廃車と買取の違い|古い車・故障車を手放すときの考え方
古い車や走行距離の多い車、故障している車を手放すとき、「買取に出すべきか、廃車にするべきか」で迷うことがあります。
ただし、「古い車だから廃車」「動かないから価値がない」と一律に決める必要はありません。
車の状態や市場での需要、部品としての価値、事業者が持つ流通ルートなどによっては、一般的な中古車としての再販売が難しい車でも別の形で取り扱われることがあります。
この記事では、廃車と買取の違いを整理し、車の状態ごとにどのような考え方ができるかを中立的に解説します。
最終更新日: 編集:RAXUS Link編集部
この記事で分かること
- 1廃車と買取の違いが分かる
- 2車の状態ごとに検討しやすい選択肢を整理できる
- 3古い車や故障車でも手放し方が一つではないことが分かる
廃車と買取は何が違う?
一般的な車買取は、中古車として再販売することを前提に車を査定するケースが多い方法です。
一方、廃車に関わるサービスでは、
- 中古車としての再販売
- 海外への流通
- 部品としての再利用
- 金属資源としての再利用
- 解体・抹消手続き
などを含めて扱う場合があります。
そのため、一般的な中古車としては評価がつきにくい車でも、別の価値が見込まれることがあります。
| 比較項目 | 一般的な車買取 | 廃車・廃車買取 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 中古車として再販売しやすい車 | 古い車、故障車、不動車なども含む |
| 査定の考え方 | 中古車市場での再販売価値が中心 | 車両・部品・資源など複数の価値を見る場合がある |
| 車の状態 | 走行可能な車が中心になりやすい | 走行できない車も対象になる場合がある |
| 手続き | 売買契約・名義変更など | 抹消登録などが必要になる場合がある |
| 引き取り | 自走または店舗持ち込みなど | レッカー・積載車対応がある場合もある |
実際の対応範囲や費用、査定方法は事業者ごとに異なります。
「廃車にする」とはどういうこと?
一般に「廃車」と呼ばれる手続きには、自動車の登録を抹消する手続きが含まれます。
普通自動車では主に、
- 一時抹消登録
- 永久抹消登録
などがあります。
一時抹消登録は、一時的に公道を走れない状態にする手続きです。
永久抹消登録は、解体された車について登録を抹消する手続きです。
軽自動車では手続き名称が異なります。
古い車でも買取できることはある
年式が古い車でも、
- 特定車種の需要がある
- 海外で需要がある
- 部品として使える
- 修理して再販売できる
- 希少性がある
などの理由で買取対象になることがあります。
そのため、年式だけを見て「廃車しかない」と判断する必要はありません。
査定額の主な考え方は、車の査定額はどう決まる?で整理しています。
車の状態別に考える
車の状態によって、検討しやすい選択肢は変わります。
| 車の状態 | 考え方 |
|---|---|
| 普通に走る | 一般的な車買取やディーラー下取りを含めて比較しやすい |
| 年式が古い | 中古車としての需要に加え、部品・海外流通など別の価値も確認する |
| 走行距離が多い | 走行距離だけで決めず、車種・状態・整備履歴も含めて査定を確認する |
| 故障している | 修理して売るか、そのまま手放すかを修理費と査定条件で比較する |
| 動かない | レッカー・積載対応、引取費用、廃車手続きまで含めて確認する |
普通に走る車
問題なく走行できる車は、
- ディーラー下取り
- 一般的な車買取
- 廃車買取
など、複数の選択肢を比較できます。
新しい車への買い替えが決まっている場合は下取り、査定額を比較したい場合は車買取など、目的によって選択肢が変わります。
車買取とディーラー下取りの違いも参考にしてください。
年式が古い車
年式が古い車は、中古車としての再販売価値が下がる場合があります。
一方で、
- 車種自体の人気
- 部品需要
