この記事の要点(令和8年(2026年)10月5日時点)
- ハスラー MR31Sの廃車費用では、軽自動車の解体返納の申請手数料は0円です(軽自動車検査協会=軽検協)。ただし自分で業者に頼むと、解体費・レッカー費は別にかかります。
- リサイクル料金はスズキ公表で1型8,730円・2型8,270円(エアコン有・エアバッグ類5個の行)。新車購入時に預託済みなら、廃車時に追加で払う必要はありません。
- 重量税は車検残が1か月以上あるときだけ戻ります。継続車検で6,600円を納付していた前提の編集部算出で、残12か月なら3,300円、残6か月なら1,650円です。
- 軽自動車税は月割で戻りません。4月1日をまたぐ前に廃車手続きを済ませるのが得です。
この記事は、軽検協・国税庁・スズキ・環境省などの公開情報と、廃車買取事業者の公開ページを整理したものです。筆者が実車を廃車にした記録ではありません。金額は条件つきで書き、編集部が計算した値には「編集部算出」と付けています。
ハスラー MR31Sの廃車は、返納の手数料は0円ですが、自分で業者に頼むと解体費・レッカー費が別にかかり、預託されていなければリサイクル料金も必要です
ハスラー MR31Sの廃車費用とは、リサイクル料金・解体返納の手数料・解体や引取の費用のことで、解体返納の手数料は0円、預託済みなら廃車時のリサイクル料金も追加されません。
払うお金と戻るお金を、条件ごとに一覧にします。自分の条件の行から読めば全体像がつかめます。
| 項目 | 金額・扱い | どの条件で変わるか | 詳しくは |
|---|---|---|---|
| 解体返納の申請手数料(軽検協) | 0円 | 軽自動車の解体返納の申請手数料です | 3つ目の章 |
| リサイクル料金 | 預託済みなら廃車時の追加なし(公表額は1型8,730円・2型8,270円) | 新車購入時に負担済みか、未預託か | 2つ目の章 |
| 解体費・レッカー費 | 自分で業者に頼むと別にかかる。事業者の目安は解体10,000〜20,000円・レッカー5,000〜10,000円(廃車王1社の記述) | 依頼先で変わる | 3つ目の章 |
| 重量税の還付(戻る) | 車検残1か月以上で還付。1か月未満は0円 | 車検残の月数と、納付した税額 | 4つ目の章 |
| 軽自動車税(戻らない) | 月割では戻らない | 4月1日をまたぐか | 5つ目の章 |
| 自賠責保険(戻りうる) | 保険期間の残りが1か月以上で戻りうる | 保険期間の残り | 7つ目の章 |
自分の条件は、車検証と購入時の記憶で確かめます。
- 型式: 車検証の型式欄がMR31Sかを確認します。
- 初度登録年月: 車検証で確認します。重量税の「13年経過」の時期に関わります。
- 車検残: 車検証の有効期間の満了日から数えます。
- リサイクル料金が預託済みか: 購入時にリサイクル料金を払ったかを思い出し、確証がなければ次の章のJARSで調べます。
MR31Sのリサイクル料金は1型8,730円・2型8,270円で、新車購入時に払っていれば廃車時に追加はありません
リサイクル料金はスズキが型式別に公表しています。MR31Sの表には「MR31S」と「MR31S 2型」の2行があり、金額が違います。
以下はスズキ「軽自動車(2005年1月以降)自動車リサイクル料金」の型式表のうち、エアコン有・エアバッグ類5個の行です(令和8年(2026年)10月5日取得)。
| 型式表の行 | シュレッダーダスト | エアバッグ類 | フロン類(エアコン有) | 3品目合計 |
|---|---|---|---|---|
| MR31S | 4,520円 | 2,260円 | 1,950円 | 8,730円 |
| MR31S 2型 | 4,430円 | 1,980円 | 1,860円 | 8,270円 |
フロン類はエアコンが無ければ0円という注記が表にあります。1型・2型を分ける年式や改良時期は、スズキの料金表に書かれていません。そのため自分の車がどちらの行かは本記事では断定せず、8,270〜8,730円の範囲で示します。
