前に早めに依頼します。出先での緊急対応にはロードサービスが有効とされています。
- 新車ディーラー:自社車種に精通した整備士が、車両に適合した純正バッテリーに交換します。車検や定期点検の機会にまとめて依頼できます。
- 整備工場:特定のメーカーに限らず幅広い車種に対応します。近隣に該当メーカーの販売店がない車種でも相談しやすく、点検や車検とあわせて依頼できます。
- カー用品店:バッテリーの品ぞろえが豊富で、車種に合った製品を相談して選べます。工賃と廃棄費用込みのパック料金を設定している店舗も多く、依頼前に総額を把握できます。
- ガソリンスタンド:給油のついでに依頼できる手軽さが特徴です。在庫がなければ取り寄せになることがあり、交換に対応していないスタンドもあるため、事前に対応可否を確認します。
車検の機会に合わせて点検・交換を頼む場合は、費用の目安を先に確かめておくと判断しやすくなります。
出典:JATMA「安全に乗るために」/ ブリヂストン「タイヤのひび割れは交換時期を知らせるサイン?…」/ 国土交通省「日常点検」/ JAF「クルマのバッテリー交換の時期はいつ?寿命の目安や交換が必要なサインを解説」(2026年06月現在)
次にやること
始動できないとき・費用が気になるとき
次にやること
出典
- 国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第89条(走行装置)」(2025.1.10 版 PDF)
- JAF「タイヤ交換の目安はいつ?交換が必要なサインや寿命を長持ちさせる方法を解説」(2026年08月現在)
- 日本自動車タイヤ協会(JATMA)「安全に乗るために」
- JAF「タイヤの製造年月日(製造年週)の見方は?確認方法と交換時期の目安、劣化のサインを解説」(2026年07月現在)
- ブリヂストン「タイヤのひび割れは交換時期を知らせるサイン?放置する危険性とは」
- 国土交通省「日常点検 - 安全な自動車に乗ろう!」
- JAF「クルマのバッテリー交換の時期はいつ?寿命の目安や交換が必要なサインを解説」(2026年06月現在)
- JAF「バッテリー上がりの原因と症状、点検方法とは?」(2025年07月現在)
- パナソニック「アイドリングストップ車に一般のバッテリーを使用しても良いのですか?」(更新 2026-07-15)

