このページの要点

千葉県に個人留学への費用補助はなく、使えるのは市町村の姉妹都市派遣と国の制度です。

  • JASSOが47都道府県に行った調査の原典で、千葉県の欄は「留学イベント」1件だけ。金銭的支援の記載はない
  • 費用が動くのは市町村。同じ9〜19日間の姉妹都市派遣でも、ご家庭の負担は松戸市で約16万〜54万円(賞と派遣先で変わる)、柏市で40万円程度、浦安市で280,000円
  • 自分で選んだ留学に出る助成は、県内で御宿町(対象経費の3分の1以内・上限10万円)を確認できた。1年の留学を考えるなら国のトビタテが主軸

千葉県の高校生留学支援を探すと、県のページには行き当たりません。県の奨学金や給付金のページに並ぶのは国内の学費支援で、海外留学の費用を補助する制度は掲載されていないためです。JASSOが全国の自治体に行った調査でも、千葉県の欄にあるのは留学フェアという情報提供のイベント1件だけでした。では千葉県の家庭に打ち手がないのかというと、そうではありません。費用が実際に動くのは市町村の層で、松戸市・柏市・浦安市は姉妹都市への派遣事業を持っています。ただしその自己負担は、同じ9〜19日間の日程でも約16万円から約54万円まで3倍以上の幅があります。決めているのは「千葉県民かどうか」ではなく、どの市に住んでいて、どの入口から応募するかです。

【結論】千葉県の高校生が使える留学支援は4系統

POINT

「県の制度」を探すのをやめて、①お住まいの市町村の姉妹都市派遣 ②自分で選んだ留学に出る市町村の助成 ③県内の財団 ④国の制度、の4つを上から当てはめるのが最短です。

最初に全体像を一枚で見てください。大事なのは、系統によって「支援の形」がまったく違うことです。市町村の姉妹都市派遣は費用の補助ではなく、市が企画したプログラムに選ばれて参加するものです。一方で1年間の留学を考えているご家庭が使えるのは、実質的に国の制度と民間の奨学金になります。この違いを取り違えると、問い合わせ先から間違えることになります。

千葉県の高校生が使える留学支援の全体像(すべて2026年11月7日に各実施主体の公式資料で確認。年度は各欄に明記)

系統制度の例支援の形規模・金額対象になる人
① 市町村の姉妹都市派遣松戸市(ホワイトホース・サンタクラリタ)/柏市(トーランス)/浦安市(オーランド)市や国際交流協会が企画する短期派遣。費用の一部を協会が負担する形で、留学費用の補助ではない派遣人数は松戸市 計13名(ホワイトホース市へ中高校生10名+サンタクラリタ市へ入賞者3名)、柏市 8人、浦安市 10名。期間は9日間〜19日間。ご家庭の負担は約16万〜54万円その市に在住(柏市は在住または在学)する生徒。対象学年は市ごとに違う(松戸市は中学生・高校生、柏市は生年月日で区切り中学生は対象外で大学生を含む、浦安市は高校生)
② 自分で選んだ留学に出る市町村の助成御宿町「教育プログラム及び海外留学助成」家庭が自分で決めた留学の経費を補助(給付)対象経費の3分の1以内・上限100,000円。対象は7日以上の海外留学の渡航費・宿泊費御宿町内に住所があり、出発時に高等学校等に在籍している生徒(またはその保護者が町内在住)。要綱の対象は中学生・高校生・大学生
③ 県内の財団の給付型奨学金公益財団法人 光奨学会返済不要の給付(月額)。ただし留学目的の奨学金ではなく、経済的に修学が困難な生徒向け高校生 月額20,000円(令和8年度〜)。原則 高校生15名・大学生15名の全30名。令和8年度の選考結果は高校生13名千葉県内に1年以上住民登録があり、経済的に進学・修学が困難な方
④ 国の制度トビタテ!留学JAPAN 高校生等(第12期)/国費高校生留学促進事業月額奨学金+留学準備金/短期派遣への留学支援金トビタテは全国で600名。国費高校生留学促進事業は1人6万円・1,700人(令和8年度予算案)全国の高校生等(住所要件なし)。ただし国費高校生留学促進事業は学校単位での応募が原則
(参考)県の事業千葉県中学生・高校生留学フェア情報提供のイベント(説明会・個別相談)。金銭的支援ではない令和8年度は2026年11月7日に開催・定員200名。募集は10月9日〜10月30日県内の中高生とその保護者・教員、県内在住の中高生とその保護者

出典:市町村は各市の実施要領・募集要領PDF(松戸市は令和8年度、柏市は2024年度 第51回、浦安市は令和7年度)、御宿町は町公式の助成案内、光奨学会は同財団公式、トビタテと国費高校生留学促進事業は当サイトの自治体の高校生留学支援で裏取りした文部科学省・日本学生支援機構の資料、県のフェアは千葉県公式イベントページ(2026年10月30日更新)。金額・人数・時期は年度ごとに変わるため、申し込む年度の要項を必ずご自身で確認してください。

千葉県に個人の留学への費用補助はない——調査の原典で確認した構造

POINT

JASSOが47都道府県に行った調査で、千葉県の欄は留学イベント1件だけ。金銭的支援の記載はありません。見つからないのは探し方のせいではありません。

多くのご家庭がつまずくところをはっきりさせます。日本学生支援機構(JASSO)は47都道府県に「自治体による海外留学支援(資金面)」の調査を行い、回答のあった都道府県の制度を一覧で公開しています。この原典で千葉県の節に書かれているのは、次の1件だけです。対象は「千葉県内の中学・高等学校および千葉県在住の中学・高校生」、内容は「留学体験談や留学へ向けた資金等の準備に関する情報、および渡航先等の特長など。個別相談会も実施」。つまり情報提供のイベントで、お金が出る制度ではありません。なお調査が挙げている千葉県のURLは2026年11月7日時点でリンクが切れているため、最新の開催情報は県教育委員会のイベント情報から探すことになります。

