インターンに参加すべきか|目的と種類から決める判断表
夏や秋冬のインターンの募集を見て、行くべきか迷っている学生向けの記事です。「行く・行かない」を決める前に、主目的と種類を決める順番で整理します。
最終更新日: 編集:RAXUS Link編集部
この記事で分かること
- 1インターンは種類で中身が違い、主目的で選ぶ種類が変わる
- 2主目的を3択で選ぶと、検討する種類と募集要項で確かめる点が分かる
- 3行かない選択もありうる条件と、次に決めることが分かる
1. 先に結論:「行く/行かない」の前に、主目的と種類を決める
- 同じ「インターン」でも中身が違います。主目的によって、検討する種類と、募集要項で確かめる点が変わります。
- 主目的が決まっていないときは、次の「主目的チェック」から選びます。
- 行かない選択も、条件つきで選べます(見送る条件は後半に書きます)。
前提として、内閣府の委託調査では、大学4年・大学院2年の学生のうち「インターンシップと呼称されるもの」に参加したことがある人は74.6%でした(半日・1日のものも含む集計。2025年8月1日時点の回答で、今の大学3年の環境と同じとは限りません)。この設問の集計対象は3,375人で、下の出典欄の有効回答4,415件は調査全体の件数です。
(出典: 内閣府(委託: 株式会社マーケティング・コミュニケーションズ)「令和7年度委託調査事業 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」2025年12月12日。インターネット調査、2025年7月10日〜8月11日、大学4年・大学院2年が対象(医歯薬獣医看護学科・留学生を除く)、有効回答4,415件)
2. 「インターン」と呼ばれるものは中身が違う
同じ調査で、参加者のうち5日以上のインターンシップを経験した人は40.1%でした(n=2,519)。
(出典: 同上(内閣府委託調査 報告書)。大学4年・大学院2年が2025年8月1日時点で回答)
「インターンシップと呼称されるもの」には半日・1日のものから5日以上のものまであるので、種類で分けて見ます。
次の表は、参加した人が、参加したうち最も長いものについて答えた結果です。数字は「そう思う」と答えた人の割合で、「どちらかといえば」は含みません。本人の認識で、効果を証明する数字ではありません。最も長いものが半日・1日の人と5日以上の人の2区分だけの数字です。
| 回答 | 最も長いものが半日・1日の人(n=764) | 最も長いものが5日以上の人(n=1,011) |
|---|---|---|
| 仕事の内容を具体的に知ることができた | 50.9% | 74.0% |
| 自分の将来設計(キャリアプラン)を考えるのに役だった | 23.9% | 50.9% |
(出典: 同上(内閣府委託調査 報告書)。大学4年・大学院2年が2025年8月1日時点で回答)
次の表は人ではなく、参加した回数をもとにした数字です。「就業体験」は、企業の業務内容の説明や職場見学のみのものは含まないと回答者に案内された定義です。
| 種類 | 就業体験等を伴うものだった割合(参加回数ベース) |
|---|---|
| 半日・1日 | 47.6%(累計16,587件) |
| 5日以上 | 79.5%(累計1,572件) |
半日・1日のものでも、就業体験を伴うものが約半数ありました。この記事では、種類を呼び名や日数だけでなく、就業体験の有無などの記載で見ます。
(出典: 同上(内閣府委託調査 報告書)。大学4年・大学院2年が2025年8月1日時点で回答)
国の制度上の整理も、呼び名とは別にあります。文部科学省・厚生労働省・経済産業省の「基本的考え方」では、産学協議会の4類型のうち、インターンシップとされるのはタイプ3(汎用型能力・専門活用型インターンシップ)とタイプ4(高度専門型インターンシップ(試行))です。タイプ1(オープン・カンパニー)・タイプ2(キャリア教育)は「インターンシップとは称されない」とされています。タイプ3は、必ず就業体験を行い、実施期間の半分を超える日数を職場での就業体験に充てることが要件で、汎用的能力活用型は5日間以上、専門能力活用型は2週間以上です。
なお、内閣府調査の「インターンシップと呼称されるもの」は、このタイプ分けの内訳までは聞いていません。
(出典: 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」令和4年6月13日一部改正)
3. あなたの主目的はどれか
次の3つから、いちばん近いものを選んでください。
- A 選考に近づきたい(早期選考や内定に近づくために参加したい)→ 次の判定表のAの行へ
- B 自分に合う仕事・会社かを見極めたい → 判定表のBの行へ
- C まだ参加目的がはっきりしていない → 判定表のCの行へ
RAXUS Link と同じラグザスグループのラグザス株式会社が2026年6月に行った調査では、インターン・オープンカンパニーへの参加意向がある学生が「最も近い考え」を1つ選んだ結果、最多の項目でも2割ほどで、答えは分散しました。「まだ参加目的がはっきりしていない」も15.5%でした。
| 最も近い考え | 割合 |
|---|---|
