この記事の要点
- タント LA600S(2013年10月発売の3代目)の「故障が多い部位」を示す頻度の統計は、確認できていません。 確認できたのは、ダイハツ公式のリコール・改善対策10件です。件数・台数は故障の多さの指標ではありません。
- 10件は、リコールが8件、改善対策が1件、補修用部品のリコールが1件です。ダイハツ公式の全件ではなく、本調査で確認できた数です(2026年10月26日時点)。
- 対象かどうかは、車検証の車台番号をダイハツ公式の「リコール等情報対象車両検索」に入力すると分かります。対象なら各件とも点検・修理は無料です。
- 症状から入るときは、加速不良・エンスト・始動しにくいなら燃料ポンプとCVT、制動の違和感ならブレーキ関連4件(ストラットセットは2回)を先に照会します。
この記事は、ダイハツ公式のリコール情報と検索ページを突き合わせて整理したもので、筆者が実車を整備した記録ではありません。令和8年(2026年)10月26日時点の情報です。部位ごとの修理費は書いていません。費用は、下位の記事とお手元の見積書で確かめてください。
LA600S の「故障が多い部位」に頻度の統計はなく、まず確かめるべきは公式の無償対応10件です
タント LA600S(2013年10月発売の3代目)で、ダイハツ公式のリコール・改善対策として確認できたのは10件です。車台番号で照会すれば対象か分かり、対象なら点検・修理は無料です(2026年10月26日時点)。
- 頻度の統計は確認できていません。 ダイハツ公式・国土交通省に、LA600S 向けの部位別の故障頻度の公表データは見つかりませんでした。そのため、この記事は「多い順」の順位を付けません。
- 10件は、本調査で確認できた数です。 ダイハツ公式のリコール一覧ページは取得できず、公式に他の LA600S の対象が無いことの保証はありません。「公式のリコールは10件」と総数では言えません。
- 台数は故障頻度ではありません。 対象台数は届出時点の対象車の台数で、全車が不具合というわけではありません。
- 型式を混ぜていません。 各ページの対象車両表には LA610S などの別型式の行もありますが、この記事は LA600S の行だけを扱います。
条件の当てはめ方は次の順です。
- 車検証の車台番号(LA600S- に続く数字)を読む
- 本記事の表で、自分の数字が入る範囲の行を全て拾う
- 最後にダイハツ公式の検索で確定する
車検証の車台番号でダイハツ公式検索にかければ、対象かどうかと無料の範囲が分かります
ダイハツの「リコール等情報対象車両検索」に、車検証に記載の車台番号を入力して検索します。年式や車種名だけで対象かどうかは判断できません。
- 車検証で車台番号を確認する
- ダイハツ公式の「リコール等情報対象車両検索」に、車検証に記載の車台番号を入力して検索する
- 修理がお済みでない情報が案内されたら、ダイハツ販売店に連絡して無償の点検・修理を受ける
- 修理済みなら、ドア開口部のステッカーや黄色ペイントで実施済みを確かめる
- 検索の範囲: 「リコール・改善対策」は1999年4月以降の届出分、「サービスキャンペーン」は2004年4月以降の通知分です。
- 修理がお済みでない情報を案内する機能です。 修理を実施したあと、実施情報が検索画面に反映されるまで2週間以上かかる場合があります。
- 製作期間は購入時期と別です。 対象車の製作期間は、ご購入の時期とは異なります。
- 範囲内でも対象外の車があります。 対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれます。
実施済みの目印は、件ごとに次のとおりです。
| 件 | 実施済みの目印 |
|---|---|
| CVTトルクコンバータ | 運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近に、ステッカー No.4011 |
| 助手席ドアロックケーブル | 運転者席ドア開口部のドアストライカー付近に、ステッカー No.3322 |
| フロントブレーキキャリパ取付けボルト | 運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近に、ステッカー No.3530 |
| ルーフサイドガーニッシュ(改善対策) | ステッカーではなく、車室内の車台番号打刻位置の車両右側に黄色ペイント |
| ブレーキブースタ | 運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近に、ステッカー No.4471 |
| ストラットセット(1回目) | 運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近に、ステッカー No.4470 |
| ストラットセット(2回目) | ステッカー No.4818(令和2年10月31日まで貼付) |
燃料ポンプ3件の実施済みの目印は、本調査では確認できていません。販売店か公式検索で確かめてください。