3品目とは別に、資金管理料金と情報管理料金があります(2017年4月1日改定)。新車登録時は合計420円、リサイクル料金未預託車の廃車時は合計540円です。
環境省の案内では、リサイクル料金は原則として新車購入時に負担します。未納の車は、使用済みとなって引取業者に引き渡す際に負担します。つまり預託済みの車は、廃車時にこの金額を追加で払うことはありません。
未預託だった場合は、MR31S(1型・エアコン有)で8,730円+540円=9,270円(編集部算出)です。ハスラーは2013年以降の車で、新車時の預託が前提なので、通常はこのケースになりません。
預託状況の確かめ方: JARS(自動車リサイクルシステム)の「自動車リサイクル料金の預託状況」検索(利用時間 7:00〜24:00)で調べられます。結果を印刷すれば、リサイクル券の代わりに使えます。リサイクル券は原則再発行できないので、紛失していてもこの方法で足ります。
自分で手続きすると返納手数料は0円ですが解体・レッカー費は別で、廃車買取は業者の条件を確かめれば引取や代行が無料になります
軽自動車は軽検協で手続きします。「解体返納」と「自動車検査証返納(一時使用中止)」の2種類があり、手数料が違います。
| 手続き | 手数料 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 解体返納 | 0円(無料) | 車を解体して廃車にする手続き |
| 自動車検査証返納(一時使用中止) | 450円(1件あたり) | 廃車(解体)ではなく、使用を一時中止する手続き |
一時使用中止の450円は、令和8年(2026年)4月1日に施行された手数料令の改定後の額です。
- 車を解体業者または廃車買取業者に引き渡します(預託済みならリサイクル料金の追加はありません)
- 解体が済んだら、軽検協で解体返納をします(手数料は0円)
- 重量税の還付を受けるなら、解体届出(永久抹消)と同時に還付申請をします。後日の単独申請は原則できません
- 重量税の還付金は、申請書の提出からおおむね2か月半後に支払われます
- 自賠責は廃車しただけでは解約になりません。保険会社で解約します
自分で手続きする場合と廃車買取に出す場合の費用を、項目をそろえて比べます。業者側の数字は廃車王1社の記述で、公的な相場ではありません。
| 項目 | 自分で手続き(解体業者などに依頼) | 廃車買取(例: 廃車王) |
|---|---|---|
| 解体返納の手数料 | 0円 | 0円 |
| リサイクル料金 | 預託済みなら追加なし | 預託済みなら追加なし |
| 解体費用 | 事業者の目安は10,000〜20,000円(廃車王の記述) | 業者の条件を確認 |
| 引取(レッカー)費用 | 事業者の目安は5,000〜10,000円(廃車王の記述) | 廃車王は「原則無料」と記載 |
| 手続き代行 | 自分で行えば不要 | 廃車王は「すべて無料で代行」と記載 |
| 重量税の還付・自賠責の返戻 | 自分で申請して受け取る | 業者に確認(この記事の出典に記載なし) |
廃車王の表では、軽自動車の廃車費用の合計は23,000〜40,000円とされ、リサイクル費用は8,000円です。ただしこれは同社の一般的な目安で、車種により異なります。MR31Sのリサイクル料金は公式表の8,270〜8,730円で、預託済みなら廃車時の追加はありません。「引取・代行が無料」も廃車王自社のサービス条件で、すべての業者に当てはまるわけではありません。
廃車買取に出す場合、重量税の還付や自賠責の返戻が買取額に含まれるのか、別に戻るのかは、この記事で使った出典に記載がありません。見積もりの際に、「重量税・自賠責の還付分は買取額に含まれるか、別に戻るか」を必ず確かめてください。
| 避けたい判断 | こうすればOK |
|---|---|
| 1社の費用目安を、そのまま自分の費用と決める | 解体・引取・代行を同じ項目で、複数の見積もりで比べる |
