タント LA600S CVT 修理か買い替えか|先にリコール照会、次に見積を相場帯と比べる

最終更新: 2026-10-13 ・ 約19分で読めます ・ 修理費 編集部

タントLA600SのCVTを修理か買い替えかで迷い、載せ替えの見積が出たら、最初にやることは、車台番号でリコール照会をして、トルクコンバータ交換の無料の点検・修理(リコール)の対象かを確かめることです。

この記事の要点(令和8年(2026年)10月13日時点)

  • 先に確かめるのは、リコール(車台番号で照会)と、保証が使えるかの販売店への確認です。リコール対象ならトルクコンバータ交換の点検・修理が無料なので、無料修理を受けてから決められます
  • 確認できたCVT関連の届出は2件です。LA600Sが対象範囲にあるのは、平成29年(2017年)3月30日届出のトルクコンバータの1件で、平成25年(2013年)12月届出のCVT車リコールの対象車両表には、LA600Sの行がありません
  • 見積は「部品代」「工賃」「合計」に分けてもらい、合計を同じグレードの買取相場の下限・上限で割って並べます
  • 見出しの190,000円は、MCLオートパーツ1事業者のリビルトCVT(エンジン型式KFVET=ターボ用)の販売価格で、取付工賃は含みません。自然吸気(NA)用の価格は確認できていません

この記事は、タント(LA600S。販売期間は買取事業者のコラムの表記で2013〜2019年)のCVTに不調が出て、載せ替えの見積を受けた(または受けそうな)方のためのものです。別世代のL375Sは、タント L375S 修理 乗り換え 判断を読んでください。実車の修理記録ではなく、公式情報と事業者の公表値を並べた試算の記事です。

見積を払う前に、車台番号でリコール照会から始めてください

リコール対象なら無料で受けられる点検・修理を見逃さないよう、順番を決めておきます。

  1. 車検証の車台番号で、ダイハツ公式のリコール照会をする
  2. 見積を「部品代」「工賃」「合計」に分けてもらい、保証が使えるかも販売店に聞く
  3. 合計を、同じグレードの買取相場の下限・上限で割り、載せ替える・買い替える・手放すを選ぶ

ダイハツ公式の「リコール等情報対象車両検索」は、車検証に記載の車台番号を入力すると、未修理のリコール・改善対策・サービスキャンペーンを検索できます。

CVT以外も含むLA600Sのリコール・改善対策の入口は、タント LA600S 故障 多い 部位で確認できます。

3つ目で使う式は次のとおりです。見積の合計は、載せ替えの見積書の「合計」の欄の数字です。

見積の合計 ÷ 同じグレードの買取相場の下限
見積の合計 ÷ 同じグレードの買取相場の上限

この記事に載せ替え工賃と、純正新品CVTの価格は載せていません。確認できる公開の一次情報がなかったためです。工賃は、見積書の欄で確かめてください。工賃とフルードを含む実例1件の明細は、タント LA600S CVT 交換 費用で見積書の項目と突き合わせられます。

確認できたCVT関連の届出は2件で、LA600Sが対象範囲にあるのは2017年3月届出のトルクコンバータです

ダイハツ公式で確認できたCVT関連の届出は、次の2件です。他にも届出があるかは、先ほどの車台番号照会で確かめてください。

表1 CVT関連リコール2件の読み分け

項目平成29年(2017年)3月30日届出平成25年(2013年)12月4日届出
内容CVTのトルクコンバータCVT車(CVT油圧制御プログラム・クランク角センサ)
LA600S対象範囲あり(DBA-LA600S)対象車両表にLA600Sの行なし
タントの対象型式DBA-LA600SCBA-L375S・DBA-L375S・CBA-L385S
車台番号の範囲LA600S-0005307〜LA600S-0078171−
製作期間平成25年(2013年)10月19日〜平成26年(2014年)2月26日−
対象台数(LA600S)9,601台−
費用点検・修理は無料−

2017年の届出の不具合は、トルクコンバータ内部のベアリングの製造が不適切で、摺動面に凹凸があり、異常摩耗や破損で異音が出て、最悪の場合はエンストして発進できなくなるおそれがある、というものです。改善の内容は、全車両のトルクコンバータを良品に交換することです。

車台番号が範囲内でも、対象とならない車両が含まれます(公式の注意書き)。範囲外でも照会の結果が全てです。表の製作期間は車が作られた期間で、購入した時期や、車検証の初度登録年月とは別です。年式だけで「対象」「対象外」と決めないでください。

照会で実施済みの修理を確かめる場合は、修理作業の後、実施情報が検索画面に反映されるまで、2週間以上かかることがあります(ダイハツ公式検索の注記)。

延長保証の加入期限は車検入庫日が車検満了日以前(2019年3月・販売会社1社の条件)