この調査は「回答のあった都道府県のみ掲載」という性質で、県が把握している市区町村独自の支援は追記される建て付けになっています。それでも千葉県の欄にはイベント1件しか載っていません。全国の状況と並べて読みたい場合は自治体の高校生留学支援の全体像で、42都道府県の実額と倍率を整理しています。千葉県はイベント案内や大学生向け事業だけが載っている群に入ります。

県が実施している留学フェアそのものは、毎年度続いている事業です。令和8年度は2026年11月7日にホテルポートプラザちばで開催され、定員200名、募集期間は2026年10月9日から10月30日まででした。文部科学省トビタテ!留学JAPANの担当者による基調講演と留学経験者の体験談、留学・海外進学説明会、個別相談という構成で、参加団体は一般財団法人海外留学推進協会、公益財団法人AFS日本協会、公益財団法人YFU日本国際交流財団、マレーシア政府観光局、株式会社アイエスエイの5団体です。

確認ポイント:本記事の公開日(2026年11月7日)の時点で、令和8年度のフェアは開催日を迎えています。次に参加できるのは令和9年度分です。県のページには「昨年度の開催結果」へのリンクがあり毎年度実施されているので、募集が10月上旬に始まって10月下旬に締め切られるサイクルを前提に、来年の9月末ごろから県教育委員会のイベント情報を見ておくと間に合います。なお令和8年度は「座席に余裕があるため、申込期間を延長しております」という注記が出ていました。

もうひとつ、県の層で押さえておくべきことがあります。千葉市と船橋市——県内で最も人口の多い県庁所在地の政令市と、県内第2の人口を持つ船橋市——にも、高校生の海外留学の費用を補助する制度は見つかりません。千葉市の「奨学金等の情報」に並ぶのは千葉市育英資金(対象は市立高校生)、就学支援金、私立の授業料減免と入学金軽減、奨学のための給付金、県の貸付型の奨学資金、生活福祉資金、国の教育ローン、JASSOの奨学金で、海外留学への言及はありません。船橋市の「高校生に対する支援制度」(2026年4月1日更新)は、ひとり親家庭の相談窓口と学習支援、母子父子寡婦福祉資金、無利子の奨学金貸付、国と県の就学支援制度で、こちらも留学の記載はありません。

ここが千葉県を調べるときに効いてくる逆説です。大きい市のほうが制度が手厚いとは限りません。 実際に高校生を海外へ送る事業を持っているのは、松戸市・柏市・浦安市・御宿町といった市町で、政令市の千葉市にはありません。県のサイトと大きい市のサイトを見て「千葉県には何もない」と結論づけると、使える制度を取りこぼします。

「千葉県高校生等海外留学助成事業」という事業名を見つけた方へ

POINT

令和4年度にはこの名前の事業が実在し、募集から交付額の確定まで動いていました。ただし現在の県の公開ページに同名の事業は見当たらず、募集中かどうかは県のサイトからは確認できません。

「千葉県 高校生 留学 助成」で検索すると、「千葉県高校生等海外留学助成事業」という事業名がヒットします。これは千葉県の行政文書目録(教育庁教育振興部学習指導課・編冊年度 令和4年度・保存期間5年)に残っている簿冊で、11件の文書が綴られています。このうち事業名を冠した文書は、令和4年6月2日の「令和4年度『千葉県高校生等海外留学助成事業』(短期派遣)補助金支給対象者の募集について(依頼)」から、令和5年1月24日と2月7日の支給対象者の決定、2月17日と3月1日の交付の決定、3月7日と3月15日の交付額の確定までです。

もうひとつ、同じ簿冊に綴られている文書に注目してください。完結日が令和4年5月27日の「令和4年度国際文化交流促進費(高校生国際交流促進費)補助金『国費高校生留学促進事業』の内定について(通知)」と同補助金の「交付申請について」が、そして完結日が令和5年3月20日の同補助金の「実績報告書の提出について」が入っています。つまり国の補助金の内定と交付申請(5月)→県内への募集依頼(6月)→支給対象者の決定と交付(翌年1〜3月)→国への実績報告(3月)という一連の事務が、ひとつの簿冊にまとまっています。

つまり令和4年度には、短期派遣を対象にした県の助成事業が確かに動いていました。ただし大事なのはここからです。現在の県の公開ページに同名の事業は見当たらず、廃止や休止を告知する県の文書も確認できませんでした。 目録は保存されている文書の一覧にすぎないので、金額・人数・対象要件も書かれていません。したがって本記事では、この事業について過去に実在したという事実だけを書き、現在使えるかどうかは断定しません。

ただし簿冊の並びは、問い合わせ方のヒントになります。国の国費高校生留学促進事業は令和8年度予算案でも1,700人規模で続いており、都道府県を通じて支援され、申請は在籍校経由という建て付けです。令和4年度の県の助成事業が、この国の補助金を財源にした県側の受け皿だった可能性は十分に考えられます。ただし目録には両者を同じ事業だと書いた記載はないので、本記事では同一だと断定しません。 そのうえで実務的には、「この枠は今も国費高校生留学促進事業として学校経由で動いていますか」と聞くのが、いちばん早く答えに近づく質問になります。

避けたい

検索で見つけた「千葉県高校生等海外留学助成事業」の名前だけを頼りに、県庁の代表番号へ電話して「申し込みたい」と伝える

こうすればOK

文書を所管していた教育庁教育振興部学習指導課を名指しし、年度と事業名を添えて「令和4年度にあった短期派遣の助成事業は現在も募集がありますか。この枠は今は国費高校生留学促進事業として学校経由で動いていますか」と聞く。あわせて在籍校の進路指導・国際交流の担当にも確認する。校内で案内される制度は、県のサイトに載らないことがある

避けたい

県の助成事業が見つからないので、千葉県の家庭には留学支援がないと結論づける

こうすればOK

費用が動くのは市町村の層。お住まいの市町村の公式サイトで「国際交流」「姉妹都市」「海外派遣」「留学助成」を直接探す。市の国際交流協会(別法人のことが多い)のサイトまで見る

