この記事の要点
- LA600S のCVT載せ替えの公表実例は1件で、税込292,138円(平成29年式タント カスタムX・名古屋市の1店・2022年12月時点。縁石でオイルパンを破損した車の交換で、全社共通の相場ではありません)。
- 内訳は税抜でリビルト部品代195,000円・CVTフルード17,500円・工賃52,000円(8時間)・小物1,080円。部品代が約73%(編集部算出)を占めます。
- リビルトCVTの部品代は、ある1社のKFVET表記で190,000円(工賃別・東京都向け送料無料・2026年10月19日取得)。2社とも保証は1年または2万kmで、コア返却に期限があります。
- 払う前に、車台番号で公式のリコール照会をしてください。2017年3月30日届出のリコール(トルクコンバータ)は点検・修理が無料です。
この記事は、公開されている作業実績・部品販売ページ・メーカーのリコール情報を突き合わせたもので、筆者が実車を整備した記録ではありません。令和8年(2026年)10月19日時点の情報です。LA600S のCVT載せ替えの請求明細が確認できたのは1店・1台だけなので、「相場」とは書きません。手元の見積書を実例の行と見比べるための材料としてお使いください。
LA600SのCVT載せ替えは、公表実例1件で税込292,138円(2022年12月・1店・オイルパン破損による交換)
LA600S のCVT交換費用とは、ここでは「リビルトCVTの部品代+CVTフルード+交換工賃+小物に消費税を足した請求額」を指します。公表されている実例は、グーネットピットの作業実績に載った次の1件です。
| 項目 | 実例の条件 |
|---|---|
| 車 | 平成29年式タント カスタムX(DBA-LA600S) |
| 店 | GOOD SPEED 中川・港・車検サービスファクトリー(名古屋市) |
| 時点 | 2022年12月 |
| 総額 | 292,138円(税込) |
| 作業時間 | 8時間(エンジンとミッションを一緒に降ろして付け替え) |
| 交換の理由 | 縁石でオイルパンが破損してオイルが漏れ、走行不可になった(CVT内部の故障ではない) |
この292,138円は、CVT不調(発進時のジャダーや変速不良)で載せ替えた請求額ではありません。 オイルパンの破損が原因で、ミッションごとリビルト品に交換した1件です。1店・1台の実績なので、相場として他の車に当てはめないでください。ページの注記にも「最新の費用は店舗へお問い合わせください」とあります。
不調の原因が分かる前の段階なら、先に無償で直る可能性(リコール・保証)を確かめるのが順序です。その手順は後の章で、判断そのもの(直すか手放すか)はタント LA600S CVT 修理か買い替えかで扱っています。
見積書と同じ項目で並べると、部品代195,000円・フルード17,500円・工賃52,000円・小物1,080円で税抜265,580円、部品代が約73%
実例の請求明細を、見積書に並ぶ順(部品代→フルード→工賃→小物→消費税→合計)にしました。右端の列に手元の見積の金額を書き込むと、行ごとに見比べられます。
| 見積書の行 | 数量 | 単価 | 金額(税抜) | 自分の見積 |
|---|---|---|---|---|
| ミッションASSYリビルト品 | 1.0 | 195,000円 | 195,000円 | |
| CVTフルード | 5.0(原文の項目名は「5本」) | 3,500円 | 17,500円 | |
| 交換工賃 | 8.0時間 | 6,500円/時間 | 52,000円 | |
| 小物(ハブロックナット2個・エアコンコンプレッサーオイルシール2個) | 各2.0 | 190円/350円 | 380円+700円=1,080円 | |
| 小計(課税) | 265,580円 | |||
| 消費税(10%) | 26,558円 | |||
| 合計(税込) | 292,138円 |
- 再計算(編集部算出): 195,000円+17,500円+52,000円+1,080円=265,580円。これに消費税10%を加えると292,138円で、公表の総額と一致します。
- 部品代の割合(編集部算出): 195,000円÷265,580円で約73%です。見積の差が出やすいのは、まず部品代の行です。
- 税込か税抜かを先に確認: 実例の明細は税抜、合計は税込です。手元の見積が税込なら、税抜に直してから行を比べてください。
差が出たときの引き方は次のとおりです。
| 差が出た行 | 確認すること |
|---|---|
| 部品代が違う | リビルト品の種類と適合。エンジン型式の表記と部品の適合は、車検証の型式欄と車台番号で販売店に確認します(次々章の部品条件を参照) |