新車保証は多くの車で終了済みで、延長保証の現行の取扱いは販売会社に確認が必要です(LA600Sの販売期間は買取事業者の表記に基づきます)。

ダイハツ新車保証は、一般保証が新車登録から3年または6万km走行以内、特別保証(エンジン機構や電子制御機構など走行に関わる部位)が新車登録から5年または10万km走行以内です(長崎ダイハツの案内)。

LA600Sの販売期間は、買取事業者のコラムに2013〜2019年とあります。2019年までに新車登録した車なら、特別保証の5年は遅くとも2024年に終わっています(編集部算出: 2019+5)。10万kmを超えていれば、さらに早く終わります。個別の車の登録年は車検証で確かめてください。この案内にはCVTの明記がなく、CVTが特別保証の部位に入るかは、この調査では確認できていません。

表2 販売会社の延長保証プラン(神奈川ダイハツ販売。掲載は2019年3月現在)

項目初回車検コース2回目車検コース
期間初回車検満了日の翌日から2年間、または10万km走行を超えた時点のいずれか早い方まで2回目車検から2年間(距離無制限)
保証される部位一般保証に準じる一般保証および特別保証に準じる
保証限度額保証修理1回につき50万円まで保証修理1回につき50万円まで
特別保証部品の例記載なしエンジン、トランスミッション、サスペンションアーム、シートベルト等

加入の条件は、車検入庫日が車検満了日以前であること、車検満了日までに車検整備・届出が完了していること、納車時までにその販売会社で加入手続きが完了していることです。条件から、故障してから入ることはできないと読めます(これは編集部の読みです)。通常の使用損耗や経年劣化により発生する現象は、保証修理の対象外です。

この表は2019年3月現在の、神奈川ダイハツ販売1社の掲載内容です。現行の加入可否や条件は断定できません。取扱いの有無と詳細は、お近くのダイハツ販売会社に確認してください。2回目車検のときに延長保証へ加入した記憶がある方は、保証書で期限を確かめてください。まだ期間内かもしれません。「トランスミッション」の表記は、CVTが対象と明記したものではありません。

症状が軽い間はCVTフルード交換が入口ですが、載せ替えか否かは工場の診断で決まります

発進時の振動や異音、変速の不具合は、CVTの内部の傷みだけが原因とは限らず、症状の名前から原因は決められません。診断は工場で受けます。

表3 症状の段階と次の動き

段階状態次の動き
様子見違和感が一時的で、再現しない点検の機会にCVTの状態を伝える。リコールの照会は先にしておく
診断発進時の振動・異音・変速の不具合が繰り返す工場で診断を受け、疑われる箇所を見積書に書いてもらう
見積載せ替え(リビルトなど)の見積が出た部品代・工賃・合計に分けてもらい、前章までのリコール照会と保証の確認をする

軽い手当として、CVTフルード(オイル)の交換があります。ダイハツ販売会社(滋賀ダイハツ)の整備料金表では、CVTオイル交換は14,300円〜です。「〜」の表記で、車種や条件で変わり、LA600S専用の料金ではありません。載せ替えの代わりになるとは言えません。症状に効くかは、工場の診断で決まります。

別世代のL375Sのフルード交換の方式別費用は、型式が別の車ですが、タント L375S CVT 異音 修理費用にあります。LA600Sの金額としては使わないでください。

リビルトCVTは、ある1社のターボ用で部品代が19万円(工賃別)です。NCC部品センターのリビルト保証は工賃・代車・レッカー代が対象外で、コア返却の期限があります

リビルト品は、使用済みの部品(コア)を再生した部品です。事業者の2社の公表条件を並べます。

表4 リビルトCVTの条件(2事業者・2026年10月13日確認)

項目MCLオートパーツ(Yahoo!ショッピング)NCC部品センター(楽天市場)
対象LA600S・エンジン型式KFVET(ターボ)・純正品番30400-B2590LA600S用・トルクコンバータ付・国内生産
価格190,000円(東京都向け送料無料・取付工賃は含まれない)価格が動的表示で確認できず
保証1年または2万km1年または2万km
コア返却到着から10日間以内。返却がない場合はコア代を支払う商品到着後2週間以内。返却がない場合などは別途コア代を請求し、保証対象外
付属品ミッション・コンバーター−
保証外工賃の記載なし作業工賃・代車費用・レッカー代・その他部品等(代替品との交換のみ)

190,000円は、MCLオートパーツ1事業者のターボ(KFVET)用の販売価格です。自然吸気(KF-VE)用の価格は確認できていません。載せ替えの工賃を含む総額でもありません。NA車の方は、見積の部品代の欄で確認してください。