避けたい

まとめサイトに載っていた金額をそのまま家計の計算に使う

こうすればOK

金額は年度で動く。浦安市の参加費はまとめサイトに12万円と書かれていることがあるが、令和7年度の募集要領では280,000円。必ず申し込む年度の要領PDFで確認する

市町村の姉妹都市派遣:同じ9〜19日間で自己負担が約3倍動く

POINT

松戸市・柏市・浦安市はいずれも姉妹都市への派遣事業を持っています。ただしご家庭が払う額は、松戸市の一般公募で約51万円、柏市で40万円程度、浦安市で280,000円、松戸市のスピーチコンテスト市長賞なら約16万円(派遣先がサンタクラリタ市なら約31万円)です。

ここが本記事の核心です。千葉県内の姉妹都市派遣は、どこもホームステイで現地の高校に通う短期派遣という似た中身なのに、ご家庭の負担額がまったく違います。各市の実施要領・募集要領の原文から、実額を並べます。期間と含まれる費目、そして要領の年度が市ごとに違う点に注意してお読みください。

千葉県内3市の姉妹都市派遣の自己負担(各市の実施要領・募集要領PDFから。年度は市ごとに異なる=横並びの同年比較ではない。松戸市は派遣先で旅費が違うため便ごとに示す)

市・派遣先要領の年度期間ご家庭の負担負担に含まれるもの
松戸市/ホワイトホース市(豪)・一般公募(7名)令和8年度令和9年2月8日〜2月16日の9日間(予定)約51万円(旅費予定610,000円−協会負担10万円。当サイト算出)航空運賃(燃油サーチャージ)、宿泊滞在費、空港施設使用料、空港税。基本的な海外旅行傷害保険は協会負担
松戸市/スピーチコンテスト優秀賞(2名)令和8年度ホワイトホース9日間/サンタクラリタ 令和9年3月10日〜3月18日の9日間(予定)ホワイトホース便 約39万円(610,000円−22万円)/サンタクラリタ便 約54万円(760,000円−22万円)。当サイト算出同上
松戸市/スピーチコンテスト 教育長賞・市内ライオンズクラブ賞(各1名)令和8年度同上ホワイトホース便 約30万円(610,000円−31万円)/サンタクラリタ便 約45万円(760,000円−31万円)。当サイト算出同上
松戸市/スピーチコンテスト 市長賞・理事長賞(各1名)令和8年度同上ホワイトホース便 約16万円(610,000円−45万円)/サンタクラリタ便 約31万円(760,000円−45万円)。当サイト算出同上
柏市/トーランス市(米)2024年度(第51回)2024年8月5日〜8月23日の19日間40万円程度(要領の「参加費用」)航空運賃、保険、アメリカ小旅行他研修費用。渡航手続関係諸費用・超過手荷物料金・個人的経費は別
浦安市/オーランド市(米)令和7年度令和8年3月1日〜3月10日の8泊10日280,000円(要領の「参加費」)航空運賃、空港使用料、宿泊費、施設入場料、交通費、ツアーガイド料、公式行事中の食事代。パスポート申請費用とESTA申請費用は別。要領は「※ホストファミリーによっては、その他自己負担が生じる場合あり。」とも注記

注意:この表は横並びの同年比較ではありません。松戸市は令和8年度、柏市は2024年度(第51回)、浦安市は令和7年度の要領です。柏市の2025・2026年度の要領PDFは2026年11月7日時点で取得できなかったため、現行年度の参加費は未確認です(2026年は第53回・8月3日〜8月21日の日程が柏市国際交流協会の公式ページに掲載されています)。松戸市の負担額は、要領が示す旅費の予定額(令和8年6月時点)から協会負担を引いた当サイトの算出で、小遣い・パスポート取得費・超過手荷物料金・ETAとESTAの取得費用・ビザ手数料は別に本人負担です。浦安市の令和8年度の参加費も未確認です。松戸市で特に注意したいのは、スピーチコンテスト入賞者6名のうち3名がサンタクラリタ市(旅費予定760,000円)へ派遣される点です。協会負担は賞ごとに決まっていますが、どの賞がどちらの派遣先に割り当てられるかは要領に書かれていません。 入賞者の自己負担は、ホワイトホース便なら約16万〜39万円、サンタクラリタ便なら約31万〜54万円という幅で見ておいてください。

期間が違うので、1日あたりでも見ておきます。松戸市の市長賞(ホワイトホース便)は9日間で約16万円なので1日あたり約1.8万円、柏市は19日間で40万円程度なので約2.1万円、浦安市は10日間で28万円なので2.8万円、松戸市の一般公募は9日間で約51万円なので約5.7万円です。ホワイトホース便だけで比べれば、総額でも1日あたりでも松戸市の一般公募がいちばん高く、松戸市のスピーチコンテスト上位がいちばん安いという結果になります。ただしサンタクラリタ便は旅費の予定額が760,000円と高いため、優秀賞がこの便に当たると自己負担は約54万円(1日あたり約6.0万円)で一般公募より高くなります。つまり「入賞すれば必ず安くなる」とは言い切れません。 全体では最小が約16万円、最大が約54万円で、同じ市のなかに最大と最小が並ぶのが千葉県の特徴です。

松戸市は「英語スピーチコンテスト入賞」で補助が10万円から45万円に変わる

POINT

同じ市・同じ派遣先でも、応募の入口が「一般公募」か「スピーチコンテスト入賞」かで協会の負担が10万円から45万円まで変わります。差額は35万円です。

松戸市の派遣事業は(公財)松戸市国際交流協会が実施していて、令和8年度は松戸市・ホワイトホース市の姉妹都市交流55周年記念事業として行われます。派遣先はオーストラリア・ビクトリア州のホワイトホース市(クーナンセカンダリーカレッジ)と、新たな都市間交流として米国カリフォルニア州のサンタクラリタ市(キャステイク・ハイスクール)の2か所です。ホワイトホース市へは中高校生10名(うち高校生英語スピーチコンテスト入賞者3名)、サンタクラリタ市へはスピーチコンテスト入賞者3名が派遣されます。