| 工賃が違う | 作業時間と時間単価。実例は8時間・6,500円/時間(1店の値)で、エンジンごと降ろす作業でした |
| フルードが違う | 実例はCVTフルード5.0を3,500円/単位で計上。使用量と単価を見積書で確認します |
| 日数が違う | 実例の公表値は作業時間8時間のみで、預かり日数は分かりません |
型式違いのL375Sには税込363,000円・367,400円の実例があるが、LA600Sの費用としては読めない
検索すると、先代世代の実例も見つかります。型式が違うので、LA600S の表とは別に並べます。
| 項目 | 実例1 | 実例2 |
|---|---|---|
| 型式・年式 | DBA-L375S・平成22年式 カスタムXリミテッド | DBA-L375S・平成23年式 Xリミテッド |
| 店 | Get Ready(茨城県つくば市) | 同左 |
| 時点 | 2025年6月 | 2025年1月 |
| 総額(税込) | 363,000円 | 367,400円 |
| 明細 | 「リビルト品交換一式」330,000円(税抜)の1行 | 「CVTリビルト品交換一式」334,000円(税抜)の1行 |
| 作業時間(原文) | 2日間 | 7日間 |
これは LA600S ではなく、先代世代(L375S。実例は平成22年式・平成23年式)の実例です。 明細は「交換一式」の1行で、部品代と工賃の内訳がありません。作業時間の2日・7日は、預かり期間を含むかが原文に書かれていません。LA600S の実例の8時間とは並べて読めないので、LA600S の費用の目安には使わないでください。
先代世代の費用や判断は、タント L375S CVT 異音 修理費用とタント L375S 修理 乗り換え 判断に分けてあります。
リビルトCVTの部品代は、ある1社のKFVET表記で190,000円(工賃別)、2社とも保証は1年または2万kmでコア返却の期限がある
見積の部品代が実例の195,000円と違うときは、部品の販売条件を見ます。LA600S 向けのリビルトCVTを販売する2事業者の公表内容は次のとおりです(2026年10月19日取得)。
| 項目 | MCLオートパーツ(Yahoo!ショッピング) | NCC部品センター(楽天市場) |
|---|---|---|
| 価格 | 190,000円(エンジン型式KFVET表記・純正品番30400-B2590・東京都向け送料無料) | 取得不能(動的表示) |
| 工賃 | 含まれない(取付工賃は別) | 保証の対象外 |
| 保証 | 1年または2万km | 1年又は2万キロ |
| コア返却 | 到着から10日間以内。返却がない場合はコア代を支払う | 商品到着後2週間以内。返却がない場合は別途コア代金を請求し、保証対象外 |
| 付属 | ミッション・コンバーター | トルクコンバータ付・国内生産 |
| 保証対象外の例 | − | 作業工賃・代車費用・レッカー代・その他部品等(代替品以外) |
190,000円は、販売ページの「KFVET」表記の商品の価格です。 自然吸気用の公表価格は確認できていません。公式カタログでは、タント X SA は型式DBA-LA600S・エンジン型式KF・過給機なし、カスタムRS SA は型式DBA-LA610S・エンジン型式KF・ICターボです。KFVET表記の商品が自分の車に適合するかは断定できないため、車検証の型式欄と車台番号で販売店に確認してください。工賃は別なので、部品代だけの比較で総額は決まりません。
保証は部品の交換が対象で、工賃は含まれない扱いが明記されています。保証期間内に再び載せ替えるなら、工賃は自己負担になりうる点を、依頼先に見積の段階で聞いておくと安心です。詳しい読み分けはタント LA600S CVT 修理か買い替えかにあります。同型の他車種の費用はアルト HA36S CVT 交換 費用にありますが、金額は LA600S に使えません。
払う前に、車台番号でリコールを照会し、保証が使えるかを販売店に聞く
載せ替えの見積を受け入れる前に、無償で直る可能性を確かめます。
- 2017年3月30日届出のリコール: ダイハツがCVTのトルクコンバータ内部ベアリングについて届け出ました(異音が出て、最悪の場合はエンストして発進できなくなるおそれ)。LA600S の対象車台番号はLA600S-0005307〜0078171(製作期間は平成25年10月19日〜平成26年2月26日・9,601台)で、対象車はトルクコンバータを良品に交換します。点検・修理は無料です。
- 範囲内でも対象外の車がある: 上の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれます。対象車の製作期間は購入時期とは異なるため、購入年や初度登録では判断できません。