適合は、車検証と車台番号で販売店に確認が必要です。NCC部品センターのように作業工賃・代車・レッカー代が保証の対象外の事業者があります。MCLオートパーツのページには工賃の記載がないため、見積では、保証が部品だけか、工賃にも及ぶかを聞いておきます。コアの返却期限は到着から10日間〜2週間と短いので、載せ替えの日程と合わせて確認してください。

カスタムRS(ターボ)・2013〜2016年式・5〜8万kmの場合、ターボ用リビルト部品代だけで買取相場の下限の約95%、上限の約42%です(工賃別)

買取事業者(改造車王)のコラム(2026年4月1日付)に、LA600SのSAグレード・2013〜2016年式・走行5〜8万kmの買取相場の目安があります。故障の有無を区別していない目安で、全社共通の相場ではありません。

表5 グレード別の買取相場の目安(2013〜2016年式・5〜8万km)

グレード買取相場の目安部品代190,000円との比
L SA5〜15万円比は出さない(NA用の部品代は未確認)
X SA10〜25万円比は出さない(同上)
カスタムX SA15〜35万円比は出さない(同上)
カスタムRS SA(ターボ)20〜45万円下限200,000円に対し約95%、上限450,000円に対し約42%
あなたの見積見積の合計 ÷ 同グレードの下限・上限 = ( )・( )

カスタムRS(ターボ)の買取相場20〜45万円は、このグレード1行の目安です。比は、ターボ用のリビルト部品代だけ(工賃別)と、カスタムRSの相場の比で、編集部算出です(190,000÷200,000=0.95、190,000÷450,000=0.42)。載せ替え工賃を足した合計は、この比より高くなります。L・X・カスタムXの方は、自分の見積の部品代が分かった時点で、同じ式で出してください。

LA600Sの買取相場の目安は、カスタムRS SAが20〜45万円で最も高く、L SAの5〜15万円が最も低い。ターボ用リビルト部品代190,000円は、カスタムRS SAの下限200,000円より小さく、上限450,000円の半分に届かない。
グレード別の買取相場の下限・上限(2013〜2016年式・5〜8万km)と、カスタムRSの行だけに並べたターボ用リビルト部品代(工賃別)。出典: 改造車王、MCLオートパーツ

表の行にない車(2017〜2019年式、走行8万km超)は、この記事の数字を当てはめられません。該当する行がないので、買取店で実際に査定を取ってください。ターボかどうか分からなければ、販売店に車台番号で確認します。走行10万km超は、改造車王がLA600Sのマイナス査定の要因に挙げる項目の1つです。CVT不調が査定にどう効くかの数字は出典にないので、この記事では出せません。

「○倍を超えたら乗り換え」のような線引きは、根拠となる公開データがないため、置きません。

避けたい判断

  • 見積を1社だけで決める
  • 直す前に、現状のままの査定を取らない
  • 部品代の数字を、載せ替えの総額と読む

こうすればOK

  • 見積を部品代・工賃・合計に分けてもらう
  • 同じグレードの相場の下限・上限で割って並べる
  • 直す前に、現状のままの査定を取る

同じ型の判断を他車種で見たい方は、N-BOX CVT 交換 30万 乗り換えが参考になります。N-BOXの金額はLA600Sに使えません。

乗り続けるなら、2026年11月以降の車検からは初度検査2013年の車は重量税が13年経過の区分になります

車検が近い方は、乗り続ける固定費を区分で引いてください。軽自動車検査協会の区分表の、自家用の重量税は次のとおりです。

表6 軽自動車(自家用)の重量税の区分(円)

受検の時期初度検査区分重量税
令和8年(2026年)11月1日〜令和9年(2027年)10月31日平成21年(2009年)〜平成25年(2013年)13年経過車8,200円
同上平成26年(2014年)以降13年・18年経過のいずれでもない6,600円
令和7年(2025年)11月1日〜令和8年(2026年)10月31日平成25年(2013年)以降13年・18年経過のいずれでもない6,600円

LA600Sは2013年(平成25年)式から販売されているので、初度検査が2013年の車は、2026年11月以降の受検で13年経過の区分に入ります。2014年以降の車は、この期間は6,600円の区分です。

軽自動車税(種別割)は、最初の新規検査から13年を経過した軽四輪車等が重課の対象です(総務省)。LA600Sがいつの年度分から重課になるかは、自治体ごとの課税年度の扱いが確認できていません。納税通知書で確かめてください。

表7 軽自動車税(種別割)の税率(乗用・自家用。年額)

区分税率
最初の新規検査から13年を経過した軽四輪車等(重課)12,900円
平成27年(2015年)4月1日以後に最初の新規検査を受けた軽四輪車(標準)10,800円
平成27年(2015年)3月31日までに最初の新規検査を受けた軽四輪車(標準)7,200円