要領の「費用等」の項目に、協会が負担する額が賞ごとに書かれています。市長賞と理事長賞(各1名)は45万円、教育長賞と松戸市内ライオンズクラブ賞(各1名)は31万円、優秀賞(2名)は22万円、そして一般公募の生徒は10万円です。旅費の予定額はホワイトホース610,000円・サンタクラリタ760,000円(令和8年6月時点の予定)なので、入口の違いがそのまま家計に跳ね返ります。

松戸市の派遣:応募の入口で変わる協会負担と自己負担(令和8年度実施要領。旅費予定はホワイトホース610,000円/サンタクラリタ760,000円で、自己負担は当サイト算出)

入口人数協会負担自己負担:ホワイトホース便自己負担:サンタクラリタ便選考
スピーチコンテスト 市長賞1名45万円/人約16万円約31万円作文・面接選考審査は免除
スピーチコンテスト 理事長賞1名45万円/人約16万円約31万円作文・面接選考審査は免除
スピーチコンテスト 教育長賞1名31万円/人約30万円約45万円作文・面接選考審査は免除
スピーチコンテスト 松戸市内ライオンズクラブ賞1名31万円/人約30万円約45万円作文・面接選考審査は免除
スピーチコンテスト 優秀賞2名22万円/人約39万円約54万円作文・面接選考審査は免除
一般公募7名(ホワイトホース便のみ)10万円/人約51万円対象外作文(800字程度)・面接、英語面接(簡単な日常会話程度)

これは制度一覧では絶対に見えない情報です。松戸市にお住まいで、お子さんが英語のスピーチに取り組めるなら、第45回松戸市高校生英語スピーチコンテストから入る道は、費用面でも選考面でも有利になりえます。 入賞者は作文・面接選考審査が免除され、公募申込者への説明会に出席する必要もありません。ただし注意が必要です。入賞者6名のうち3名は旅費予定760,000円のサンタクラリタ市に派遣され、どの賞がどちらの便に当たるかは要領に書かれていません。 優秀賞でサンタクラリタ便になると自己負担は約54万円で、一般公募の約51万円を上回ります。どちらの便でも一般公募(約51万円)より安くなるのは、協会負担45万円の市長賞・理事長賞と、協会負担31万円の教育長賞・市内ライオンズクラブ賞の4枠です(サンタクラリタ便でも約31万円・約45万円)。一般公募を上回りうるのは優秀賞(2名)がサンタクラリタ便に当たった場合だけです。

自前で短期留学を組む場合と比べるときは、含まれる費目をそろえてから比べてください。 短期留学の費用で整理したとおり、よく見る「プログラム料金15〜45万円」は授業料と滞在費の額で、航空券(夏は約12〜25万円)・保険・渡航認証・小遣いは含まれていません。これらを足した総額はおおむね30〜60万円です。一方で松戸市の約51万円には航空運賃・宿泊滞在費・空港諸税が含まれています。つまり総額同士で並べると、松戸市の一般公募はこの30〜60万円の範囲の中ほどから上寄りに入る水準で、「相場の上限を超えている」わけではありません。

確認ポイント:令和8年度の一般公募は受付締切が令和8年10月2日(金)必着で、説明会は令和8年8月22日に実施済みです。本記事の公開時点(2026年11月7日)では令和8年度の募集は終了しています。次年度を狙うご家庭は8月下旬に説明会、10月上旬に締切というサイクルを前提に、春のうちにスピーチコンテストの日程を協会に確認しておくのが順番です。問い合わせは(公財)松戸市国際交流協会事務局です。

お金以外に効いてくる条件——受け入れ義務と会員活動

POINT

3市とも、費用を払えば終わりではありません。帰国後の報告、協会の会員としての活動、そして相手の生徒を受け入れるホームステイへの協力が条件に入っています。

姉妹都市派遣は「交換」が前提なので、行くだけでは終わりません。応募前に家族で合意しておくべき条件を、要領の原文から並べます。ここを読み落として応募すると、後から家庭の予定に大きく影響します。

3市の派遣で求められる「お金以外」の条件(各市の実施要領・募集要領より)

市相手生徒の受け入れ会員・継続活動そのほかの要件
松戸市要領に受け入れの明記はない派遣決定から最低2年間、協会の会員として活動できる生徒。帰国後は報告書の作成と、次年度の高校生英語スピーチコンテスト会場での派遣報告協会の派遣事業に参加したことのない生徒(中学生で参加し高校生でスピーチコンテスト入賞した場合は例外)。持病やアレルギーがあっても発症時に自分で対応可能な生徒
柏市トーランス市の青少年が7月に3週間来柏。その交流行事(柏まつり、歓送迎会、さよならパーティー他)に参加派遣生および保護者1名が協会の会員になり、派遣事業に関連する各種事業への参加が求められる小学4年生以降、通算6か月以上の海外滞在経験がない方。英検準2級程度の英会話力。出発前のオリエンテーションに全出席(2024年度は6回設定)
浦安市オーランド市の高校生が浦安に来訪した際に、ホームステイの受け入れ(可能な限り受け入れてください)や、イベント等のボランティアに協力できる方将来も本市の国際交流、地域活動、派遣の成果を積極的に活かせる方。市内における国際交流活動に積極的に協力できる方事前研修・派遣の全行程・事後研修・報告会に全て出席。中学校卒業程度の英語基礎能力があり簡単な会話ができる方。パスポートを指定期日までに用意

浦安市の「ホームステイの受け入れ」は、ご家庭に部屋と時間の余裕が必要になる条件です。柏市は派遣生だけでなく保護者1名も協会の会員になることが求められます。松戸市は派遣決定から最低2年間の会員活動です。いずれも「費用が安いかどうか」だけでは判断できない部分なので、応募の前に家族で確認しておいてください。