| 「無料」の中身を確かめず、還付や返戻の行き先を聞かない | 還付・返戻が買取額に含まれるかを見積もり時に確認する |
| 修理費の見積もりを見ずに廃車と決める | 軽 修理 20万 直すか 乗り換えかで、直す場合の損益を先に確認する |
重量税の還付は車検残が1か月以上あるときだけで、継続車検で6,600円を納付していれば残12か月で3,300円・残6か月で1,650円です
重量税の還付は、解体届出と同時に申請し、車検残が1か月以上あるときに限ります。1か月に満たない端数は切り捨てで、1か月未満なら還付は0円です。
還付額は、納付された重量税額に車検残存期間を掛け、車検有効期間で割って求めます(国税庁等の案内の式)。車検残存期間は、確定日の翌日から車検証の有効期間満了日までの月数です。
次の表は、継続車検で当分の間税率の6,600円(自家用・2年分)を納付した前提の編集部算出です。車検有効期間は24か月と仮定しています。令和8年度の財務省資料では、軽自動車・自家用・2年分の重量税は当分の間税率で6,600円、本則税率で5,000円です。重量は問わず定額です。
| 前提(納付額) | 車検残 | 還付額(編集部算出) | 計算 |
|---|---|---|---|
| 継続車検で6,600円を納付 | 12か月 | 3,300円 | 6,600円×12÷24 |
| 継続車検で6,600円を納付 | 6か月 | 1,650円 | 6,600円×6÷24 |
| 車検残が1か月未満 | 1か月未満 | 0円 | 還付の要件を満たさない |
- 本則の5,000円の環境性能車等、エコカー減税の車、13年を経過した車は、納付額が違うため上の表の対象外です。手元の納付額が分かる場合は、式で自分の額を計算してください。
- 13年経過の税額は、この記事の出典で確認できていないので金額を書きません。13年経過の時期は、初度検査年から13年を経過した年の11月以後が目安です。初度検査年が2014年なら2027年11月以後、2013年なら2026年11月以後になります(編集部算出)。初度検査年は車検証で確かめます。
- 国税庁等の案内には、納付6,600円・残存4か月・有効期間24か月で1,100円という計算例があります。
- 還付金は、申請書の提出から支払いまでおおむね2か月半程度かかります。軽自動車は軽検協が窓口です。
軽自動車税は月割で戻らないので、4月1日をまたぐ前に廃車手続きを済ませるのが得です
軽自動車税(種別割)は、4月1日までに廃車(返納・解体返納)が済んでいないと、その年度の通知が届きます。この記事では、自治体の記述の例として名古屋市の案内を使います。
名古屋市の案内には「軽自動車税には月割の制度はありません」とあり、4月2日以後に廃車や譲渡をしても、その年度の税額の全額を納付する、とされています。お住まいの市町村の扱いは、自治体の窓口やサイトで確認してください。軽自動車税の年額は、この記事の出典に記載がないので書きません。
| 避けたい判断 | こうすればOK |
|---|---|
| 4月2日以降に廃車して、当年度分の全額を払う | 4月1日をまたぐ前に解体返納まで終える |
| 3月末になってから業者に連絡する | 引き渡しから解体返納までの手順に時間がかかる前提で、余裕をもって依頼する |
軽自動車税は令和8年(2026年)10月時点の自治体の記述に基づきます。4月1日までに「返納・解体返納」が済んでいるかが分かれ目なので、車を引き渡しただけでは足りません。
廃車前に買取を確かめると0円以上になる例があり、廃車王1社の掲載実績(金額の高い順1ページ目20件・型式年式混在)で確認できます
廃車にする前に買取を確かめておくと、値がつくことがあります。ただし以下は事業者1社の掲載実績で、現在の相場ではありません。
| 項目 | 内容 | 条件・限定 |
|---|---|---|