維持費の差は、表の値の並置だけで、この記事では差額を算出していません。車検時の見積書で、自分の車の区分を確認してください。

手放すなら廃車の前に買取査定を取り、載せ替えの前にも査定を取るのが順序です

出口は、載せ替えて乗る・買い替える・廃車の3つです。どれを選ぶ場合も、手元に3点をそろえます。

  1. 見積の内訳(部品代・工賃・合計)
  2. 現状のままの買取査定額
  3. 車台番号でのリコール照会の結果

見積と査定を両方取る理由は、片方だけでは前章の比が作れないからです。一方、リコール照会で対象となり、トルクコンバータ交換の点検・修理が無料になる場合は、その無料修理を受けてから、乗り続けるか決められます。

廃車を選ぶ場合の自己負担費用や手続きは、タント LA600S 廃車 費用にまとめました。廃車の前には、買取で値が付くかを確かめてください。CVT不調の車を売る場合の考え方は、車種が違いますが、N-BOX 買取相場 CVT不調が参考になります。N-BOXの金額はLA600Sに使えません。

この記事について

この記事は、タントLA600Sの実車を修理した記録ではありません。ダイハツ公式のリコール情報、販売会社の保証・料金の案内、リビルト部品の販売事業者の公表条件、買取事業者のコラムの目安、軽自動車検査協会と総務省の区分表を並べた試算です。

よくある質問

Q1. LA600SはCVTリコールの対象ですか?

平成29年(2017年)3月30日届出のトルクコンバータのリコールでは、DBA-LA600Sの車台番号LA600S-0005307〜LA600S-0078171が範囲で、点検・修理は無料です。範囲内にも対象とならない車両が含まれます。平成25年(2013年)12月届出のCVT車リコールの対象車両表には、LA600Sの行はありません。自分の車は、ダイハツ公式のリコール照会に車台番号を入れて確かめてください。

Q2. 延長保証には、故障してからでも入れますか?

2019年3月現在の神奈川ダイハツ販売の掲載では、車検入庫日が車検満了日以前で、納車時までに加入手続きを終えることが条件です。故障してから入ることはできないと読めます(編集部の読みです)。現行の取扱いは販売会社によって異なりうるので、販売会社に確認してください。

Q3. リビルトCVTの保証は、工賃も含みますか?

NCC部品センターは、作業工賃・代車費用・レッカー代・その他部品等を保証の対象外としています。MCLオートパーツのページには、工賃についての記載がありません。見積の段階で、保証の範囲を販売店に聞いてください。

Q4. ターボでないLA600Sの部品代はいくらですか?

自然吸気(KF-VE)用のリビルトCVTの価格は、確認できていません。見積の部品代の欄で確認してください。190,000円は、エンジン型式KFVET(ターボ)用の価格です。

Q5. 走行10万km超だと、査定は下がりますか?

改造車王のコラムは、走行10万km超をLA600Sのマイナス査定の要因の1つに挙げています。CVT不調が査定にどう影響するかは、出典に記載がありません。現状のままの査定を取って確かめてください。

Q6. 13年を超えると、軽自動車税はいつから高くなりますか?

最初の新規検査から13年を経過した軽四輪車等は、乗用・自家用で年12,900円の税率です(総務省)。LA600Sがいつの年度分から重課になるかは、自治体ごとの扱いが確認できていません。納税通知書で確かめてください。

出典

  1. ダイハツ工業「ムーヴ、ミラ、ミラ イース、タント、タント エグゼ、ムーヴ コンテ、ミラ ココアのリコールについて」(平成29年3月30日) (取得日: 2026-10-13)
  2. ダイハツ工業「ソニカ、ムーヴ、ミラ、タント、ムーヴ コンテ、ミラ ココア、タント エグゼのリコールについて(CVT車)」(平成25年12月4日) (取得日: 2026-10-13)
  3. ダイハツ工業「リコール等情報対象車両検索」 (取得日: 2026-10-13)
  4. 神奈川ダイハツ販売「ダイハツ延長保証プラン」(掲載内容は2019年3月現在) (取得日: 2026-10-13)
  5. ダイハツ長崎販売「新車保証制度について」 (取得日: 2026-10-13)
  6. MCLオートパーツ(Yahoo!ショッピング)「ダイハツ タント LA600S リビルト CVT ミッション 純正品番 30400-B2590」 (取得日: 2026-10-13)
  7. NCC部品センター(楽天市場)「タント LA600S CVTミッション リビルト トルクコンバータ付 国内生産」 (取得日: 2026-10-13)
  8. 滋賀ダイハツ販売「定期点検・一般整備(整備料金表)」 (取得日: 2026-10-13)
  9. 改造車王「タント LA600Sの買取相場はどれくらい?徹底解説!」(2026年4月1日付) (取得日: 2026-10-13)
  10. 軽自動車検査協会「18年・13年経過年数表」 (取得日: 2026-10-13)
  11. 総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」 (取得日: 2026-10-13)