確認ポイント:柏市の姉妹・友好都市は4つ(米国トーランス市、中国承徳市、米国グアム、オーストラリア・キャムデン町)ありますが、キャムデンは2024年度より対象年齢を18歳以上に変更して「キャムデン青年派遣団」として再開しており、2025年3月は大学生6名を派遣しています。つまり高校生が応募できるのはトーランスの枠です。市の姉妹都市の数だけを見て「選択肢が4つある」と考えないでください。

自分で選んだ留学に出る助成は、県内で御宿町を確認できた

POINT

市の派遣プログラムではなく、ご家庭が自分で決めた留学の経費に出る助成です。対象経費の3分の1以内・上限100,000円で、7日以上の海外留学の渡航費と宿泊費が対象になります。

ここまで見てきた姉妹都市派遣には、共通の限界があります。行き先・時期・日数が市に決められていることです。「来年の夏に、子どもが自分で選んだ語学学校へ3週間行かせたい」というご家庭には使えません。千葉県内でこのニーズに応える制度として確認できたのが、夷隅郡御宿町の「御宿町教育プログラム及び海外留学助成」です。

御宿町の助成の中身——行き先を家庭が選べて、留学が決まってから申請できる

町の案内によれば、「次代を担う子供の育成を図るため教育プログラムの実施及び海外留学に対する経費について、予算の範囲内で助成金を交付します」という制度です。海外留学の対象になるのは、町内に住所を有する中学生・高校生・大学生で、海外留学の出発時に高等学校・中等教育学校(後期課程)・特別支援学校(高等部)・高等専門学校・専修学校(高等課程)などに在籍している生徒、またはその保護者で町内に住所を有する者です。

御宿町 教育プログラム及び海外留学助成(海外留学分)の要件(町公式の助成案内より。内容は後述の確認ポイントの時点)

項目内容
助成額対象経費の3分の1以内、100,000円を上限
対象経費7日以上の海外留学に係る渡航費、宿泊費/国際交流会等への参加に係る渡航費、宿泊費、参加費/その他町長が必要と認めるもの
実施内容語学研修や国際交流のために、諸外国の中学校、高等学校、大学等、又は語学研修所等における学習や国際交流会等への参加
申請期限教育プログラム及び海外留学を実施する15日前までに、申請書に書類を添付して申請
添付書類①海外留学が決定もしくは内定していること又は応募済みであることを証明する書類の写し ②海外留学の内容、日程を証明する書類の写し ③海外留学へ参加する生徒の在学証明書 ④費用を証明する書類の写し
窓口御宿町教育委員会教育課学校教育班

注目すべきは2点です。ひとつは、行き先を家庭が選べること。語学研修でも国際交流会への参加でもよく、7日以上という日数の条件を満たせば対象になります。もうひとつは、申請が「実施する15日前まで」という設計です。姉妹都市派遣が派遣の約4〜7か月前に締め切られるのに対し、こちらは留学が決まってから動けます。上限10万円・対象経費の3分の1以内なので金額は大きくありませんが、短期の語学研修なら渡航費の一部をはっきり軽くできます。

確認ポイント:御宿町の公式サイトは2026年11月7日の時点でHTTP 503を返し「緊急メンテナンス実施中」の表示になっていたため、本記事はInternet Archiveに残る2026年1月31日のスナップショットで内容を確認しました。したがって2026年度の現況・予算の残り・要綱の改定は確認できていません。 「予算の範囲内で」と書かれている制度なので、年度の途中で枠が尽きることもありえます。申請を考える場合は、必ず御宿町教育委員会教育課学校教育班に現況を確認してから手続きを進めてください。また本記事は千葉県内の全市町村を全数確認したわけではありません。同種の助成がほかの市町村にもある可能性は残ります。

お住まいの市町村を自分で確認する手順

だからこそ、お住まいの市町村を自分で確認する手順を持っておくのが大事です。次の順番で探すと、見落としが減ります。

  1. 1市町村の公式サイトで「国際交流」「姉妹都市」「海外派遣」「留学助成」を個別に検索する。 「奨学金」だけで探すと、国内の学費支援しか出てきません。留学の助成は「国際交流」「文化・交流」の階層に置かれていることが多いです(御宿町は「子育て・教育>学校教育」でした)。
  2. 2市の国際交流協会のサイトまで見る。 松戸市も柏市も、派遣事業の実施主体は市ではなく(公財)松戸市国際交流協会・NPO法人柏市国際交流協会です。市のサイトだけ見ると要領PDFに行き当たりません。
  3. 3在籍校に聞く。 学校経由でしか応募できない制度があります。国費高校生留学促進事業は学校単位での応募が原則で、ご家庭から直接は申し込めません。校内の締切は公募の締切より先に来ます。
  4. 4町村の広報紙も確認する。 小さな自治体は、ウェブより先に広報紙で募集を出すことがあります。
  5. 5年度が替わる時期(4〜6月)にもう一度見る。 姉妹都市派遣の締切は出発の約4〜7か月前(春から秋)に来るものが多く、冬に探し始めると次の回まで待つことになります。

県内の財団:光奨学会は「留学のための奨学金」ではない

POINT

千葉県内の高校生が応募できる給付型奨学金ですが、目的は留学ではなく「経済的に進学・修学が困難な方」の支援です。給付型同士の併給ができない点にも注意が必要です。

「千葉県 留学 奨学金」で検索すると、公益財団法人光奨学会(松戸市)が留学向けの奨学金として紹介されていることがあります。実際に同財団の公式サイトを読むと、位置づけは違います。トップに書かれているのは「光奨学会は千葉県内に住む高校生・大学生に給付型奨学金を支給しています」で、応募資格は「千葉県内に居住している方で、経済的に進学・修学が困難な方(県内で1年以上住民登録されていること)」です。制度ページに留学という語はありません。

公益財団法人 光奨学会の給付型奨学金(同財団公式・2026年11月7日確認)