| 廃車王の掲載実績の範囲 | 50,000〜139,000円 | 廃車王のスズキ ハスラー買取実績。既定の並び「金額の高い順」の1ページ目20件のみ。型式・年式混在(最高額は令和元年式・岩手県)。令和8年(2026年)10月5日取得 |
| 掲載実績の全体 | 10,000〜139,000円 | 同ページの全3ページ44件の全体幅。2ページ目以降には1ページ目の最低額と同額の50,000円を含み、それより低い実績もあります |
| 過去の実例(ワケパーツ) | 130,000円(還付なし) | 2021年12月18日の1件。DBA-MR31S・2014年11月式・走行173,014km・車検残1か月未満・来店持込。中古車としての買取と読める。現在の相場ではありません |
表の数字は、年式・走行距離・車検・状態で変わります。1ページ目の20件は高い順に並んだ上位側なので、手元の車が同じ範囲になるとは限りません。0円や費用が出る場合もあります。
廃車王は自社の方針として「事故車・水没車・不動車・車検切れの車などどんな車でも原則0円以上で買取」と書いています。これは事業者の自己申告で、一般則ではありません。
別の車種の買取の集計は、N-BOX 廃車 いくらとタントの廃車費用にあります。
自賠責は保険期間の残りが1か月以上あれば戻りうるので、返納後に保険会社で解約します
自賠責は、廃車しただけでは解約になりません。保険会社で手続きをした時点で解約されます。窓口は損害保険会社で、代理店ではできません。
保険期間の残りが1か月未満の場合、解約返戻保険料はありません。1か月以上残っていれば返戻の対象になりますが、金額はこの記事の出典にないので書きません。加入している保険会社に問い合わせてください。
自賠責保険料の改定が車検費用にどう響くかは、自賠責 値上げ 2026 軽自動車 車検費用で整理しています。
よくある質問
Q1. ハスラーを廃車にするとリサイクル料金はかかりますか?
新車購入時に預託済みなら、廃車時の追加はありません。MR31Sの公表額は1型8,730円・2型8,270円(エアコン有・エアバッグ類5個の行)です。未預託なら使用済みとして引き渡す際の負担になります。JARSの預託状況検索で確認でき、印刷すればリサイクル券の代わりになります。
Q2. 廃車の手続きを自分でできますか?
軽自動車は軽検協で手続きします。解体返納の申請手数料は無料です。重量税の還付を受けるなら、解体届出と同時に申請します。解体や引取は業者に頼むことになり、その費用は別にかかります。
Q3. 廃車で重量税は戻りますか?
車検残が1か月以上ある場合に限り戻ります。継続車検で6,600円を納付していた前提の編集部算出で、残12か月なら3,300円、残6か月なら1,650円です。1か月に満たなければ0円です。本則5,000円の車・エコカー減税車・13年経過車は額が変わります。
Q4. 軽自動車税は戻りますか?
月割では戻りません。4月2日以後に廃車しても、その年度の税額は全額かかります(例: 名古屋市)。4月1日をまたぐ前に解体返納まで終えると避けられます。
Q5. 古いハスラーでも廃車買取で0円以上になりますか?
廃車王は自社の方針として、どんな車でも原則0円以上で買い取ると書いていますが、事業者1社の自己申告で、一般則ではありません。同社の掲載実績は全44件(型式年式混在)で10,000〜139,000円です。金額の高い順1ページ目20件だけなら50,000〜139,000円で、これは上位側の数字です。年式・走行距離・車検・状態によっては、0円や費用が出る場合もあります。
目安として、買取の提示額が0円以上で、還付分が別に戻る(または含まれる)なら、解体費・引取費がかからない分、買取のほうが有利になりやすいです。見積もり時は「提示額に還付金は含まれるか」「引取・手続きの費用は無料か」を確認してください。
Q6. 自賠責は解約すると戻りますか?
保険期間の残りが1か月以上あれば解約返戻の対象です。1か月未満は返戻がありません。窓口は損害保険会社で、廃車しただけでは解約になりません。金額は保険会社に問い合わせてください。