CVTのリコールを確認する流れは、N-BOX の例ですがN-BOX CVT リコール 保証延長にもあります。
確認できた公式対策は10件で、車台番号の範囲を引けば自分の車の該当を絞れます
下の表は、LA600S の車台番号の範囲の開始が小さい順に並べました。範囲は絞り込みで、確定ではありません。範囲が重なる行があるため、自分の数字が複数の行に入ることがあります。確定は、前の章の公式検索でしてください(2026年10月26日時点)。
| 届出日 | 内容 | 車台番号の範囲(LA600S-) | 製作期間 | 対象台数 | 措置(いずれも点検・修理は無料) |
|---|---|---|---|---|---|
| 平成26年3月11日 | 助手席ドアロックケーブル | 0000073〜0059052 | 平成25年9月26日〜平成26年2月1日 | 57,493台 | サービスホールカバーとドアロックケーブルを対策品に交換、位置決め用ブラケットを追加 |
| 平成31年4月11日 | ブレーキブースタ | 0000073〜0473418 | 平成25年9月26日〜平成28年10月4日 | 471,841台 | 止水シールを対策品に交換。錆が進行していれば新品に交換、していなければ防錆処理 |
| 令和5年11月2日 | 燃料ポンプの補修用部品(届出番号5405) | 0005093〜0649905 | 平成25年10月18日〜平成30年3月28日 | 94台 | 車両ではなく補修用に出荷された部品が対象 |
| 平成29年3月30日 | CVTトルクコンバータ(ステッカー No.4011) | 0005307〜0078171 | 平成25年10月19日〜平成26年2月26日 | 9,601台 | トルクコンバータを良品に交換 |
| 平成28年4月14日 | ルーフサイドガーニッシュ(改善対策) | 0134605〜0203010 | 平成26年6月3日〜平成26年10月10日 | 67,352台 | 目印用突起の形状を修正 |
| 平成27年3月31日 | フロントブレーキキャリパ取付けボルト | 0206458〜0261115 | 平成26年10月20日〜平成27年2月24日 | 5,812台 | 規定トルクで締付け。脱落していれば新品のボルトを取付け |
| 平成31年4月11日 | ストラットセット(1回目) | 0481861〜0551516 | 平成28年11月2日〜平成29年5月18日 | 69,607台 | 固着していれば良品に交換、していなければ清掃してグリス塗布 |
| 令和3年6月24日 | 燃料ポンプ(届出番号4978)・範囲1 | 0568305〜0628010 | 平成29年7月3日〜平成30年1月24日 | 57,379台 | 燃料ポンプを対策品に交換 |
| 令和2年10月15日 | ストラットセット(2回目) | 0597029〜0659536 | 平成29年10月10日〜平成30年5月7日 | 62,419台 | — |
| 令和3年6月24日 | 燃料ポンプ(届出番号4978)・範囲2 | 0652092〜0781185 | 平成30年4月5日〜令和元年5月8日 | 124,763台 | 燃料ポンプを対策品に交換 |
| 令和5年5月26日 | 燃料ポンプ(届出番号5321) | 0781186〜0797988 | 令和元年5月9日〜令和元年6月21日 | 16,510台 | 燃料ポンプを対策品に交換 |
- 燃料ポンプ(届出番号4978)は範囲が2つあり、合わせて182,142台です(編集部算出。57,379台+124,763台)。そのため表は11行ですが、件数は10件です。
- 対象台数が最大なのは、ブレーキブースタの471,841台です。補修用部品の1件は、補修用部品のリコールの対象車94台です。
- 燃料ポンプは、届出番号4978・5321・5405の3件があります。4978と5321は対象のロットが別です。
- 台数は故障の多さではなく、届出時点の対象車の台数です。
症状から入る場合は、加速不良・始動不良は燃料ポンプとCVT、制動の違和感はブレーキ関連4件(ストラットセットは2回)を先に照会します
下の表の「関連する公式対策」は、疑われる箇所の入口であって、原因の断定ではありません。症状が出ているときは、公式検索で未修理の項目が無いかを確かめたうえで、ダイハツ販売店か整備工場で診断を受けてください。
| 症状 | 関連する公式対策(疑われる箇所) | 公式の説明 | 行き先 |
|---|---|---|---|
| 加速不良・エンスト・エンジンが掛かりにくい・エンジン警告灯 | 燃料ポンプ3件(届出番号4978・5321・5405) | 燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)が燃料で膨潤して変形し、最悪の場合は走行中にエンストするおそれ(4978)。エンジンが掛かりにくい、エンジン警告灯の点灯、加速不良などのエンジン不調が発生した際は、速やかにダイハツ販売店に連絡するよう案内あり | 公式検索 → ダイハツ販売店 |