項目内容
給付額高校生 月額20,000円(令和8年度〜)/専門学校生・大学生 月額40,000円(令和8年度〜)。返済の必要がない給付型
応募資格千葉県内に居住し、経済的に進学・修学が困難な方(県内で1年以上住民登録)
給付期間学校卒業まで(正規の最短修業期間)
奨学生総数原則 高校生15名・大学生15名の全30名。募集は原則、卒業生数を補充する形
令和8年度の選考結果高校生13名・大学生5名
併給他で返済の必要がない給付型の奨学金を受給または応募していないこと。ただし国、地方自治体、日本学生支援機構の奨学金は併用受給可能。貸付型奨学金や授業料減免は併用可能
選考作文・面談のうえ、財団の選考委員による選考
スケジュール3月に各中学・高校等へ募集要項を送付/3月〜5月中旬に募集/5月下旬に作文と面談/6月上旬に選考・決定/給付は4月度分から(4・5月分は6月に一括)

この奨学金は留学費用の補助ではありませんが、家計の下支えとしては意味があります。高校1年生から卒業まで受けられれば、月額20,000円×36か月で72万円です(募集は「原則、卒業生数を補充する形で募集」とされているため、2年生・3年生での採用もありえます)。留学を含む進路の資金計画のなかに置くことはできます。ただし併給の条件には注意してください。「他で返済の必要がない給付型の奨学金を受給または応募していないこと。」が条件なので、ほかの民間財団の給付型奨学金と同時には応募できません。 一方で「ただし、国、地方自治体、日本学生支援機構の奨学金は併用受給可能です。」とされています。

確認ポイント:トビタテ!留学JAPANは文部科学省と日本学生支援機構が関わる官民協働の制度なので、要綱の「日本学生支援機構の奨学金は併用受給可能」に当たるかどうかが気になるところです。ここは財団の判断事項で、公式ページに明記はありません。 併願を考えるご家庭は、応募前に光奨学会へ直接確認してください。民間財団の給付型を広く見たい場合は高校生の留学奨学金・民間編で22制度を数えて整理しています。また、まとめサイトには高校生「月額15,000円」と書かれているものがありますが、公式の現行額は月額20,000円(令和8年度〜)です。

1年の留学を考えるなら、主軸は国の制度になる

POINT

千葉県内の市町村の派遣はすべて9〜19日間の短期です。1年間の留学の費用を支える制度は県内にないため、国のトビタテと、足りない分の資金手当てで組み立てます。

ここまで確認したとおり、千葉県内で見つかる支援は短期に寄っています。姉妹都市派遣は9〜19日間、御宿町の助成も7日以上という条件で上限10万円です。一方で1年間の高校留学は200〜600万円が目安なので、県内の制度だけでは桁が合いません。1年を考えるご家庭は、国の制度を主軸に置くことになります。

国の2制度と、千葉県の家庭から見た使い方

制度規模・金額応募の経路千葉県の家庭から見たときの位置づけ
トビタテ!留学JAPAN 高校生等(第12期)全国で600名。月額奨学金+留学準備金住所要件なし。全国の高校生等が応募できる1年規模の留学を支える唯一の現実的な主軸。 千葉県に住んでいることによる有利・不利はない
国費高校生留学促進事業1人6万円・1,700人(令和8年度予算案)。原則10日以上1か月未満学校単位での応募が原則で、ご家庭から直接は申し込めない短期派遣の費用を少し軽くする制度。使えるかどうかは在籍校が応募しているかで決まるので、まず学校に確認する

トビタテは本サイトで詳しく扱っています。制度の全体像はトビタテ!留学JAPAN高校生の基本、通りやすさは高校生の倍率、家計の実際は保護者負担額の計算にまとめているので、本記事では重複を避けます。千葉県の家庭にとって押さえておきたいのは、トビタテに千葉県枠のような地域の優遇はないという点と、県の留学フェアが文部科学省トビタテの担当者を講師に呼んでいるとおり、県の役割は情報提供でトビタテへの橋渡しであるという点です。

給付型が取れなかった場合の資金手当ても、先に考えておくほうが安全です。返済不要の奨学金を広く探すなら返済不要の留学奨学金、借りる側の条件は高校留学で教育ローンは使えるかで整理しています。奨学金全体の地図は高校生の留学奨学金ガイドが入口です。

高校生が使えない制度を見分ける——この領域いちばんの誤読源

POINT

千葉県の留学支援を検索すると、大学生向けの制度が高校生向けと同じ流れで並んでいる記事に当たります。応募できないものに時間を使わないための見分け方を置きます。

この領域の記事は、高校生・大学生・社会人の制度を1本にまとめているものが多く、保護者が「自分の子に使える」と誤読しやすい構造になっています。見分け方は単純で、「誰が推薦するか」と「在籍先はどこか」の2点を見ることです。

避けたい

「千葉県の留学奨学金」の記事に並んでいたJASSOの海外留学支援制度(協定派遣・学位取得型)に、高校生として申し込もうとする

こうすればOK

協定派遣は大学等が対象機関で、大学の推薦が前提。高校生は対象外。記事側が「大学推薦必要」と書いているのに高校生向けと同列に並べているだけなので、対象機関の欄を自分で確認する

避けたい

千葉市育英資金を「千葉市の留学支援」として候補に入れる

こうすればOK

千葉市育英資金の対象は市立高校生(市立千葉・市立稲毛・稲毛国際中等教育学校の後期課程)で、留学費用の補助ではない。市の「奨学金等の情報」に海外留学の項目はない

避けたい

県の「奨学のための給付金」が留学中も使えるものとして家計に入れる

こうすればOK

奨学給付金は授業料以外の国内の教育費負担を軽くする制度。留学そのものへの補助ではない。留学中の就学支援金・奨学給付金の扱いは在籍校に個別に確認する

避けたい

柏市の姉妹都市が4つあるので、高校生の派遣先も4つあると考える

こうすればOK

キャムデンは2024年度から対象年齢が18歳以上。高校生が応募できるのはトーランスの学生8名の枠(ほかに引率の団長1名)