| 自分に合う仕事・会社を見極めるため | 20.7% |
| 早期選考や内定に近づくため | 19.0% |
| 就活準備や自己分析のため | 18.1% |
| まだ参加目的がはっきりしていない | 15.5% |
| 社員や職場の雰囲気を知るため | 14.2% |
| 業界や仕事内容を理解するため | 12.5% |
この調査は同グループの自社調査です。インターネット調査(2026年6月23日〜26日)、28卒・29卒の大学生・大学院生(民間就職を第一志望または選択肢の一つとする)300名のうち、参加意向のある学生が答えた設問で、この設問の母数は公表されていません。対象は「インターン」だけでなく「インターン・オープンカンパニー」です。
選考優遇以外の4項目(自分に合う・自己分析・職場の雰囲気・業界理解)の合計は65.5%です(編集部が20.7+18.1+14.2+12.5で算出。調査元の公表値と一致)。
(出典: ラグザス株式会社(PR TIMES)「28卒・29卒のインターン参加目的…」2026年7月3日発表。自社の一次調査)
4. 主目的×種類の判定表
| 主目的 | 検討する種類 | 募集要項で確かめること |
|---|---|---|
| A 選考に近づきたい | 募集要項の記載で見る(日数を根拠にしない) | 学生情報を活用する旨の記載があるか。参加が選考の必須条件か、結果が内々定に影響するか。実施時期によって学生情報の扱いが変わる点 |
| B 自分に合うか見極めたい | 就業体験を伴う回。半日・1日でも伴うものがある | 就業体験があるか(説明や職場見学のみでないか)。後述の4つの観点。学業の日程とぶつからないか |
| C まだ決まっていない | 条件で分ける(下記) | 就業体験を伴うか。日程が学業とぶつからないか |
Aの根拠: 国の整理では、募集要項等に「学生情報を活用する旨」を記載することが、タイプ3の情報開示要件です。この要件は採用活動開始以降のものに限られ、活用内容の記載は任意です。実態の選考との関係は次の節で分けて書きます。5日以上の回で「優遇」「内々定」の回答が高かった数字は、本人の認識で、最も長い参加について答えたものです。「選考を狙うなら5日以上」の根拠にはしません。
Bの根拠: 制度上のインターンシップ(タイプ3・4)は、就業体験を行う活動で、目的は自分がその仕事で通用するかどうかの見極めとされています。仕事内容を具体的に知れた人の割合は、前節の表のとおり種類で差があります。
Cは、次の条件で分けます。
- 試してみる条件: 日程が学業とぶつからず、Bを仮の目的にできるなら、就業体験を伴う回を1つ選んで参加し、終わってから合う・合わないを振り返る。
- 決まるまで見送る条件: 日程が学業とぶつかる、またはBを仮に置くこともできないなら、今回は見送る(後半の「見送ってよいとき」へ)。
(出典: 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」令和4年6月13日一部改正。回答差は内閣府(委託)「令和7年度委託調査事業 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」2025年12月12日、大学4年・大学院2年が2025年8月1日時点で回答)
5. 選考につながるのか:実態と制度を分けて見る
「選考につながるか」は、実態の話と制度の話が混ざりやすいところです。
実態として、内閣府調査では、参加した「インターンシップと呼称されるもの」のうち、採用のための実質的な選考を含んでいたものは58.6%でした(参加回数ベース、累計21,327件)。ここでの「実質的な選考」は、参加が採用面接等を受けるための必須条件になっていたり、結果が内々定の獲得に影響したりすることと、回答者に案内された定義です。また、参加後に参加者を対象としたアプローチとして「早期選考の案内」を受けた人は73.5%でした(複数回答、n=2,519)。
次の表は、最も長い参加について「そう思う」と答えた人の割合です。最も長いものが半日・1日の人と5日以上の人の2区分だけの数字です。
| 回答 | 最も長いものが半日・1日の人(n=764) | 最も長いものが5日以上の人(n=1,011) |
|---|---|---|
| 採用選考上の優遇が受けられた | 33.9% | 50.1% |
| 参加した企業から内々定を受けることにつながった | 24.4% | 39.9% |
(出典: 内閣府(委託)「令和7年度委託調査事業 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」2025年12月12日。大学4年・大学院2年が2025年8月1日時点で回答)
制度上は、学生情報の扱いが実施時期で変わります(令和6年度以降の卒業・修了予定者が対象)。
- 卒業・修了前年次の2月末まで(広報活動開始時期の前)に実施した取組で得た学生情報は、基本は広報活動にも採用選考活動にも使用できません。例外として、あらかじめ広報活動・採用選考活動の趣旨を含むことが示されたタイプ3に限り、3月以降は広報活動に、6月以降は採用選考活動に使用できます。
- 卒業・修了前年次の3月から卒業・修了年次の5月末までに実施した取組で得た学生情報は、基本は広報活動に使用できます。例外として、趣旨が事前に示されたタイプ3に限り、6月以降は採用選考活動にも使用できます。