- 2013年12月4日届出のCVT車リコール: タントの対象型式に LA600S の行はありません(L375SとL385Sが対象)。
手順は次の順です。
- 車検証で車台番号を確認する
- ダイハツ公式の「リコール等情報対象車両検索」に車台番号を入力する(1999年4月以降の届出分が対象)
- 未修理の項目があれば、販売会社に連絡して無償の点検・修理を受ける
- 保証が使えるかを販売店に聞いてから、見積を検討する
見積の検討はリコール対応を受けた後でも遅くありません。
CVT以外の部位も含めた公式対策の全体像は、タント LA600S 故障 多い 部位で確認できます。
保証の種類は次の表で確認できます。
| 保証 | 条件 | 注意 |
|---|---|---|
| 新車保証の一般保証 | 新車登録から3年または6万km以内 | 装備部分が中心 |
| 新車保証の特別保証 | 新車登録から5年または10万km以内 | 走行に関わる部位。確認したページに対象機構名の列挙は無く、CVTの明記は確認できていません |
| 延長保証(初回車検コース) | 初回車検満了日の翌日から2年または10万kmの早い方まで | 保証部位は一般保証に準じる。保証修理1回につき50万円まで |
| 延長保証(2回目車検コース) | 2回目車検から2年間(距離無制限) | 一般保証および特別保証に準じる。例にトランスミッションの表記あり。保証修理1回につき50万円まで |
3代目タントの販売期間は2013年10月〜2019年7月です。販売終了年の2019年に特別保証の5年を足すと2024年で、最後に登録された車でも特別保証は終了している計算です(編集部算出・走行10万km超ならさらに早い)。延長保証の表は神奈川ダイハツ販売の2019年3月現在の掲載で、加入は車検入庫時までの手続きが条件です。現行の取扱いは販売会社で異なるため、加入できるかは断定できません。通常の使用損耗や経年劣化は保証修理の対象外です。
CVTフルード交換だけなら14,300円〜(販売会社の料金表)だが、載せ替えの明細ではフルード代17,500円が別項目で、効くかは工場の診断で決まる
見積に「CVTフルード」の行があっても、フルード交換単独の料金とは別物です。滋賀ダイハツ販売の整備料金表には「CVTオイル交換 14,300円〜」があります。「〜」表記で、車種や条件により異なり、LA600S 専用の料金ではありません(2026年10月19日取得)。実例の載せ替え明細のフルード17,500円(税抜)は、載せ替えで入れ直した5.0単位分の計上です。
フルード交換で症状が収まるかは、工場の診断で決まります。この記事はフルード交換を勧めるものではありません。先代世代のフルード交換の費用はタント L375S CVT 異音 修理費用にありますが、型式が違うため LA600S の金額には使えません。
この1件の総額を買取相場の目安と並べても、条件(年式区分・走行・故障の有無)が揃わないので、判断は専用記事で決める
買取事業者(改造車王)のコラムに、LA600S の買取相場の目安があります(2026年4月1日付)。実例の総額292,138円(税込)を、この目安で割った比です(編集部算出)。
| 区分(グレード・年式・走行) | 買取相場の目安 | 292,138円との比(編集部算出) |
|---|---|---|
| X SA・2013-2016年式・5〜8万km | 10〜25万円 | 算出なし |
| カスタムX SA・2013-2016年式・5〜8万km | 15〜35万円 | 約0.83倍(上限350,000円に対し)〜約1.95倍(下限150,000円に対し) |
| カスタムX SA・2017-2019年式・3万km以下 | 40〜70万円 | 約0.73倍(下限400,000円に対し)〜約0.42倍(上限700,000円に対し) |
比 = 載せ替え総額(税込) ÷ 買取相場の下限または上限
例: 292,138円 ÷ 350,000円 ≒ 0.83倍
この表は直すか手放すかの閾値ではありません。 相場は故障車の査定額ではなく、故障の有無を区別していません。実例の車は平成29年式で、年式区分が合うのは3行目(2017-2019年式)だけです。ただし3行目は走行3万km以下の区分で、実例は走行距離の記載がありません。1・2行目は2013-2016年式で年式が違います。どの行も、故障車の査定額ではありません。買取相場のマイナス要因には走行10万km超などが挙がっていますが、CVT不調はその列挙にありません。
判断が必要ならタント LA600S CVT 修理か買い替えかへ、載せ替えをやめて廃車にする場合の自己負担はタント LA600S 廃車 費用へ進んでください。
よくある質問
Q1. LA600SのCVT載せ替え費用は総額でいくらですか?