確認ポイント:留学で学年が止まるのか、単位はどうなるのかは、支援制度とは別に必ず確認が必要です。本サイトでは留学の単位認定で校長判断の仕組みを整理しています。制度のお金が取れても、単位認定が取れなければ進路の設計が変わります。海外に出ること自体を再検討する余地もあるなら、国内留学という選択肢も比較対象に入れてください。

千葉県の家庭の逆算カレンダー

POINT

千葉県内の制度は、出発の約4〜7か月前に締切が来るものと、留学が決まってから申請するものに分かれます。先に締切の型を押さえると、1年待ちを避けられます。

ここまでに確認した締切を、動く順に並べます。年度で日付は動くので、時期の型として使ってください。

千葉県の家庭が動く時期(本記事で確認した年度の実績。日付は年度ごとに動くため型として使う)

時期やること根拠にした年度の実績
3月〜5月中旬光奨学会の募集。3月に各中学・高校へ募集要項が送付される令和8年度(財団公式のスケジュール)
3月下旬〜4月上旬柏市トーランス派遣の受付。説明会の翌週あたりに締切が来る2024年度は説明会3月24日・受付3月25日〜4月2日必着
4月〜6月お住まいの市町村の国際交流ページと国際交流協会のサイトを確認。年度の募集が出始める—
7月浦安市の青少年海外派遣の募集。広報とチラシで案内される令和7年度は7月1日〜7月31日
8月下旬松戸市の派遣説明会。スピーチコンテストを狙うならこの前から準備令和8年度は8月22日
10月上旬松戸市の一般公募の受付締切令和8年度は10月2日必着
10月上旬〜下旬千葉県中学生・高校生留学フェアの申込。県の情報提供の入口令和8年度は10月9日〜10月30日・開催11月7日
留学が決まってから御宿町の助成は実施の15日前までに申請(町内在住の場合)。国費高校生留学促進事業は在籍校の校内締切に合わせる—
トビタテの年度日程1年規模を考えるなら第12期以降の日程を別途確認する本サイトのトビタテ記事を参照

動き出す前の最終チェック

次の項目に「はい」と答えられれば、申請の準備に入って大丈夫です。

チェックはこの画面の中だけの表示で、保存も送信もされません。

対象外・落選だったときの次の手

POINT

市町村の派遣は定員が1桁から10名程度です。通らなかった場合と、そもそも制度がない市町村にお住まいの場合で、見る先が変わります。

千葉県内の姉妹都市派遣は、松戸市のホワイトホース行きが中高校生10名(うち一般公募7名)、柏市のトーランスが8人、浦安市のオーランドが10名という規模です。選考は作文・面接・英語面接が中心で、通らないことも当然あります。整理しておきたいのは、落選した場合と、最初から対象の市町村に住んでいない場合では、次に見る先が違うという点です。

  • 派遣に落選した場合(松戸市・柏市・浦安市にお住まい):翌年度の募集が同じサイクルで来ます。松戸市なら、次はスピーチコンテストから入ると選考審査が免除され、しかも協会負担が大きくなります。柏市は年齢の幅(2024年度は生年月日で約4学年分)があるため、翌年も応募できる可能性があります。
  • 派遣事業がない市町村にお住まいの場合:市の派遣は住民票が条件なので、ここは待っても出てきません。国のトビタテと、在籍校経由の国費高校生留学促進事業に軸を移してください。柏市だけは「在住または在学」なので、柏市内の高校に通っているご家庭は対象になりえます。
  • 短期で費用を抑えたい場合:御宿町のように自分で選んだ留学に助成が出る制度がお住まいの市町村にあるかを確認したうえで、自前で組む場合の費用と見比べます。このときプログラム料金と総額を混ぜないでください。 短期留学の費用のとおり、プログラム料金15〜45万円に航空券・保険・渡航認証・小遣いを足した総額はおおむね30〜60万円です。市の派遣費用は航空運賃を含むので、比べるのは総額同士になります。行き先と時期(とくに夏の航空券)で総額は大きく動きます。
  • 家計が理由で迷っている場合:光奨学会のような県内財団の給付型は留学目的ではありませんが、家計の下支えになります。借りる選択は高校留学で教育ローンは使えるかで条件を確認してください。
  • 海外に出ない選択も比較する場合:国内留学は費用の桁が変わります。1年の海外留学が200〜600万円なのに対し、国内の選択肢と並べて検討する余地があります。

まとめ:千葉県は「県」ではなく「市と入口」で決まる

千葉県の高校生留学支援を調べて県のページで行き詰まるのは、探し方が悪いからではありません。JASSOの調査の原典で千葉県の欄にあるのは留学フェア1件だけで、金銭的支援の記載がないからです。令和4年度には「千葉県高校生等海外留学助成事業」(短期派遣)が動いていた記録が行政文書目録に残っていますが、現在の県の公開ページに同名の事業は見当たりません。

費用が動くのは市町村の層です。そして千葉県の特徴は、同じような9〜19日間の姉妹都市派遣でも、ご家庭の負担が約16万円から約54万円まで3倍以上動くことにあります。しかもその最大と最小は、松戸市という同じ市のなかに並んでいます。英語スピーチコンテストの市長賞なら約16万円、一般公募なら約51万円、優秀賞でも派遣先がサンタクラリタ市なら約54万円。決めているのは応募の入口と、割り当てられる派遣先です。

行き先を自分で選びたいご家庭には、御宿町のように自分で決めた留学の経費に出る助成があります(対象経費の3分の1以内・上限10万円・7日以上)。1年規模の留学なら、県内の制度では桁が合わないので国のトビタテが主軸です。千葉市や船橋市のような大きい市に制度がなく、人口の少ない町に使いやすい助成があるという逆転も起きているので、お住まいの市町村と、その市の国際交流協会を自分で確認するところから始めてください。他県の状況と比べたい場合は自治体の高校生留学支援と、同じく県に補助がない神奈川県の事例が参考になります。

本記事の金額・人数・日程は、2026年11月7日に各実施主体の公式資料で確認したものです。参照した要領の年度は市ごとに異なり(松戸市 令和8年度/柏市 2024年度/浦安市 令和7年度)、横並びの同年比較ではありません。御宿町はInternet Archiveの2026年1月31日のスナップショットで確認しています。また本記事は千葉県内の全市町村を全数確認したものではありません。申し込む年度の要項を、必ず各窓口でご自身で確認してください。

Q.千葉県に住んでいれば、県から留学の補助金はもらえますか?