| 停車時のエンスト・発進できない | CVTトルクコンバータ(ステッカー No.4011) | 内部ベアリングの異常摩耗で破片が噛み込み、停車時等にエンストして発進できなくなるおそれ(最悪の場合) | 公式検索 → タント LA600S CVT 交換 費用 |
| 制動時の異音 | フロントブレーキキャリパ取付けボルト | ボルトの締付けが不十分で緩み、制動時に異音。最悪の場合、ボルトが脱落して制動力が低下するおそれ | 公式検索 → ダイハツ販売店 |
| ブレーキペダルの操作力が増える・制動距離が長い | ブレーキブースタ | 雨水等が滴下して錆が発生し、最悪の場合は穴があいてペダルの操作力が増大し、制動距離が長くなるおそれ | 公式検索 → ダイハツ販売店 |
| 後輪ブレーキの自動調整が効かない | ストラットセット(1回目・2回目) | ネジ面が錆びて固着し、自動調整機構が作動しなくなるおそれ | 公式検索 → ダイハツ販売店 |
| 助手席ドアが閉まらない | 助手席ドアロックケーブル | ドア内部の水が凍結し、ドアを開けたあとケーブルが戻らず、ドアが閉まらなくなるおそれ | 公式検索 → ダイハツ販売店 |
- 症状が公式対策に当てはまらない、または対策が実施済みなら、次の章に進みます。
- CVTの費用は、リコール対象外のときの話で、タント LA600S CVT 交換 費用に委ねます。この記事には書きません。
公式対策に当てはまらない不調は、頻度と費用の根拠が無いため、見積書の項目で確かめます
公式のリコール・改善対策の外にある不具合については、LA600S の部位別の故障頻度の統計も、公開された費用の一次情報も、本調査では確認できていません。第三者の整備記事の記述は一次情報ではないため、この記事では部位名・金額・走行距離を取り上げません。
「この部位は多い」「いくらが相場」と言い切れる根拠は、本調査にはありません。 見積書を受け取ったら、金額の大小ではなく、次の点を確かめてください。
見積書で確かめる点は次のとおりです。
- 診断の結果として、どの部位を、なぜ直すのかが書かれているか
- 部位ごとの部品代と工賃の内訳が分かれているか
- 同時に交換する部品が含まれているか。含まれるなら、その理由
- 部品の種類(新品・リビルト・中古)と保証の有無
- 公式検索で未修理のリコール・改善対策が無いと確かめたうえで、見積を受けているか
- 見積が税込か税抜か
同じ軽ハイトワゴンの部位別の整理は、スペーシア MK32S 故障 多い 部位にあります。旧型のタントは別型式ですので、数値や症状を当てはめず、参考にとどめてください(タント L375S 壊れやすい 故障 多い 部位)。
公式の無償対応が無く修理費がかさむなら、LA600S 専用の判断記事へ進みます
公式の無償対応に当てはまらず、見積が大きくなったときの次の一手は、症状と目的で選びます。この記事では費用の判断基準(閾値)は作らず、判断の入口だけを案内します。
| 状況 | 進む記事 |
|---|---|
| CVTの交換費用を知りたい | タント LA600S CVT 交換 費用 |
| CVTを直すか買い替えるか決めたい | タント LA600S CVT 修理か買い替えか |
| 手放すなら廃車の費用を知りたい | タント LA600S 廃車 費用 |
| 軽の修理費を、直すか乗り換えるかで考えたい | 軽 修理 20万 直すか 乗り換えか |
| 車検のタイミングで判断したい | 車検 10万超えた 乗り換え 損益分岐 |
手放す前にも、公式検索で無償対応が残っていないかを確かめてください。
よくある質問
Q1. タント LA600S のリコールは何件ありますか?
ダイハツ公式で確認できたのは10件です(リコール8件、改善対策1件、補修用部品のリコール1件。2026年10月26日時点)。公式の全件とは言えません。表は上の章にあります。
Q2. リコールの対象かどうかはどこで分かりますか?
ダイハツ公式の「リコール等情報対象車両検索」に、車検証に記載の車台番号を入力すると分かります。年式や車種名だけでは判断できません。
Q3. リコール対象なら修理費は無料ですか?
確認できた10件とも、公式検索で対象と確定した車の点検・修理は無料です。車台番号の範囲だけでは確定できないため、公式検索の結果を確認して販売店へ連絡してください。
Q4. 公式の対策が済んでいるかはどこで見分けますか?
実施済みの目印は件ごとに異なります。確認できた7件はステッカーまたは黄色ペイントで確認できますが、燃料ポンプ3件の目印は本調査では確認できないため、公式検索か販売店で確かめてください。公式検索への反映には、実施後2週間以上かかる場合があります。
Q5. 故障が多い部位の順位はありますか?
順位は付けられません。LA600S の部位別の故障頻度の公表統計は確認できていません。確認できた公式対策の件数や台数は、故障の多さの指標ではありません。