自分が応募する回がどれに当たるかは、募集要項で確かめます。
(出典: 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」令和4年6月13日一部改正)
6. 「選考に有利か」以外で見る4つの観点
選考とのつながりのほかに、編集部は次の4つで回を見ることをすすめます。
| 観点 | 確かめること |
|---|---|
| 実際の仕事に近い体験か | 募集要項に就業体験の記載があるか。説明や見学だけでないか |
| 社員の働き方を見られるか | 社員と話す、働く様子を見る時間があるか |
| 自分で考える時間があるか | 説明を聞くだけでなく、課題に自分で取り組む時間があるか |
| 終わったあとに振り返れるか | 合った・合わなかったを、あとで言葉にできる材料が残るか |
一事例として、ラグザス株式会社の公式オウンドメディア RaxMedia(RAXUS Link と同じグループの活動報告で、取材記事ではありません)に、学生が参加した1日のマーケティング企画立案プログラムの記録があります。流れは、基礎からレクチャー、アイスブレイク、ターゲット選定と具体化、提供価値とポジション、企画立案(差別化とキャッチコピー)、企画発表と事業責任者からのフィードバックです。参加した学生の感想として、次のような言葉が載っています(発言者の属性は記載なし)。
- 「一番難しかったのは、正解がない中で、新しい価値を考えることでした。」
- 「市場やターゲットを理解し、その人にとってどのような価値があるのかを考えることが重要だと分かりました。」
これは一人ひとりの経験で、同じ効果が得られることや、ほかの回に当てはまることを示すものではありません。観点を具体的に想像する材料として挙げています。
(出典: ラグザス株式会社 RaxMedia「顧客起点の価値創造。ラグザスの成長を支えるマーケティングを学生たちが体験」2026年9月30日公開)
7. 見送ってよいとき・見送るなら先にやること
次の条件に当てはまるなら、今回は見送る選択も成り立ちます。
- 日程が学業とぶつかる。「学業に支障が生じた」と答えた人は、最も長いものが半日・1日の人で8.5%、5日以上の人で12.8%でした(「そう思う」のみ、本人の認識)。
- 主目的が決まらず、仮に置くこともできない(判定表のC)。
- 志望先の回で、選考とのつながり(判定表のAで確かめる点)を取りに行く必要がない。
この記事は「参加しなくても不利ではない」とも「不利になる」とも言い切りません。参加しなかった学生の就活結果を示す一次情報を、この記事では扱っていないためです。
見送るなら、先にやることを編集部から提案します。
- 主目的AかBを仮に置く(判定表で、どちらが近いかを選ぶ)。
- 次に応募を考える回の募集要項を、判定表の「募集要項で確かめること」で照らす。
- 学業の日程を先に確かめ、ぶつかる回を外す。
(出典: 内閣府(委託)「令和7年度委託調査事業 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」2025年12月12日。大学4年・大学院2年が2025年8月1日時点で回答)
8. 次に決めること
応募する、先に目的を決める、見送るのうち、どれを選ぶかを、ここまでの条件で言葉にしてみてください。
- 応募する: 判定表の「募集要項で確かめること」を、志望先の回ごとに確認する。
- 先に目的を決める: 主目的チェックに戻り、A・Bのどちらを仮に置くかを決める。
- 見送る: 7節の「見送るなら先にやること」の3点(主目的を仮に置く、次の回の募集要項を判定表で照らす、学業の日程を確かめる)から始める。
時期の目安として制度上の要件だけ挙げると、タイプ3の実施時期は「学部3年・4年ないし修士1年・2年の長期休暇期間」です(大学の正課・博士課程を除く)。インターン全般の時期や、多くの人が参加する時期を示す数字は、この記事では扱っていません。種類の詳しい比較、探し方、報酬・学業との両立、参加後の振り返りも、この記事では入口までです。
(出典: 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」令和4年6月13日一部改正)
次にやること
出典
- 内閣府(委託: 株式会社マーケティング・コミュニケーションズ)「令和7年度委託調査事業 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」(2025-12-12)
- 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(令和4年6月13日一部改正)
- ラグザス株式会社(PR TIMES)「28卒・29卒のインターン参加目的…」(2026-07-03 発表。自社の一次調査)
- ラグザス株式会社 RaxMedia「顧客起点の価値創造。ラグザスの成長を支えるマーケティングを学生たちが体験」(グループ公式オウンドメディア。公開 2026-09-30、`ops/group-signal.md` GROUP-20261008-MKT-INTERN)