公表されている実例は1件で、平成29年式カスタムX(DBA-LA600S)の請求額が税込292,138円です(名古屋市の1店・2022年12月時点・縁石でのオイルパン破損による交換)。1店・1台の実績で、相場ではありません。依頼先と時点で変わるため、見積を取ってください。
Q2. リビルトCVTの部品代に工賃は含まれますか?
含まれません。MCLオートパーツの販売ページの190,000円(KFVET表記・東京都向け送料無料・2026年10月19日取得)は部品代のみで、取付工賃は別です。NCC部品センターの保証も、作業工賃・代車費用・レッカー代などは対象外です。
Q3. CVTの載せ替えは何日かかりますか?
LA600S の実例の公表値は、作業時間8時間のみです(預かり日数は不明)。先代世代(L375S)の実例には2日間と7日間の記載がありますが、預かり期間を含むかが書かれておらず、LA600S には使えません。日数は依頼先に確認してください。
Q4. 自分のLA600Sがリコール対象かは、どう確かめますか?
ダイハツ公式の「リコール等情報対象車両検索」に、車検証記載の車台番号を入力します。2017年3月30日届出のリコールは車台番号の範囲内にも対象外の車が含まれ、対象車の製作期間は購入時期と異なるため、年式や購入年だけでは判断できません。対象車の点検・修理は無料です。
Q5. CVTフルード交換だけで直りますか?
直るかは工場の診断で決まります。滋賀ダイハツ販売の料金表では「CVTオイル交換 14,300円〜」(LA600S 専用ではない・車種や条件で異なる)です。症状から原因を断定することはできません。
Q6. リビルトのコアを返却しないとどうなりますか?
事業者で異なります。MCLオートパーツは到着から10日間以内に返却がないとコア代を支払う条件です。NCC部品センターは商品到着後2週間以内に返却がないと、別途コア代金を請求し、保証の対象外になります(いずれも2026年10月19日取得)。
この記事について
- 本記事は筆者が実車を整備した記録ではありません。グーネットピット掲載の作業実績、リビルト部品の販売ページ、ダイハツのリコール情報・保証案内、買取事業者のコラムを突き合わせたものです
- LA600S の請求明細は1店・1台(n=1)です。縁石でのオイルパン破損による交換で、CVT不調が原因の載せ替え請求額は確認できていません
- 確認できていない条件: 自然吸気用リビルト部品の公表価格、ダイハツ販売会社・メーカーの載せ替え工賃・総額、純正新品CVT・中古CVTの価格、故障車の査定額、延長保証の現行の取扱い(掲載は2019年3月現在)
- 金額の時点: 実例は2022年12月、L375S の実例は2025年6月・2025年1月、部品販売ページは2026年10月19日取得です
- リコール・保証の適用可否は車台番号と販売会社でしか判定できません。本記事で自己判断せず、公式の照会と販売店への確認を行ってください
- 最終確認日: 令和8年(2026年)10月19日