県に個人の留学費用を補助する制度は確認できません。日本学生支援機構(JASSO)が47都道府県に行った「自治体による海外留学支援(資金面)の調査」の原典で、千葉県の欄に掲載されているのは「留学イベント」1件だけで、金銭的支援の記載はありません。県が実施しているのは千葉県中学生・高校生留学フェア(令和8年度は2026年11月7日開催・定員200名)という情報提供のイベントで、お金が出る制度ではありません。費用の支援を探す場所は、お住まいの市町村と国になります。

Q.検索で出てくる「千葉県高校生等海外留学助成事業」は今も使えますか?

現在募集があるかどうかは、県の公開ページからは確認できませんでした。この事業名は千葉県の行政文書目録(教育庁教育振興部学習指導課・編冊年度 令和4年度)に残っている簿冊で、事業名を冠した文書は令和4年6月2日の短期派遣の募集依頼から令和5年3月15日の交付額の確定まで記録されています。つまり令和4年度には確かに動いていました。ただし目録には金額・人数・対象要件の記載がなく、廃止や休止を告知する県の文書も確認できていません。手がかりになるのは、同じ簿冊(全11件)に国の「国費高校生留学促進事業」の内定通知・交付申請・国への実績報告が綴られていることです。国費高校生留学促進事業は現在も都道府県を通じて支援され、申請は在籍校経由という建て付けなので、県の助成事業がこの国の補助金を財源にした受け皿だった可能性があります(目録に両者を同じ事業だと書いた記載はないため断定はしません)。文書を所管していた学習指導課に「令和4年度の助成事業は現在も募集がありますか。この枠は今は国費高校生留学促進事業として学校経由で動いていますか」と聞くのが確実です。あわせて在籍校にも確認してください。校内で案内される制度は県のサイトに載らないことがあります。

Q.市の姉妹都市派遣は、結局いくら自己負担になりますか?

本記事で要領を確認できた3市では、松戸市の一般公募が約51万円(9日間・旅費予定610,000円から協会負担10万円を引いた当サイト算出)、柏市が40万円程度(19日間・2024年度 第51回の参加費用)、浦安市が280,000円(8泊10日・令和7年度の参加費)でした。松戸市は英語スピーチコンテストの入賞者だと協会負担が増え、市長賞・理事長賞なら約16万円まで下がります。ただし入賞者6名のうち3名は旅費予定760,000円のサンタクラリタ市に派遣され、どの賞がどちらの便に当たるかは要領に書かれていません。 サンタクラリタ便だと市長賞・理事長賞で約31万円、優秀賞では約54万円となり、一般公募より高くなります。「入賞すれば必ず安くなる」とは言えないので、両方の便の額で見ておいてください。なお要領の年度が市ごとに違うため横並びの同年比較ではなく、松戸市の小遣い・パスポート取得費・超過手荷物料金・ESTA取得費用などは別途本人負担です。申し込む年度の要領PDFで必ず確認してください。

Q.うちの市に派遣事業がありません。何から見ればいいですか?

市の派遣事業は住民票が条件なので、お住まいの市町村になければ待っても出てきません。順番としては、①市町村の公式サイトで「国際交流」「姉妹都市」「海外派遣」「留学助成」を個別に検索する(「奨学金」で探すと国内の学費支援しか出ません)②その市の国際交流協会のサイトまで見る(松戸市・柏市は実施主体が協会で、市のサイトだけでは要領に行き当たりません)③在籍校に校内案内と国費高校生留学促進事業の応募状況を聞く(学校単位での応募が原則で家庭から直接は申し込めません)④国のトビタテを主軸に置く、になります。柏市は「在住または在学」なので、柏市内の高校に通っているご家庭は対象になりえます。

Q.光奨学会の奨学金は留学に使えますか?トビタテと併願できますか?

光奨学会は「光奨学会は千葉県内に住む高校生・大学生に給付型奨学金を支給しています」と自ら掲げる財団で、応募資格は「千葉県内に居住している方で、経済的に進学・修学が困難な方(県内で1年以上住民登録されていること)」です。留学のための奨学金ではなく、制度ページに留学の語はありません。給付額は高校生 月額20,000円(令和8年度〜)で、原則 高校生15名・大学生15名の全30名、令和8年度の選考結果は高校生13名でした。併給は「他で返済の必要がない給付型の奨学金を受給または応募していないこと。ただし、国、地方自治体、日本学生支援機構の奨学金は併用受給可能です。」とされています。トビタテがこの「日本学生支援機構の奨学金」に当たるかは公式ページに明記がなく財団の判断事項になるため、併願を考える場合は応募前に財団へ直接確認してください。

Q.1年間の留学をさせたいのですが、千葉県内に使える制度はありますか?

1年間の費用を支える制度は、千葉県内では確認できません。市町村の姉妹都市派遣はすべて9〜19日間の短期で、御宿町の助成も上限100,000円(対象経費の3分の1以内)です。一方で1年間の高校留学は200〜600万円が目安なので桁が合いません。1年規模を考える場合は、全国で600名の枠がある国のトビタテ!留学JAPAN 高校生等を主軸に置き、足りない分を民間財団の給付型や国の教育ローンで組み立てることになります。トビタテに千葉県枠のような地域の優遇はないため、千葉県に住んでいることによる有利・不利はありません。