- 海外需要
- 車両状態
によっては、一定の価値が見込まれることがあります。
「古い」という理由だけで処分費用を払う前に、査定対象になるか確認しておくとよいでしょう。
走行距離が多い車
走行距離が多い車は査定額に影響する可能性がありますが、走行距離だけで価値がなくなるわけではありません。
確認したいのは、
- 車種
- 年式
- 整備履歴
- 修復歴
- 現在の走行状態
- 内外装の状態
です。
走行距離が多い場合でも、整備状況や需要によって評価が変わります。
故障している車
故障車を手放す場合は、
- 修理してから売る
- 修理せずそのまま査定に出す
- 廃車・廃車買取を検討する
といった選択肢があります。
重要なのは、修理費をかけた分だけ査定額が上がるとは限らないことです。
たとえば修理に高額な費用がかかる場合、修理せずに現状のまま査定を受けた方が負担を抑えられることもあります。
動かない車
自走できない車では、
- レッカー費用
- 積載車での引き取り
- 保管場所
- 手続き
- 引取費用
なども確認する必要があります。
事業者によっては引き取りに対応している場合がありますが、条件や費用は異なります。
- 車は現在自走できる
- 年式が古い
- 走行距離が多い
- 故障している箇所がある
- 修理見積もりを取っている
- 車検が切れている
- 車を保管している場所から移動できない
- 一般的な買取査定をまだ受けていない
修理してから売る方がいい?
故障や傷がある場合、「修理してから売った方が高くなるのでは」と考えることがあります。
ただし、修理費用以上に査定額が上がるとは限りません。
比較するときは、
- 修理費用
- 修理前の査定額
- 修理後に期待できる査定額
- 修理期間
- 売却時期
を確認します。
修理する前に、現状のまま査定できるか確認する方が判断しやすい場合があります。
車検切れの車はどうする?
車検が切れている車は、公道をそのまま走ることができません。
そのため、売却や廃車を進める場合は、
- 引き取りに対応しているか
- レッカー・積載車の費用がかかるか
- 仮ナンバーなどが必要なケースか
を確認します。
車検が切れているからといって、必ず価値がなくなるわけではありません。
廃車に費用がかかることはある?
廃車に関する費用は、車の状態や依頼内容、事業者によって異なります。
たとえば、
- レッカー・引取費用
- 解体に関する費用
- 手続き代行費用
- 保管場所からの搬出費用
などが発生する場合があります。
一方、事業者によっては無料で対応する範囲を設けていることもあります。
契約前に、最終的に自分が支払う費用があるかを確認しましょう。
税金や保険の手続きも確認する
車を廃車・売却する際は、車両そのものだけでなく、
- 自動車税・軽自動車税
- 自賠責保険
- 任意保険
などの扱いも確認します。
還付や解約、契約変更の有無は、車種や手続き内容、時期によって異なります。
特に普通自動車と軽自動車では税金の扱いが異なるため、自治体や保険会社などで自分のケースを確認してください。
自動車税の仕組みは、自動車税はいくら?でも解説しています。
廃車と買取、どちらを選ぶ?
どちらを選ぶか迷った場合は、「車に価値があるか」を自分で先に決めないことがポイントです。
まず、
- 現在の車の状態を確認する
- 一般的な買取対象になるか確認する
- 古い車・故障車への対応があるか確認する
- 引取費用や手続き費用を確認する
- 最終的な受取額・支払額で比較する
という順番で整理すると判断しやすくなります。
査定額だけでなく、
- 引取費用
- 手数料
- 手続き
- 入金
- 引き渡し時期
まで含めて比較しましょう。
売却前に確認しておきたいこと
車を手放す方法が決まったら、査定や引き渡しの準備に進みます。
主な確認事項は、
- 必要書類
- 車内の私物
- ナビなどの個人情報
- ローン残債
- 車の状態
- 引き渡し方法
です。
詳しくは、車を売る前にやることチェックリストで確認してください。

